白夜月の褥 (ラヴァーズ文庫)

著者 :
  • 竹書房
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本棚登録 : 43
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812445440

感想・レビュー・書評

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  • 終わり方は好きですが、どこかで読んだことがあるお話。定番なんでしょうね。

  • 軍人ものです。戦地にいった親友の命を助けるため正宗侯爵と愛人契約を結ぶ綾瀬少尉… 屈辱を受け憎いはずなのに段々と正宗への気持ちに揺れ動く綾瀬も、正宗の胸に秘められた想いも切なくて良いですよね〜。エチシーンも辱めているんだけどそこにちゃんと愛を感じる事ができるのは良かったです。ただ、私はエピローグがない方が余韻があっていいと思ったかな…

  • ラストは確かに色々思うところあるかも。私はBLにはファンタジーを求めている派なので、二人は幸せに暮らしましたとさ、でいいと思う。
    挿し絵がなかなか色んな解釈をさせてくれるように描いてあって、読み込んでる感があって良かった!

  • 少将×少尉
    愛する男を最前線の戦地から遠ざけるため権力のある少将と取引をした少尉殿。それは愛人契約でした。…って異世界ラブロマンス。
    最後感動したぁぁぁああ!!!!!
    うっかり泣きそうになってしまったぁぁあ…心の揺れ動きもじんわりしていて伝わってくるし大好きな3Pもあったしいやー大満足ですわ。
    このラストの持って行き方はなかなか秀逸。いっそ最後の○○○は無くても想像力が掻き立てられてよかったんじゃないかって思うくらいよかった!
    BLは最高でも☆4までしかつけないマイルールがあるけどもこれには付けたくなったわ☆5!
    またじっくり読み返したい作品~(*´ω`*)

  • 最初は征一郎さんなんてやつだと思ったりもしたけどこの人良い人。綾瀬の幸せっていったい何?どっちつかずの受けは好きじゃないので★-1です

  • 最初は一方通行の話だったのに征一郎と綾瀬がいい感じになりそうだったところで鳴沢の家に拉致られて征一郎が死んだから鳴沢と綾瀬がデキそうになりかけてでも最終的には征一郎と綾瀬がデキるグダグダなおはなし。
    征一郎はすっごくいい!でも綾瀬と鳴沢、お前らはダメだ....特に綾瀬の心変わりが読んでてイライラした。引っ叩きたい。

    征一郎と綾瀬と鳴沢の3Pもあるけど3Pはおまけ程度感。

  • うぉ、これは予想外によかった!エロ一本やりのお話かと思ってたら結構読み応えアリアリで、泣けるストーリーだった。

  • 「さようなら、愛しい人。お前は私がいなくても輝いていける」
    軍内部の反逆により身柄を拘束された正宗公爵、帝国陸軍少将閣下が国を追われる最後の逢瀬に綾瀬に残した言葉です。
    大和帝国は貴族が支配する軍事国家で、綾瀬少尉は伯爵家の次男であった為優遇され前線に送られる事は無かった。
    しかし、陸軍大学時代からの親友鳴沢一樹は平民出身の為戦地へ出兵する。
    その事を知らされずにいた綾瀬は突然鳴沢が戦地へ赴くと知り寮へ訪ねて問いつめると、不意に唇を奪われる。「大丈夫だ。絶対戻って来る」と言い残して去る親友の為に何か自分に出来る事は無いかと奔走する綾瀬。
    綾瀬はその容姿から「憲兵隊の氷の姫君」と呼ばれています。
    貴族の力を借りて鳴沢の身を守ろうとしている美貌の綾瀬に眼を付けて、鳴沢を前線へは送らず後方に回すかわりに愛人契約を結べと声をかけてきた男は皇族とも婚姻関係のある公爵正宗征一郎・ハリス少将であった。
    仄かな恋心を鳴沢に抱いていた綾瀬はその体を愛人として正宗に差し出します。偏に鳴沢を守りたい一心で。
    軍務に就いている時も貞操帯を着けられ(以前他の兵士に襲われそうになったから)他の男を誘っていないかチェックされたり、妖しげな貴族の集まりに連れて行かれて大勢の前で行為に及ばれたり、所有の印として深い緑のエメラルドの首輪を軍服の下に着けさせられたり。
    言葉や行動は鬼畜の正宗少将ですが、そこはかとない執着の愛を感じました。高慢な態度の裏に綾瀬への想いが隠されていて。
    帝国が負けると知っていた正宗はわざと綾瀬が助かる様に使いに出します。
    最後は母方である敵国のロゼルへ追放される正宗へ「知らない場所でもいいから生きていて欲しい」と願う綾瀬に「出来るだけ生きていよう、お前がそれで喜ぶなら」と答えた正宗に涙が溢れました。
    二つの国に別れてしまった二人ですが、ある日正宗の訃報が届きます。おそらく暗殺されたのではと...
    鳴沢と生きる覚悟を決め、プロポーズを受けた綾瀬は最後にロゼルへ旅立ちます。ロゼルの大地へ正宗への恋心を埋めたかったのに、逆に正宗と約束を交わしたロゼルに咲く花、マリスの花畑を一緒に見たかったという想いが再び綾瀬を苦しめます。時は冬で辺り一面雪に囲まれて次第に彼は眠くなり...
    エピローグではお葬式の日、綾瀬の妹冬子宛に絵葉書が届きます。
    それはロゼルの大地を真っ青に染め上げるマリスの美しい花畑が写った差出人のない一枚の絵葉書。

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著者プロフィール

小説家。2月2日生まれ、O型。
代表作は『海賊王の求婚』(アズノベルズ)、
『軍服は鷹の獲物』(アズノベルズ)、
『カテドラルな恋』(アズノベルズ)、
『最強凶の男』シリーズ(シャレード文庫)など。
人気BLゲーム『絶対服従命令』のシナリオを担当。

「2021年 『アラビアン・ファーストラブ ~煌陽王の花嫁~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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