ライ麦畑をさがして (竹書房文庫)

著者 :
  • 竹書房
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812411575

感想・レビュー・書評

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  • ダメです。この手の話。
    映画のノベライズだということだそうですが、感動がお手軽すぎる。
    人の命を感動の起点にする造りが、本当に嫌い。

    主人公が精神的に幼すぎて、19歳には思えない。
    ええ、まるで中二。
    周りが全然見えていないし、人の都合なんて気にしない。

    彼が結果的に大人の階段をのぼれたのは、悲しい偶然のせいであって、ビタースウィートなんて言ってほしくないわ、というのが私の正直な気持ち。
    TJの両親の気持ちはどうなる?

    州知事というえらく忙しい父親を持った19歳の少年が、どこかに自分を認めてくれる人が欲しくて、周囲の人に迷惑をかけ、親の金または他人の金を悪びれることなく自由に使い、大きなものを喪って初めて自分の周りには愛があったことに気づくという話。

    この程度で大人への階段をのぼったとは言えないのでは?

    ただ、サリンジャーは本当にアメリカできちんと愛されている作家なんだなと思った。
    そこは伝わりました。

  • 『ライ麦畑~』って聞いたことあるなぁと思って買ってみたんですが、それをバイブルとするある少年の話でした。

    一言で言うならばハチャメチャ。何かに心酔しきっている人間は、それを信じて疑わない故に、こんな行動までも起こしてしまうんだなと思いました。コアなファンというのは、一途で頑固、そして純粋なんですね。

    残念ながら共感できる部分は少なかったのですが、彼を取り巻く人達はとても素敵で良いなと思いました。
    彼の父親の言葉がとても印象的でした。

  • バイブルを
    それも「The Catcher in the Rye」をそれにしている人間の
    それも学生の
    気持ちは様々だろうし感受性豊かなのは仕方が無い。
    キャラクターはとても好きだが
    名作をヒントに書く作品はどうもイマイチ。

  • 19歳のニールは、病院から退院したばかり。愛読書であるJD・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を片時も離さない。『ライ麦』の主人公ホールデン・コールフィールドのその後を探り、サリンジャーに直接答えを聞くために、ガールフレンドと共にNYへ向かう。旅の途中、ふとした喧嘩をきっかけにTJと別れ、たったひとりでサリンジャーに逢いに行くが、その時やっと、自分にとって1番大切なものが何であるかに気が付く。恋を知り、大人の階段をのぼる少年のビタースウィートな青春ストーリー。・・・愛読書である『ライ麦畑でつかまえて』を片時も話さないニール少年にとって、主人公のその後を知ることは、未来の自分自身の道標のようだった。周囲の人間との関わりの価値に気が付かず、 ひたすら無茶をしちゃうあたりが高校生らしく、青春物語な感じがした。映画化される予定があるので、是非見てみたいです.

  • サリンジャーの悲報を聞いた時、思い出したのはこちらでした。

  •  自分の殻に、閉じこもって。
     大変読みやすいです。一人称で進み、感情移入しやすく、自分がムカシなったことのあるきもちを思いださせてくれるような、そんな印象を抱きました。
     これは、だれもが通るであろう道を描いたものだと思います。ありがちでいて、それでいて胸にじんと来る物語である、と。

  • パターソンが出した課題の答えを聞くために、サリンジャーを捜す旅に出るニールとTJ。


    ピーター、TJを失った代償として、ニールは素晴らしいものに気づいた。

    僕は僕だ。僕の人生の意味は本のページや作家の頭の中に存在していない。最初から自分の中に答えがあったんだ。

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