99年の愛: JAPANESE AMERICANS

著者 :
  • 汐文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784811387666

作品紹介・あらすじ

99年前、一人の男が夢を抱いてアメリカに渡った。遠い異国の地で人種差別にあい、戦争に翻弄されながらも、懸命に家族と生きてきた。戦前・戦中・戦後、全てが詰まった99年がいま、家族の「愛の物語」となる。ジュニア版ノベライズ。

感想・レビュー・書評

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  • テレビドラマ「99年の愛 JAPANESE AMERICANS」のシナリオをもとに小説化したもの。
    本文・構成はひろはたえりこさん、脚本は橋田壽賀子さん。
    1912年、夢をかなえるためにアメリカに渡った19歳の青年の家族の物語。
    アメリカではひどい人種差別と過酷な労働が待っていたが、希望を捨てず前を向いて懸命に生きる人たち。
    やがて彼らの運命は第二次世界大戦の抗えない渦に呑み込まれてしまう。
    現にこのような人びとが大勢いたこと、こういう時代があったことを教えてくれる。
    小学校高学年から。

  • 貧しい農家の次男に生まれた長吉は、当時多くの人びととともに
    遠いアメリカの地での成功を夢見て、移民として日本を発った。
    しかし行ってみると、差別という厳しい現実が待っていた。

    それでも長吉には帰るところは無く、アメリカで必ず成功するという希望を胸に、
    一生懸命働いた。
    そして、ともというすばらしい伴侶にめぐり合い、
    心あるアメリカ人の女性の協力も得られ、順調な日々が続くと思われた頃、
    日本がアメリカに戦争をしかけたというニュースが入る。

    当時の日本人移民、その子孫の苦しみや努力がどんなものであったかが、わかります。
    日本という祖国への思い、日系アメリカ人としての誇り、彼らの人生を尊敬します。

  • 《図書館》【再読】草彅君が主演の橋田壽賀子先生脚本のドラマノベライズ。戦争は、やはり、繰り返してはいけないとあらためて思った。

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著者プロフィール

1925(大正14)年、京城(現在のソウル)生まれ。日本女子大学校卒、早稲田大学中退。1949(昭和24)年、松竹脚本部に勤務。1959年、フリーの脚本家に。1966年、TBSプロデューサーの岩崎嘉一氏と結婚。1989(平成元)年、死別。TBS東芝日曜劇場「愛と死をみつめて」、NHK朝ドラ「あしたこそ」、大河ドラマ「おんな太閤記」、移民をテーマにしたNHK「ハルとナツ」やTBS「99年の愛」など多数の脚本を手掛ける。中でも、1983年のNHK朝ドラ「おしん」は大反響を呼び、広くアジアでも放送される。また、1990(平成2)年からスタートしたTBS「渡る世間は鬼ばかり」は国民的ドラマとなっている。NHK放送文化賞、菊池寛賞、勲三等瑞宝章などを受賞・受勲。2015年、脚本家として初の文化功労者に選出される。主な著書に、『ひとりが、いちばん!』『夫婦の覚悟』(共にだいわ文庫)、『私の人生に老後はない。』(海竜社)、『安楽死で死なせて下さい』(文春新書)、『恨みっこなしの老後』(新潮社)などがある。

「2021年 『渡る世間にやじ馬ばあさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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