いえ あるひせんそうがはじまった

  • 汐文社 (2023年10月3日発売)
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本 ・本 (38ページ) / ISBN・EAN: 9784811330860

作品紹介・あらすじ

ぼくはこのすてきないえに、パパとママといぬのテレシクとすんでいた。
あるひ、せんそうがはじまった… 2022年2月、ロシアがウクライナ侵攻を開始。
「いえ」をうばわれたおおぜいのうちのひとり、ある少年のものがたり。

感想・レビュー・書評

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  • ウクライナでのことが描かれている。
    もうこれは言葉にできない。
    私達は日本にいて、今のところ戦争によって命を脅かされたり家を失う心配はほとんどない。
    でも今の政府は改憲しようとしていて、私は心配でしかない。
    この79年間戦争によって人が殺されることなく過ごすことができたこと、これは世界に誇っていいと思う。
    世界最初で最後の被爆国であり続けるための努力をし続けなきゃいけないと思う。
    どうかこれ以上戦争で悲しい思いをする人が生まれませんように。
    終戦記念日の今日そんな事を祈ります。

  • 新刊予告『いえ――あるひ せんそうが はじまった』| 英日翻訳 杉本詠美 | ねこ語はわからない
    https://onl.sc/SypaUF8

    Дім - книга, що лікує біль. Автор Катерина Тихозора. Видавництво Ранок
    https://md-eksperiment.org/post/20230222-dim-kniga-sho-likuye-bil-vidavnictvo-ranok

    Катерина Тихозора розповіла про роботу над книгою «Дім»
    https://md-eksperiment.org/post/20230321-katerina-tihozora-rozpovila-pro-robotu-nad-knigoyu-dim

    Oleksandr Prodan on Behance
    https://www.behance.net/akuplen74

    いえ あるひ せんそうが はじまった | 株式会社汐文社(ちょうぶんしゃ)
    https://www.choubunsha.com/book/9784811330860.php

  • 〝ぼくは、この素敵な家に、パパとママと犬のテレシクと住んでいた。ある日、戦争が始まった!…家は、必死にぼくたちを守ってくれた。 お陰で、ぼくたちは助かった。でも、家は助からなかった。だから、何処か別の家を探さないといけないんだって…〟2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻が始まったその朝、砲撃の音で目を覚まし、数日後には実家に避難したウクライナの女性ジャ-ナリストが、戦争で「いえ」を奪われ、行く当てのない大勢の子どもたちに、明日への希望を抱かせようと書き上げられた絵本。

  • ウクライナで、命は助かったけれど、家を失った男の子一家
    犬の名前はテレシク

    最後に国境付近でお父さんだけは戻らないといけなくなってしまった。
    家はいつでも心の中に

  • 6分
    なんとも言えない切ない絵本
    戦争はやだな
    戦争になりたくない

    • yuko's gardenさん
      切実にそう思う。
      昨日、野ばらを読んで複雑な気持ちだったよ。
      切実にそう思う。
      昨日、野ばらを読んで複雑な気持ちだったよ。
      2025/03/27
  • 1年生、2年生に読み聞かせ

    作者の名前を読んだ後に「あまり聞いたことのない名前だね、どこの国の人だろうね。どこの国のお話かな」と(あんまり小細工っぽいことをやりたくはなかったのですが)理解を深めるために仕込みました。
    途中で絵の中に「こちらウクライナです」という吹き出しがあるので、そちらを読んだときに「あ、ウクライナっていう国のお話なんだね〜」と。すると1年生、「ああ…!」という子は半分もいなかったような…。2年生は「ロシアと戦争しているところだ」という呟きが。

    あと1年生は、絵に引きずられているようでした。ロボットやヒーロー物と勘違いしていそうな子も若干名いました…(汗)
    日頃の興味関心や、知識量で理解の差が出るかと思いました。
    ただ平和学習の直後だったこともあり、1年生でも「学校に来れるのは平和だから」「ごはんを食べられるのも平和だから」「平和だからプールにも入れる」という感想が聞けたので、彼らなりに受けとってくれたようです。

    大人は、読みながら泣いてしまいそうになるのを必死にこらえていました…。

  • ウクライナ視点。
    現在進行形の絵本。
    でも、私はあの太字はいらないかなあと思っちゃう。
    そんなのなくても十分伝わる文章だと思うよ。
    あの太字のせいでむしろ伝わらないことが出てきちゃってる気もする。
    戦争の本だけど、あとがき以外には明確な敵の姿はでてこない。
    それもまたウクライナの立場を表しているのかもしれない。

  • ぼくはこのすてきないえに、パパとママといぬのテレシクといっしょにすんでいた。だけど、あるひせんそうがはじまって……。

    ウクライナ侵攻を描いた絵本は、初めて読んだ。この戦いは今も続いていて、主人公のように家をなくす人は増えるばかりなのだろうと思うと、胸が痛む。
    家がなくなり、新しい家を見つけることもできない。「家」は記憶とともに心の中に形を取り戻していき、一家を照らす希望の象徴になる。希望の場面でほかならぬ赤いヒナゲシが描かれており、戦争に反対する強い意志を感じた。
    ウクライナでは避難所にも動物を連れていけるみたい。アヒルを連れてきているのがちょっと気になった。最後にオンドリを連れて避難したというおばあさんのことが書かれていて、周りの人の優しさがいいなと思った。

  • これが ぼくのいえ。
    ぼくは このすてきないえに、
    パパとママと いぬのテレシクと すんでいた。

    あるひ せんそうが はじまった。

    いえは ひっしに ぼくたちを まもってくれた。

    おかげで ぼくたちは たすかった。
    でも いえは たすからなかった。

      ・

      ・

      ・

    2022年2月24日にはじまるロシアのウクライナ侵攻によって「いえ」をうばわれた少年のものがたり

    「あのいえに かえりたくなったら どうするの?」
    「いえは いつだって あそこで まっていてくれるよ」

    少年と父の会話がせつなく、かなしく、力強い

    原題は“My Home”(ウクライナ語)
    2023年刊、ウクライナ人の作家と画家によるウクライナの絵本

    汐文社がいちはやく翻訳し、2023年9月刊

    モノクロの色づかいが効果的
    父と母の服の色にも注目

    巻末に著者メッセージと「団結と抵抗のシンボル」の注釈あり

    〈このえほんが あなたのこころを うごかしたなら、
     ぜひ ウクライナのために できることはないか、かんがえてください。〉

  • 『いえ』とは帰るところ。思い出のつまる場所。心落ち着く場所。そういう象徴でもある『いえ』。なんだと。

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