- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812407820
作品紹介・あらすじ
近未来の物語。さる先進国では人口過密を避けるため、出産には政府の許可が必要とされた。デイヴィッドは親となる権利を持たない夫婦のために開発された子供型の人工知能(A.I.)である。だが、その事実をデイヴィッドは知らない。それでもスウィントン夫人をママとして心から愛し、クマのテディに慰められながら、自分はホンモノだと信じ続ける姿が読む者に涙を誘う。「ねぇ、テディ。どうしてママは僕のことを愛してくれないのかなぁ?…僕はこんなにもママのことを愛しているのに…」同名の単行本から、映画原案となった表題の『スーパートイズ』三部作を始め、近未来を描いた短編10作品を厳選収録。
感想・レビュー・書評
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SF。短編集。
表題作は、映画の原作らしいが、何とも普通なSF。ページ数の少なさ的に仕方ないのか。
他の作品たちは、ほぼ面白さが分からなかった。残念。
唯一好きだった作品は、「遠地点、ふたたび」。異形のファンタジー風の短編。世界観が好みだった。 -
スーパートイズ (竹書房文庫)
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もう何年も前に映画「A.I」を見た時
原作が読みたくて買った本の再読。
映画を見たときディヴィッドの愛が切なかった記憶があったけど 今読み返してみてやはり切ない気持ちになった。 -
2012年8月31日読了。ブライアン・オールディスのSF短編集。冒頭にスピルバーグのSF映画『A.I.』の原作となる表題作を配し、後半はオールディス節満載の異世界SF短編が炸裂する。映画(私は未見だが)や、少年とくまのぬいぐるみの表紙のイメージから本作を読み始めた読者は3分の1も読めずに挫折するのではないか・・・。SF作品には色々な手法があると思うが、「不思議なミライセカイ」を現代の我々の視点から見て現代の不条理を浮かび上がらせる、というだけではなく、我々の眼から見ると「既に変化が起こってしまっている」SF世界に起こる変化を未来人の視点から描写するSF、というものはとっつきにくくはあるが読んでいて非常に刺激的だ。一番最後に、『A.I.』の映画化を当初考えていたスタンリー・キューブリックとオールディスのやり取りの記録が残されており、微笑ましい。映画も観てみよう。
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A.I.
10年ほど前に、当時の彼女と初めて見た映画。
これはその原作。
帰省して自分の部屋を掃除しているときに見つけた。
淡い思い出。
もう10年近くたったのか---
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時代設定は近未来。
人口が増えすぎたため、子供を出産するのに規制がかかっていた。
なので、一夫婦はロボットを買うことに。
そのロボット役を演じたのが、「シックス・センス」で子供役を演じ世界を驚かせたハーレイ・ジョエル・オスメント君。
なぜ、お母さんはぼくを愛してくれないの?
ぼくはこんなに愛しているのに。
ロボットの設定ということで、映画中一度も瞬きをしない。
水中で溺れているときでさえ
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なんか、心で覚えたものって、本当に忘れないね。
適当にいった映画ならストーリー忘れてまうけれども、甘酸っぱい思い出がつまった映画だから、小説を読んでいて、節々が鮮明に映像化される。
島田伸助の『自己プロデュース力』もいってた。
頭で覚えるな!心で覚えろ!!と
仰る通り! -
映画A.I.の原作です。
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映画よりこっちのおはなしのほうが好きです あぁでもどっちもすき
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映画「A.I.」の原作。
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表題はA・Iの前身。
超短編集だから、いいとこで終わってしまう感が否めない。
スーパートイズ含め、この短編は長編の出だしを集めたものなのでしょうか。
映画監督、脚本家、その他小説家、芸術家への啓発には充分だと思います。
2006/12/4