アカサギ (ラヴァーズ文庫)

著者 :
  • 竹書房
4.12
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本棚登録 : 143
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812489062

作品紹介・あらすじ

結婚詐欺師の槙圭人のカモは、ある条件を備えたノンケの男だ。普通の男たちが自分によって骨抜きになっていく様は愉快で仕方がない。だが、ある日、槙は弁護士の恩田奏源に捕まってしまう。槙の被害者が示談を依頼したのだ。恩田は他の男とは違って、槙の手管が通用せず、槙の金目の持ち物をすべて押収して去って行った。「色恋の案件など反吐が出る」。そう言い残して…。槙は、腹癒せに恩田を次のカモと決め、さりげなく接近を始めるが-!?

感想・レビュー・書評

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  • 弁護士×男専門結婚詐欺師
    キャラもいいし、ストーリーも完璧に作られてるし。エロも萌える!読後感も良くて、もっと読んでいたかった…と思える作品。

  • エロがエロくて良い。ガラステーブル越しのエロと挿絵が最高。

  • 私にしてはハードボイルドな作品を読んだ(^^)恋愛どころか人の持つ柔らかい感情なんてほど遠いでしょ、っていう、うーんゴールデンカムイにおける土方さんみたいなゴルゴみたいな(言い過ぎか?)攻に、あっという間に取っ捕まって金目のものを洗いざらい没収されちゃった男相手の結婚詐欺師の受。
    でもこちらもただのチャラいにーちゃんじゃなかった。逆にゴルゴをカモにしようと網を張る大胆さ。「男」としてのプライド、「ひと」としての感情、少しずつ交差していく関係が面白かった。なぜ、一定の条件の男を狙ってサギるのか。なぜ、時計をねだるのか。最後までだれるところのない本でした。

  •  
    よくある詐欺師ラブストーリーかと軽い気持ちで読みましたが、読みおわってみればとても素敵なお話でした。腕時計はBLによく出てくるアイテムですが、まさかこんな素敵な使われ方するとは…!
    あと、沙野作品だけあってエロ度も高めです…笑

  • ヤメ検弁護士・恩田×結婚詐欺師・槇。槇のカモはある条件を備えたノンケの男…槇がカモに時計を貢がせる意味やラストの時計の使い方などとても良かった… ただ終盤駆け足だったかなと思うのでそこが残念。そして沙野さんと言えば! ラヴァーズ文庫なので元々エロ多しですが、今回は貞操帯プレイです! でも私的に最初のガラス板越しのプレイの方がドキドキしたわ~♡ 面白かったです。

  • ▼あらすじ
    結婚詐欺師の槇圭人(まきけいと)のカモは、ある条件を備えたノンケの男だ。普通の男たちが自分によって骨抜きになっていく様は愉快で仕方がない。だが、ある日、槇は弁護士の恩田奏源(おんだそうげん)に捕まってしまう。槇の被害者が示談を依頼したのだ。
    恩田は他の男と違って、槇の手管が通用せず、槇の金目の持ち物をすべて押収して去って行った。
    「色恋の案件など反吐が出る」
    そう言い残して……。槇は、腹いせに恩田を次のカモと決め、さりげなく接近を始めるが――!?

    ***

    個人的に、文句無しに面白いと言えたのは中盤ぐらいまで。
    特にガラス越しに愛撫するシーンが挿絵も含めエロくてめちゃくちゃ萌えたんですが、正直、萌えのピークはそこまでで後は徐々に失速していく感じでした。

    設定自体は悪くない…決して悪くないけど、恩田にはもっと鉄面皮っぷりを貫いて欲しかった…!(笑)
    ちょっと明らさまに態度が変わるのが早過ぎというか…うーん…。
    「色恋沙汰なんて反吐が出る」と言っていた恩田が割りと早い段階から嘘のように受けに惚れ込んでいて「性格丸くなり過ぎだろー!」と思わずツッコミを入れたくなりました…(笑)
    丸くなるのは全然構わないんですがもっと甘さを抑えるとか、後は前半に見られるようなクールな部分をもっと見せてほしかったなぁというのが率直な感想です。
    (正直、あそこまでデレデレになるとは思ってなかった…笑)

    でもお話自体は最後まで楽しく読めましたし、何より小山田あみ先生の挿絵が小説に合っていたのが凄く良かったです!
    ゾクッとするほど色気のあるイラストに思わず時間を忘れて見惚れた方も多いのではないでしょうか!?(笑)
    これだけでも★3つは余裕で確定です(笑)

  • 途中、貞操帯が出てくるけど、貞操帯の挿絵はないんでちょっと残念。小山田さんの貞操帯見たかったな(笑

  • ノンケの男相手の結婚詐欺って無理じゃない?と思ったが読み進むうちにすっかりおとされちゃいますよ。

  • 初読み作家さん。あらすじに興味を惹かれて手にとってみました。
    しっかりした文章とストーリーで読ませられました。
    恩田が槇にのめり込んでいく様子がとてもよかったです。
    裏テーマのアレとか個人的に結構苦手な要素があったんですけど、描写がよかったせいかそんなに気になりませんでした。
    文章はとても好みでした。

  • (感想)

    弁護士と結婚詐欺師(相手は勿論男性)のお話です。

    別にお金が欲しいからじゃない…
    父親を信じて裏切られて…
    自分と同じような境遇にいる子供の為にその親を懲らしめる。
    槇が結婚詐欺師になった理由が自分の過去に。

    そんな親から結婚詐欺だと訴えられ、現れた弁護士・恩田。
    実は彼も離婚しており、子供もいる。
    そんな彼を次のターゲットに選んだものの自分の思うようにはいってくれない。
    恩田の方も離婚した妻が再婚することで息子と会えなくなり、
    初めて知る子供の存在感。
    お互いがそれぞれにトラウマの持ち主。

    その2人が一緒にいるようになり、それぞれに何かを求め執着するのですが
    すんなりとくっつかずに槇の方から離れていってしまう。
    最終的には息子のおかげで恩田は槇を捕まえることができましたが。
    槇の方もそんな恩田親子を見て、
    自分の中にある親と子のわだかまりが少しでも軽減されてるようで良かったです。

    これで結婚詐欺師も廃業できますね。

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