星のかけらを紡いで (ラズベリーブックス)

  • 竹書房
4.00
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812494790

作品紹介・あらすじ

200年前に地球人が移住した星、惑星ハーモニー。地球との行き来の手段が途絶え、独自の発展を遂げたこの星では、人類はふしぎな力を操るようになっていた。超古代文明遺跡の研究者リディアは、ある日、元大学教授のモルトビーから、彼女が記憶を失った事件に関する情報があると電話を受ける。急いで向かったリディアだったが、そこにあったのは教授の死体。リディアは教授の残した謎めいたメモを元に、恋人のエメットと真相を調べはじめるが、ふたりの身の周りで不穏な事件が起こりだす…。リディアは事件と、自分の失われた記憶の謎を解明することができるのか-?人気作家ジェイン・アン・クレンツの好評SFロマンスシリーズ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ええと最初から最後までエメットさんかわいいよエメットさんで気付いたら1冊が終わっていた件…。
    結婚したくて仕方がなくてどうやったらリディアを説得できるか必死だったり、リディアにいつ別れを切り出されるか不安でその言葉を言わせないために必死だったり、リディアに好かれてないと思い込んで世界が終わりそうになってたり、一時婚(ハーモニー的な永久に解消できない正式な婚姻の前に認められている解消可能な婚姻契約)でもリディアが結婚を決めてくれて(たとえそれがマスコミ対策でも)とんでもなく嬉しそうだったり、ロマンチックな初夜に対して夢見がちだったり、(ハンターとしての性質のせいで)欲望のままに振る舞って不安がったり、ファズを真摯に相棒として扱ってたり、表情変えずにリディアに振り回されてくるくるしっ放しのエメットさんかわいいよ超かわいいよ…。
    いえあの物語としては軽めでもきちんと構成されたサスペンスは面白かったし、前作よりもリディアとエメットの感情がはっきり見えていて(特にエメットさん…)ロマンスというか完全にバカップルな二人も非常に楽しかったし、二人の周りのカップル(タマラとワイアット、メラニーとジャック)もそれぞれらしい言動がやっぱり楽しかったし、惑星移民の歴史というか移民後の彼らに降りかかった困難とそれを乗りこえることで出来た制度(特に結婚制度)なんかの世界観の部分も非常に面白く、ファズに彼女が…!とか反応するところはたくさんあったのですが。それでも結局リディアとエメットのやりとりの楽しさかわいさと、エメットさんかーわいーに全部が収束してしまって、でもそれで十分楽しいので良いのだと。
    最初から二人がラブラブなのは分かってるし、命の危険があっても真剣に心配するようなものではないし、物語として何かあるかと言ったら実はそんなにない気がするものの(いやエメットさんにとっては運命と信じてる女性と一生を共に出来るかどうかの一大事だったろうとは思うのですが)、でもだからこそきちんと構成された軽めのタッチでテンポ良く展開するストーリーとキャラクターたちのやり取りがただひたすら楽しくて、これはこれで物語を読むことのひとつの楽しさだなあと思ったり。
    しかしそれにしても本当にクレンツのヒーローはかわいくてずるいなあとつくづく。久々にどうやったらこんなのが降って来るのかと思ったのですが、ええとまずは才能のある美人さんに生まれるところからですよね。うん分かってる。

    あ、あと個人的に今回は惑星ハーモニー移住者たちが地球に帰還できなくなった後の歴史がちょこちょこ見えてきていて、そのあたりの世界観の構築が大変面白かったです。
    とりあえずそこにいる人たちで社会を成り立たせるためにどうすればいいのかを考えた結果の、家庭を社会の最小単位としての基盤とするための特殊婚姻制度かなあと思うと、ちょっとアメリカ植民地時代の移民を彷彿とするなあと思ったり。技術の継承や部品の問題で持ってきた機械が壊れても直せないことも、だからこそ人はその世界で生きていくために必死で他の方法を探さなければいけなかったであろうことも、文中の記述から当時の世界がきちんと今のハーモニーに繋がって存在しているのが分かって、そこに歴史としての厚みがある程度でもきちんとあるのが良いなあとぼんやり。

  • 惑星ハーモニーシリーズ2。前刊でリディア・スミスが遺跡で失った記憶の謎が明らかになる。
    カデンスギルドのボスが狙撃されて重傷を負った為、代理ボスに就任するエメット・ロンドン。互いに相手を思うあまり結婚をたくらむすれ違いが愉快。
    殺人事件に舞踏会・陰謀がちりばめられた退屈しない展開に、エメットとリディアの実力が爽快さを感じさせ、楽しく一気読みでした。
    特に俺様な割にリディアに振り回されるエメットが秀逸でした。

  • 購入済み 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    200年前に地球人が移住した星、惑星ハーモニー。地球との行き来の手段が途絶え、独自の発展を遂げたこの星では、人類はふしぎな力を操るようになっていた。超古代文明遺跡の研究者リディアは、ある日、元大学教授のモルトビーから、彼女が記憶を失った事件に関する情報があると電話を受ける。急いで向かったリディアだったが、そこにあったのは教授の死体。リディアは教授の残した謎めいたメモを元に、恋人のエメットと真相を調べはじめるが、ふたりの身の周りで不穏な事件が起こりだす…。リディアは事件と、自分の失われた記憶の謎を解明することができるのか―?人気作家ジェイン・アン・クレンツの好評SFロマンスシリーズ。

    シリーズってあるけれどこれでおしまい?という感じのしっかり「終」のエンディングでした。
    謎がぜんぶとけてすっきり!ですけどね。
    続くのかなぁ?
    エメットが健気すぎる。リディアがクールすぎる。
    あ。フェズがどこから来たのかのなぞは残るのかな?
    ラストのフェズのパートナーのやって来た方法でリディアのところにきたなら元の場所がきになります。

    by Jayne Ann Krentz writing as Jayne Castle

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

ジェイン・アン・クレンツ Jayne Ann Krentz
米国ロマンス小説界を代表するベテラン作家。サンノゼ州立大学で図書館学の修士号を取得し、デューク大学図書館で司書をしながら執筆活動を続けた。
1979年に処女作を刊行以来、50作以上が<ニューヨーク・タイムズ>紙のベストセラーリストに載り、全世界で三千万部以上の著作が売れた。
ヒストリカル作品にはアマンダ・クイック、パラノーマル作品にはジェイン・キャッスルと複数のペンネームを使いわけている。
航空宇宙関連のエンジニアである夫フランクとともにシアトル在住。

「2020年 『霧の町から来た恋人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジェイン・アン・クレンツの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×