初恋症候群(シンドローム) 1 (バンブーコミックス)

  • 竹書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (116ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812484364

感想・レビュー・書評

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  • 人を好きになる事、恋愛の尊さを懇切丁寧に説いているのか、はたまた、誰かに現を抜かし、時間を無駄にするなど愚か、と断じているのか、よく判らん四コマ漫画
    しかし、文句なしで面白い
    一本一本のテンポが軽妙なのもそうだが、登場キャラそれぞれに確固とした恋愛観があるのがいい、そこに惹き込まれる
    前作の『かぐや姫のおねがい』も、ちょっと変わった色恋沙汰に焦点を当てに来た、ちょっと毛色の違った四コマ漫画のように思えたが、この『初恋症候群』はそれ以上か?
    瑠璃の恋熱に浮かれ、浮かされて、幸福オーラ全開なとこも、奈緒の叶えてはならない恋心を嫉妬に焦がされてブラックな発言が留まる所を知らない点も、東吾のヘタレで、人としての器がまだまだ小さく浅く、男らしい行動に踏み切れない部分も、リアルな高校生の日常風景を切り取っており、瀬戸口先生の観察力と表現力は鋭いな、そう感じた
    ほんと、強烈なキャラばかり集まっているが、現時点で、好きなキャラは二人
    一人は、見た目は強烈だが、性格はもっとインパクトある島袋さん。とことん卑屈で、コンプレックスがこじれにこじれ、吐く言葉は毒塗れ。美人は憎むべき敵、可愛い子は潰す対象、常に何かとガチンコで四つに組んでいる。可愛げなど微塵もないが、どこか憎みづらく、言葉にも体重に見合った重さがある。良くも悪くも、タフネスで破壊力あるヘビー級な女子高生
    もう一人は、さくら先生。この女教師も、島袋さんに負けず劣らずな、イイ性格をしている。ともかく、心の声がダダ漏れ。しかも、漏れている声が下手なナイフより切れるものだから、聞いちゃった、言われちゃった相手のダメージは深くなる。なまじ、見た目が悪くないものだから、余計に凹む。綺麗なバラには棘がある、この格言が二本足で歩いているよう。リアルに、どうして、教員試験をパスできたか不思議だが、持ち前の世渡りの巧さで乗り切ったか、と思うと納得できる
    この二人と、姉に似たのか、敵わぬ愛に全力疾走な、病的シスコンたる隼人が絡んだら、どんな面白いことになるのか、気になる
    男キャラで言うと、頭より下半身で考える、性欲に忠実で、発言の90%が下ネタ、異性へのスキンシップの九割がセクハラで構築されている、ド変態の中のド変態、東吾兄
    あと、私も静岡出身なので、ファンになったってのもあったりする

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