レディ・ホイッスルダウンの贈り物 (ラズベリーブックス)

  • 竹書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (557ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812444672

感想・レビュー・書評

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  • ジュリア・クインを含む4人の人気作家たちが描く、冬のロンドンに咲いた恋物語。
    それぞれのヒロイン・ヒーローが同じ時代に生きて、同じイベントに参加して、ちょっぴりそれぞれの作品にも登場していたりするという仕掛けのあるアンソロジーです。

    ジュリア・クイン目当てで読んだので、ひいき目もあるかもしれないのですが、やっぱり彼女の作品「三十六通のバレンタインカード」が一番面白かったなぁ…。ヒーローの伯爵様が、バレンタインカードに四苦八苦する姿にギャップ萌えしました(恥)

    次点で、カレン・ホーキンスの「ふたつの心」でしょうか。31歳で未婚、経済力アリという、かなり個性的なヒロインが登場します。
    「結婚して家庭が欲しい。」と思うようになったヒロインは、そこそこの条件の花婿候補を見つけますが、親友のロイスはそれがどうにも気に入りません。大人のカップルですが、自分たちの気持ちには鈍感で、微笑ましかったです。

    <<好きな物語順>>
    三十六通のバレンタインカード [著]ジュリア・クイン
    ふたつの心 [著]カレン・ホーキンス
    十二回(1ダース)のキス [著]ミア・ライアン
    たった一つの真実の愛 [著]スーザン・イーノック

  • ブリジャートンシリーズのジュリア・クインが生み出したゴシップコラムニスト「レディ・ホイッスルダウン」の名を冠するアンソロジー。四人の作家がこの時代のイギリス社交界を舞台にしたロマンスを書いて、それが少しずつ繋がって、レディ・ホイッスルダウンのコラムが薬味を添える。(ごくたまーにブリジャートン兄弟がちらっと出てくる。)

    生まれてから一度も会ったことのない婚約者同士の侯爵×あだっぽい伯爵令嬢(たったひとつの真実の愛/スーザン・イーノック)
    放蕩者の紳士×資産家だけど型破りな(服のセンスも行動も)令嬢(ふたつの心/カレン・ホーキンス)
    戦闘で負傷した侯爵×追い出された先代侯爵の娘(十二回(一ダース)のキス/ミア・ライアン)
    真面目な伯爵×先シーズン伯爵のご令弟に振られた令嬢(三十六通のバレンタインカード/ジュリア・クイン)
    という四組のカップルが登場するが、三番目の「十二回(一ダース)のキス」と最後の「三十六通のバレンタインカード」が好き。どこか苦労をした人が好きなんだわ、多分。
    「十二回(一ダース)のキス」にちらっとサトクリフ「ほこりまみれの兄弟」に出てきたベドラム(ベツレヘム病院)が登場。

  • ジュリア・クインが生み出したレディ・ホイッスルタウンを使って、4人の作家が短編を書くという企画物。
    全ての作品にレディ・ホイッスルタウンの新聞記事が載っている。
    4作の主要キャラ同士がうっすらつながってるのも楽しめる。

    堂に行ってるのはジュリア・クインだけど、ミア・ライアンも良かった。

  • 読みたい本 図書館にあり 石山貸し出し中7(3/8)

    内容(「BOOK」データベースより)
    1814年初頭のロンドンは例年にないほどの寒さにつつまれていた。テムズ川は凍り、街中に雪が深く積もっている。そんなものめずらしさに惹かれ、いつもは郊外で冬を過ごす貴族たちも続々とロンドンに集っていた。ドルリー・レーン劇場は満席、テムズ川ではスケート・パーティ、さらにバレンタイン舞踏会までもが開かれる。そこでは冬の寒さも忘れさせるようないさかいと恋がはじまろうとしていた―。例えば、自分を振った元求婚者の兄とワルツを踊るはめになるような―。リタ賞ノミネート作!ジュリア・クインほか4人の人気作家たちが描く、レディ・ホイッスルダウンが見た冬のロンドンに咲いた4つの恋物語

    The further observations of Lady Whistledown by Suzanne Enoch

  • ブリジャートンシリーズで活躍したゴシップライターのレディ・ホイッスルダウン。彼女の毒舌記事とともに 4人の作家からなる短編4作。
    同じ時期に発生した4組のカップルのロマンス。
    3作目のライアンの「十二回のキス」 ダーリントン侯爵のロマンスなんて彼の経験した過去にウルッときながらも その設定にユーモアや優しさがあって好きな作品だな。最後の告白文章のようなラブレターは泣きそうになった。
    4作目のクインの「三十六通のバレンタインカード」 ヒロインの立場があまりに過酷で可哀想だったけど レンミスター伯爵との再会は思わぬ展開で面白かった。彼の弟は美男子で誰からも好かれるかもしれないけれどスゲーむかつく男で最低だったね。

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著者プロフィール

【著者略歴】
ジュリア・クイン
Julia Quinn
ハーバード大学ラドクリフ・カレッジ卒業後すぐにロマンス小説を書き始め、1995年に"Splendid"(邦題:『すみれの瞳に公爵のキスを』)で作家デビュー。2000年に発表した〈ブリジャートン家〉シリーズの第1作、2作、4作がRITA賞の候補作に選ばれ、人気ヒストリカル・ロマンス作家としての地位を確立。2007年、シリーズ第8作でついに受賞。その他2作品がRITA賞を受賞している。米国ロマンス作家協会殿堂入り。太平洋岸北西部に家族と在住。

「2022年 『ブリジャートン家9 幸せのその後で ~ブリジャートン家後日譚~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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