ナチの亡霊(上) (竹書房文庫 ろ 1-3 シグマフォースシリーズ 2)

  • 竹書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812490167

作品紹介・あらすじ

デンマークの首都コペンハーゲンで開催されたオークションで、チャールズ・ダーウィンの所有していた聖書が出品された。調査に訪れたシグマフォースのグレイソン・ピアース隊長は、謎の暗殺者に命を狙われる。同じ頃、ネパールの僧院で発生した奇病を調査していたドクター・リサ・カミングズは、狂気に支配された仏教僧とともに、同じ奇病に感染したシグマフォースのペインター・クロウ司令官を発見した。病気発生の隠蔽を図る謎の組織に捕らえられた二人は、ヒマラヤ山中にあるグラニートシュロス(花崗岩の城)と呼ばれる施設に収容される。一方、南アフリカ共和国の動物保護区では、現地のズールー族の間に伝わる謎の怪物の目撃例が頻発していた。ヨーロッパ、アジア、アフリカで起こったこの三つの事件が一本の線で結び合わさる時、かつてナチス・ドイツの行なっていた恐ろしい研究の正体が明らかになろうとしていた…。

感想・レビュー・書評

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  • 人間が手を出しても許される技術や摂理は、一体何処までなんだろう……
    尊厳と良識、大切にしたいですね。

  • シグマフォースシリーズの第二弾。コペンハーゲンで開催されるオークションの品物について調査する主人公グレイとネパールの僧院にて謎の奇病を調査する司令官クロウのダブル主人公で物語は進む。
    量子論や進化論を交えてナチスの残した科学を解明しながら2人を襲う謎の暗殺者達の目的を探る。また前作から登場しているキャラの恋愛関係にも転換が見られる。
    映画のようなストーリーで最後まで一気に読んだ。面白かったがネパールでのクロウの話しはまた別の機会ですれば良かったのにと思う。場面が頻繁に変わり、そのせいでとても長く感じた。

  • 米特殊部隊シグマフォースの活躍を描いたシリーズ第2弾。

    デンマークでは、進化論を著したダーウィンが持っていたという聖書がオークションに出品。調査に向かった主人公グレイソン・ピアースが暗殺者に命を狙われる。

    ネパールでは奇病が発生。調査していた医師とシグマフォースの司令官が謎の組織に捕らえられる。

    南アフリカ共和国では、謎の怪物が目撃される。

    すべてはナチスが研究していた「釣鐘」に関係しているらしい。

    「銃を突きつけられる」「高所から落下する」「何者かが現れる」などといったところで場面が切り替わり、相変わらず先が気になる展開の連続。

  • 今の科学で選民思想を持ったらいけないの代表例。
    ダメ、絶対。

  • シリーズ第二段
    相変わらずのノンストップアクション
    ナチスと遺伝子操作と量子力学

    チベット、ドイツ、南アと舞台もあちこちに移動。
    ルーン文字の謎、オカルト趣味のヒムラー
    ラスト3行も効いている。

    モンクとキャットの関係に
    ペインターの大活躍。
    シリーズ物ならではの展開。

    続けて読んでいくこと決定。

  • 下巻にまとめて書きます!

  • シグマフォースシリーズ2

  • "コペンハーゲン、チベットで別々に進行する物語が次第に交錯していく。今度のテーマは量子理論。
    手に汗握る展開と知的好奇心を刺激する物語。至福のひと時。"

  • (上下巻共通)
    ちょっと、とっちらかしすぎてしまったんじゃないか疑惑。
    複数エピソードを並行して描くのはいいんだけど、エピソードの切り替わるタイミングが、ちょっとテンポ悪い感じ。「24」シリーズみたいにリアルタイム性を売りにするならともかく、小説なんだから、もう少し落ち着けばいいのに。(^^;
    内容は前作と変わらずトンデモ科学系の謀略小説。
    「キリスト教が」と言われるより「ナチが」と言われた方が、ちょっとリアルな感じがすると言うことに気付きました。(^^
    せっかく主人公のチームがあるんだから、チームとしての連携をもっと見たかった気がしますね。

  • 読書録「ナチの亡霊(上)」4

    著者 ジェームズ・ロリンズ
    訳 桑田健
    出版 竹書房文庫

    p142より引用
    “ 密猟者が関与していたら、角を残してい
    くはずがない。サイの個体数が今でも急速に
    減少している最大の理由の一つは、その角に
    ある。角の粉末は、アジアの市場では勃起不
    全の治療薬として売られている。バイアグラ
    の漢方薬版だ。角一本で、大金が手元に転が
    り込む。”

    目次から抜粋引用
    “一九四五年
     ダーウィンの聖書
     怪しい影
     みにくいアヒルの子
     混血”

     機密部隊・シグマフォースの活躍を描いた、
    長編アクション小説。シリーズ第二弾上巻。
     第二次世界大戦末期、要塞都市を爆撃が
    襲っていた。敵の攻撃を避け、司令を受けた
    部隊が下水道を通り運ぶものは…。

     上記の引用は、動物保護区でのサイの死体
    を見た監視員の考えに対する一節。
    サイの角は確か、髭と同じ成分が硬化してい
    ると聞いたことがあります。わざわざ他の動
    物の物を殺して獲らなくても、精力絶倫な人
    間の髭を分けてもらって煎じて飲むほうが、
    効果が高い気がします。
     科学知識と歴史に対する造詣が深い人ほど、
    より面白く読めそうな作品です。
     少々長く、上下巻なので、根気のある人で
    ないと向かないかもしれません。丁寧に情景
    を描くと、どうしてもながくなってしまうの
    でしょうが。

    ーーーーー

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著者プロフィール

[著]
ジェームズ・ロリンズ
James Rollins
1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。歴史的事実に基づきつつ、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。「シグマフォース・シリーズ」から派生した、元兵士のタッカー・ウェインと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グラント・ブラックウッドとの共著)は、『黙示録の種子』『チューリングの遺産』の二作が刊行されている。また、少年少女向けの冒険シリーズとして『ジェイク・ランサムとどくろ王の影』を執筆している。
ジェームズ・ロリンズのオフィシャルサイト
■http://www.jamesrollins.com

「2022年 『セドナの幻日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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