私は本屋が好きでした──あふれるヘイト本、つくって売るまでの舞台裏

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  • 太郎次郎社エディタス
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784811808390

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  • 著者:永江 朗
    発行:太郎次郎社エディタス
    版型 四六判 並製 
    サイズ 縦188mm 横128mm 厚さ17mm
    頁数 256ページ
    価格 1,600円+税
    ISBN 978-4-8118-0839-0
    Cコード C0036
    ジャンル 社会
    初版年月日 2019年12月1日
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784811808390

    【目次】

    ◎すこし長いまえがき――不愉快な旅だちのまえに 
    本屋はただそこにあるだけで影響力がある/モラルハザードが起きやすい流通システム/「返品しない」のも判断/書店員も組織の一員/どんどんネトウヨが喜ぶ社会に/ヘイト本を「ヘイト本」と呼ぶのは適切か/インターネットが生んだ出版トレンド/雑誌・ムックから書籍・新書へ/ヘイト本とポルノの類似性

    1◎ヘイト本が読者に届くまで
    ■町の本屋のリアル――書店経営者座談会
    「こういう本を望んでいたんだよ」/女性が『WiLL』を買うのを見たことがない/反対する本は、どれもこれも売れそうにない/中高年男性の癒しとファンタジー/どの店でも売れるわけではなかった/新書はブームのきっかけになりやすい/中韓経済崩壊本は『ムー』と読者が重なる/買う・買わないはお客さんが判断すること/いちど出版しておいて、引っこめるのはおかしい/女性客が多い店で「成人向け」は置けない/営業に支障が出るのは怖い/店が小さくったって、間口は狭めちゃだめ

    ■チェーン書店―― 個人の意思だけでは決められない
    すべてがオートマチック―― 某大手チェーン本部の場合/どう扱うかは各店にまかされる─あゆみBOOKSの場合/書店人としての意見を旗幟鮮明にする――ジュンク堂書店・福嶋聡の場合/クレームへの対応――「アリーナとしての書店」の困難①/「書店員の仕事」ができない――「アリーナとしての書店」の困難②/どんな本も積極的に排除はしない─某大手書店の場合

    ■出版取次――まったくの透明な装置
    出版社と書店のあいだを〝取り次ぐ〞会社/「出版社がつくった初版部数を基本、信頼はする」/「そもそも、ヘイト本のブームなんてありましたっけ?」/担当書店の返品率をいかに下げるか/ヘイト本ブームとPOSは無関係?/たんに入荷したから並べているだけ

    ■出版社――「売れるから」と「売れなくても」
    ちょっと新しい見方の本/売れたジャンルをイナゴのように食いつくす/歴史に名を残す出版社の〝大転回〞/パワハラとヘイト本/ひと炎上三万部/〝自己実現〞のための本づくり

    ■編集者――かなりの部分、仕事だからやっている
    インターネットが重要な供給源/編集者は仕事だからやっている/青林堂で〝ピンチヒッター〟/読むのは意外と〝知識層〟/『マンガ嫌韓流』刊行の立役者もあの人?/保守系の本をつくる人にはバランス感覚が必要

    ■ライター ――願望をなぞり、陰謀をほのめかす
    「こんなの読むのはバカだよね」/ヘイト本の読者はネット右翼ではない/ネット右翼誕生の伏流、『戦争論』/保守デフレ時代を生きのこる「経済右翼」/ネットと無知の融合が生んだ都市伝説/民主化以前の韓国をみんな知らない/自信がないから日本自賛本を読む/ヘイト本ブームが去っても

    2◎ヘイト本の現場を読み解く
    ■川上から川下まで―― 出版界はアイヒマンか
    ヘイト本はポルノとは違う/ホロコーストも、こんなふうに

    ■書店への幻想――書店員は本を選べない
    セレクト書店はヘイト本を選ばない/「書店=アリーナ」論は有効か/本屋大賞の成功と「カリスマ書店員」と/ひろがる誤解、ふくらむ幻想/選ばないのか、選べないのか

    ■取次の岐路――いまのままでは維持できない
    POSデータが生んだ画一化とランキング依存/出版業界の外から迫る危機

    ■出版社の欺瞞――だれも責任をとらない
    不本意な仕事の結果にも責任がある/本当は出してはいけないものを知っている/編集者の名を本に明記するべき

    ■ネットと本とマスメディア―― 刷りこまれる嫌悪感
    「ヘイト本を買うのは普通のこと」/マスメディアによる日常的な刷りこみ/自分の店にマイノリティが来ると思っていない/現代でも人間は簡単に扇動される/マスメディアへの不満のはけ口/わたしたちになにができるか

    ◎すこし長いあとがき――変わらなければ、滅ぶだけ 
    この難題とどう向きあえるか/答えは出ているのに変われない現状/日本の出版産業の欠陥のあらわれ/“人”が働く本屋をとりもどすには/パターン配本と委託制をやめなければ変われない/ヘイト本が客を遠ざけてはいないか/魅力のない本屋は滅びるのだから

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著者プロフィール

1958年北海道生まれ。法政大学文学部哲学科卒業。西武百貨店系洋書店に約7年勤務の後、『宝島』および『別冊宝島』の編集を経て、フリーのライターに。ライフワークは書店のルポルタージュ。著書に『おじさんの哲学』『東大vs京大 入試文芸頂上決戦』(共に原書房)、『51歳からの読書術』(六耀社)、『「本が売れない」というけれど』(ポプラ新書)、『65歳からの京都歩き』(京阪神Lマガジン社)、『ときどき、京都人。』(徳間書店)、『哲学個人授業』(鷲田清一との共著、ちくま文庫)などがある。

「2018年 『四苦八苦の哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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