- Amazon.co.jp ・本 (129ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812428917
作品紹介・あらすじ
能町みね子、2×才。オカマだけど都内の某会社でOLやってます。こっそり働きはじめて約3年。会社の人は誰もその正体を知りません。アメブロで圧倒的支持を集める脱力系イラストブログを初単行本化。女子よりも女子らしい…のか?どきどきスローOLライフ。
感想・レビュー・書評
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『私以外みんな不潔』を読んで、能町さんがどのような過程を経て女性になったのだろうと思っていたが、この本に書いてあった。
よく、物心つく頃には既に自分の性別に違和感があった、なんて話も聞くけれど、実際にはそういうパターンばかりではないということがよくわかった。能町さんは、恋愛には淡白な人だったので、余計に気づくのが遅れたのではないかと思う。自分の性認識が男なのか女なのかなんて、考えないもんね。生まれた時の性別だろうと思っている。
だから、普通に結婚して子どもができてから気付く人もいるということも納得できる気がする。なんか違うな、違うな、と思うけど、世間的にはこれが当たり前なんだから、違うと感じるのはおかしいと、自分を騙して生きてるうちに、限界がくる、という感じかな。
とはいえ、手術してもメンテナンスし続けないといけないわけで、自分らしく生きるために手間もお金もかけなきゃいけないのは本当に大変だと思う。
でも、病気や障害で、一生体のメンテナンスし続けないといけない人もいるわけで。
自分の性認識や性的嗜好には満足していて、健康であっても悩みは尽きないから、結局能町さんが別の本で描いてたみたいに、それぞれの人がそれぞれの悩みを持ち、どうにか生きてるのが世の中ってもので、LGBTの人と自分に大きな違いはないということです。
だから、同性婚も認めるべきだよ。だって、法の下での平等に反するじゃん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
能町みね子、深掘り中。
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面白い!
文章も面白いし、絵も緩くて良い。 -
“はじめして。都内の平凡なOLですが、実はチン※がついてます。会社の人は誰も知りません。
オフィシャルな言い方では性同一性障害ってヤツです。でも、この呼び方はキライ。
アメブロで話題沸騰!噂の脱力系イラストブログついに書籍化!!”―帯より。
◇chapter01:OLライフ
オーエル入門
くしゃみこわい
しゃっくりもこわい
女子の呪文
ウソつくのがへタらしい
ピンと来ない話
むれますか
むれました
ださめの設定
セーリさん(対策編)
セーリさん(実践編)
あわたてましょう
合コンなんて
オカマ関係用語の基礎知識
◇chapter02:OLへの道一オトコ時代編一
オレとらうま
あまずっぱい頃
転機@ハイスクール
おめでたい頃
うれしさショック
めばえだったかもしれない
はじめてのおつきあい
つないだ日
ついにきた。
大荒れ
店員から逃げる
めざせノーネクタイ
らくらく就活術
ネクタイ暗黒時代
やっぱり泣いちゃう
ネクタイからの逃亡
すべてのはじまり
HOW TO BE A LADY
◇chapter03:OLへの道一女性化編一
覚悟をきめる
カレシいないの?
寒そうだから
恥ずかしクリニック
川本真琴とあえぎ声
カミングアウト・ウィズ・ヨンさま
いきなりウエイトレス
目はだいじ
向いてなかったけどさ
オーエルじゅんび(改名編)
オーエルじゅんび(服編)
やっとオーエルに
ブログを通じて。
◇chapter04:OLライフふたたび
最大危機ですよ
悲鳴レッスン
わかげのいたりのオカマバー
腰が引けるメイク
ドン引きと辞退
私ぬぎます
みんなぬぎましょうよ
これでも生きていけるメイク
これはケアなのか
うでキュン
ぶっちゃけリフォーム計画
悩めるでっぱり
腰で大ピンチ
おそろしき告白返し
告白返し、不発
オカマバーふたたび
男女の境界なんて
乙女はバラしたくないことがある
十分に腹黒いのだ
あとがきもどき。
一時期ハマって読んでたサイトのブログ本。
最近、こういうセクシャルマイノリティ関連の書籍が多いけど、本書は露悪的でも、グロくもなくて、読みやすいし、面白い。
本人にとっては深刻な部分もあるんだろうけど、ゆるーい感じのイラストと、女子目指してるのに女子力低そうなところが、それを感じさせません。重くならずに、クスっと笑える一冊です。 -
テレビで気になっていた久保ミツロウと能町みね子。ラジオ本きっかけでラジオも(過去のものから順に)聴き始めたのだけど、そういえば著書はまだ読んだことがなかったなと思いまして、久保さんの「モテキ」と同時にこちらも読みました。
たぶん現在にたどり着くまでは、こんなふうにライトなタッチの漫画にできるほど簡単じゃなかったのではないかと想像しますが……興味深く読みました。
どう言葉にしても分かってない感じになりそうなのでいやなんですが、いわゆるLGBTというのはなかなか本当に理解するのが難しくて、どうしても十把一絡げに見てしまいがちというか……レズはこうでゲイはこうでバイはこうでトランスジェンダーはこう、みたいな思い込みやイメージが先行してしまうというか。だけど、それぞれの枠の中にいろんな人がいるのは、ごく当たり前のことなんだから、そう難しく考える必要はないんだよーと教えられた気がします。能町さんにはそんな意図はないかもしれませんが。
とりあえず、能町さんがオネエでないと主張するのは当然です。彼女は普通の女性です。いや、普通の、こじらせ系の、女性です。 -
春に図書館で予約して、今ようやく借りれた大人気な本。
オカマじゃないのに、この人の気持ちがわかる。
あるあるネタで盛り上がる感じグッド↑
おもしろかった。
絵もふんわり、かわいいね。 -
女になりたいんじゃなくて男であることが嫌な人
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「ゴロウデラックス」という作者出演の本の紹介番組が好きで毎週録画している。著者もその番組で知った。
いやあ、にんげん生きていくのは大変だ。
能町さん、「モテない」と口にする女の人はだいたいモテています。 -
タイトルままの自伝エッセイ。
中盤までかなり面白かった。
終盤はちょっと卑屈さが出てる。
ものすごく強いプライドをもって、ゆるく生きようとしてる感じ。
他の著書も見てみたい。