- Amazon.co.jp ・本 (97ページ)
- / ISBN・EAN: 9784811384740
感想・レビュー・書評
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エストニアの首都タリンとロシアとの国境の町ナルヴァはエイズ患者が急増している町だという。特に若者の薬物使用による感染が多い。仕事がなく希望を持てず安易に性行為やドラッグに手を出す若者。教育は大事だ。16歳にして出産し、直後にHIVの感染がわかったナターシャを取材する。恋人は音信不通になったらしい。労働者人口が減り、外国から来てくれる労働者に支えられるであろう日本。今改めて薬物やエイズについて正しい知識を持つべきだと思った。後藤健二さん、素敵な本をありがとうございます。
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「エストニアとロシアの国境に、
住民のおよそ9割がエイズ感染者という村がある。
その村は人びとから『エイズの村』と
呼ばれている。」
アフリカでのエイズの蔓延は聞いていたが
エストニアって・・ しかも9割の住民が!
そこはお酒より簡単に麻薬が手に入る環境だという。
こんな世界があったなんて・・
著者は、ISに拘束されて殺害された後藤健二さん -
新聞記事で、後藤さんの著作があると知りました。見たことのある表紙、学校図書館の蔵書でした。
追悼コーナーを設け、面展示しました。
心よりご冥福をお祈りします。 -
国境の町、そしてヴァレリー・カルピンの故郷ナルヴァ。そこが麻薬によるエイズ感染が住民を蝕んでいる”エイズの村”だという。小学生高学年くらいでもわかるように、平易な文章で語られている。タリンの人の話だとロシアの影響でと言いたげだったが、別の隣国の方はどうなのだろう?いずれにしろこんなに酷い実態だとは思ってもみなかった。差別も麻薬もエイズも克服していって欲しい。
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ページは薄いですが中身は重いです。
酒より麻薬のほうが安いし、希望も娯楽もないから性交渉に走る。
日本もエイズが増えてますので対岸の火事と思わず真剣に考えることを警告してくれます。
生まれてきた子供に罪はないのですから… -
子ども向けの本なのだがテーマは切実で深い。近く著者とお会いするので読んでみた。大人向けの著作を楽しみにしている。
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夢も希望もなくてドラッグに溺れるなんて!
日本はせっかく豊かで安全な国になったのだから、マスメディアはこういう明かりの差さない地域で暮らす人々にもっと焦点を当てても良いと思う。
民族で一致団結して独立して国を興せばいいってものでもないのだなとも思いました。その辺も知識無しに知った風な口はきけないですね。