- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784812446294
感想・レビュー・書評
-
これは地元紙である河北新報が東に本題震災から1ヵ月の主要紙面をまとめたものです。東北沿岸の美しい沿岸地域を巨大な津波が襲い、間髪をいれずして福島第一原発の危機的な事故。惨禍を生きる人々の生々しい記録。
ここ数日間はずっとこれを読んでいました。地元紙である河北新報が震災から1ヶ月間の間にわたって発行した新聞を一冊にまとめた縮刷版です。以前、この新聞がどのようにして発行されたのかという舞台裏を書いたものを読んでいたので、被災した方々は震災直後から現在に至るまで、ここに書かれている活字を一言一句に至るまで読んでいたのだろうな、ということが察せられました。
マグニチュード9.0というまさに規格外のゆれから始まって、その直後に発生した津波がすべてのものを押し流し、また海のかなたへ連れ去っていき、それに伴って発生した『チェルノブイリ級』とも言われるレベル7の原発事故は被災した方々の郷里を奪い、生活を奪い、仕事を奪い、復興への道のりに大きく厚い壁となって立ちふさがっていることを改めて思い知った気がいたしました。
さらに、合間合間に掲載されている写真もこれまた強烈で、爆撃直後のような荒野となった住みなれた町を目にし、呆然と立ち尽くす人々や、避難場所での生活の様子、刻々と情勢が移り変わる原発事故や官邸の様子が生々しいまでに伝わってきて、当時の記憶がよみがえって参りました。『地元紙として被災者に寄り添っていく』と河北新報の人間が言っていたこの言葉が忘れられません。
復興までには長く、険しい道のりになることはいうまでもありませんが、この縮刷版に掲載されている方々の前途を祈らずにはいられない、そう思わせる貴重な記録でございます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東日本大震災
-
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB0603684X
-
河北新報社が発行した朝刊から、
東日本大震災発生から1ヶ月分の
関連記事をまとめた本。
当時の様子を改めて感じることで、
いまを考えるきっかけとなる。 -
あの「河北新報」の縮刷版を手にすることができ、なんとも言えない気持ちで読むことができた。
あまりにも厳しい現実ではあっても、とにかく事実を、知りたい情報を真摯に送り続けた報道者たち。
しかも、自らも被災者でありながら、地元とともにあることを紙面を通じて伝え続けることで、「共に立ち直る」という姿勢を示し続けた一新聞社。
被災した人たちは、物心両面何が本当に必要なのかということを静かに教えてくれた紙面に、また、これを毎日読むことができた人たちが、どんなにか支えになったかも容易に読み取ることができて、またしても、なんとも言えない気持ちになった。
すべての人に読んでほしい「記録」であると思った。 -
資料番号:011449287
請求記号:369.3/カ -
情けないことにうちに入ってなかったので取り寄せたさ
某知り合いの職場の展示コーナーで見たのが最初 -
私の授業の中で
生徒が一番真剣な顔で聞く授業です
日本にとって大事な日はいつか。
八月十五日
敗戦記念日
なぜ毎年、毎年
戦争の番組を見かけるのか
そう、忘れないためですね。
毎年やらないと
人間は忘れる
だから毎年やっている
そして後世に伝えなければならない。
二度と戦争はしてはいけない
歴史をやると
政治家の無能。
無責任がすごく分かる。
一言言いますが
昭和時代と今の政治家の
無責任さは変わらないです。
だから、国民が被害者か?
違いますね。
我々の無責任さ。
無関心さ。これもある。
話しがそれましたが
もう一つ大事な日
それがこの
三月十一日。
この話は特に
生徒は聞きます。
そして最後に私は
お前らが親になったら
この日を語りつぎなさい
それが
大人の責任だし、
親の責任だ。
これが
歴史を学ぶ意味だ。
この本は
永久保存版。 -
自分が被災地入りしている間の客観的アーカイブス。