ロボット小雪 (竹書房文庫 GY 9)

著者 :
  • 竹書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812495285

感想・レビュー・書評

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  • 「自虐の詩」「空気人形」の作者。
    前半は日常ギャグ、と思わせておいて、後半、革命!
    この絵柄で凄い社会派になってびっくり。
    とはいえ貧困とか川の向こう側とかは前半に周到に用意されているのだ。
    嗚呼……嘆息。

  • 201308/これまた文庫化で再読。名作中の名作。前半のギャグっぷりと、小雪の覚醒からの怒濤の流れ、根底にはゴーダ哲学がビシッと。拓郎母の「人間はいらなくなるよ」という言葉の重み。そして、この先、ガンさんは何を見ることになるのか。文庫化にあたりタイトルから「新・自虐の詩」という文言がなくなったのは個人的には嬉しい。

  • 自虐の詩もそうだったのだけど、普段の日常エピソードから作者の本当に言いたかったことをガツンと浴びせられるエンディングへの流れは素晴らしいと思います。

    人間社会に対する、自我を持ち始めた小雪の素朴な疑問が、やがて世界の矛盾点を鋭く突く糾弾へと変わるのも上手いなぁと思ってしまいました。
    貧富の差のある人間社会への鋭いアンチテーゼを主張することにより、マリアと呼ばれる小雪。
    ですが、その小雪の存在自体が危うくなりそうな、ラストシーンの母の「そうなったらロボットはいらなくなるのよ」というセリフにすごく考えさせれました。
    清濁併せ呑むところが今の人間の世界なのかもしれませんね。それがいいか悪いかはきっと誰にも結論は出ないのでしょう。

  • 心を持ったロボット小雪、最後は泣けます

  • また業田良家が傑作を描いた。空気人形で描いたココロを持ったロボットが、さらに昇華して小雪に。最初はロボット四コマなのに中盤でココロをインプットされてから、めきめきと問題意識が芽生えて社会派マンガのテイストに様変わりして、ついに小雪があの様な行動を起こすとは…。業田哲学満載の味わい深〜い一冊。
    にしても、小雪欲しいなぁ^ ^

  • これはまさしく傑作。
    いろいろと考えさせられます。

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