- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812412541
感想・レビュー・書評
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リズとルーシー親子が、デービッドという大学生の下宿人を置くところから物語は始まる。
リズは龍の置物ばかりを作る陶芸家なので、家には龍の置物がいたるところに置かれている。
ただ、龍の話と思って読み始めたのだが、実はほとんどがハイイロリスにまつわる話で、龍はあまりストーリーに関わってこない。
しかし、デービッドがどんなに否定しても、龍はそこにいる。
デービッドの創作するリスの物語と太古の龍の物語が入れ子になって、ラストにつながっていく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テンポががない
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大家とその娘と猫と龍とのちょっと変わった下宿生活のお話
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主人公の言動が唐突なところがいくつかあり、性格がつかみにくいという面はあったが、『特別な龍』の存在はおもしろいと思った。
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道尾さんおすすめ。
印象画のような小説。
人間の成長・老いを、象徴的なエピソードと会話によって僅か156ページの紙面に描き出していた。
この本を読んだ数時間で、自分ではない人生を確かに生きた。 -
小さな小さな陶器の龍が家のあちこちにおかれていて、そんな家に下宿することになった青年が主人公
この本の色味のようにとても暖かでほっくりするようなおはなしです