ウバールの悪魔 下 シグマフォースシリーズ0

  • 竹書房
3.54
  • (17)
  • (37)
  • (49)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 350
感想 : 37
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (463ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812497357

作品紹介・あらすじ

カサンドラに拉致されたサフィアは、霊廟で発見された手がかりをもとにウバールの場所を突き止める。一方、カサンドラの襲撃を逃れたペインターたちも、ウバールを目指していた。砂漠でかつて繁栄を極めながら、神の怒りに触れて砂に埋もれたとされるウバールには、本当に反物質が存在するのか?不思議な力を持つ部族の力を借りながら、ペインターたちはギルドの攻撃に立ち向かう。だが、ペインターが相手にしなければならないのは、かつてのパートナーのカサンドラが率いるギルドの部隊だけではなかった。ウバールには超大型の砂嵐が迫っていたのである。砂嵐の影響で不安定になった反物質は、その膨大なエネルギーを放出し始めた。果たしてペインターはギルドの野望と反物質の暴走を阻止することができるのか?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ガラスの街……遺跡の印象からか、生き物のいない死者の街のイメージがありますね。
    栄えていたはずの文明が、フツリと消息を絶つ。
    きっと今も発見されていない歴史があるんだろうなぁ。

  • ペインターをサイファとくっつけてあげたかった。そうしたら後の話と繋がらなくなるから仕方ないんだけど。
    だからなのか、オマフを選んだ理由が少しモヤモヤする。

  • 思っていた以上にファンタジーと言うか、
    何でもアリな世界観だった。
    歴史の謎を解くよりアクション多めの冒険小説と言った感じ。

    面白かったけれど、個人的にペインターとサフィアの件が残念だった。

  • 本来ならこの作品からとっかかるべきだったのだが、感で購入したので確か第5作目くらいからが読んでしまったシグマフォースシリーズの第1作品目です!

    「ウバールの悪魔」

    この作品に限っては司令塔であるペインター・クロウが大活躍をする。ジェイソン・ボーンとラングドンを2で割るどころかまさにそのままのモンスター級の主人公!大体、その後の登場人物のすべてが最前線にいれそうな科学者レベルの頭脳を持つ!

    唯一の難点は物語を読みながらググらないと進めない科学レベルのかなり進んだ話なのが問題なような気がする。確かクロウは原住民の混血だったような気がするのだが、僕の中ではジェレミー・レナーでセイチャンはやっぱりコン・リーだなぁ~なんて考えながら読んでいる。少々時間はかかるがなかなか面白い翻訳者さんですね!

  • シグマフォースシリーズ第0弾。なぜ「0」かというと、邦訳第1弾『マギの聖骨』より前に書かれた作品だから。グレイやモンクなど現在のメンバーは登場せず、まだ司令官になる前のペインター・クロウが主人公として活躍し、敵対組織「ギルド」と戦う。舞台や設定は共通であるものの、「マギ」以降のシリーズとは関連が薄く、今までずっと未訳のままだった。

    現在刊行されているシグマフォースシリーズ(1~4)は本作を読まなくても特に困らないと思うが、来年(2014年春)に刊行予定の "The Doomsday Key"(仮題『ケルトの封印』)はいよいよギルドとの全面対決になるようで、その準備としてこの時期に出版されたらしい。

    ストーリーの内容は、

    大英博物館で謎の爆発事件が起き、シグマフォースのペインターがパートナーと共に調査に向かう。が、同時にギルドも工作員を送り込み、学芸員のサフィアを拉致しようとする。難を逃れたサフィアはスポンサーのキャラ、元婚約者のオマハ、ペインターらとともに中東のオマーンへ向かい、失われた都「ウバール」の謎を解こうとする。

    ……というもので、最初に書かれた作品に対して言うのも何だが、あまり新鮮さを感じなかった。人間関係もペインター、サフィア、カサンドラが次作のグレイ、レイチェル、セイチャンと重なる印象あり。第5作の準備として読んではみたものの、読まなくてもあまり影響ないんじゃ? という予感がするなぁ(単なる予感だからまだわからないけど)。

    独立した作品として見ると、考古学的謎解き+冒険活劇+ロマンスという要素は悪くないし、展開もスピーディでサクサク読ませる。だからこそ、最初に読んだ方が新鮮で面白かったろうなーという残念感が拭えない。シリーズ物はやはり書かれた順に読むべきであると改めて確信した。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      そう言う訳でしたか、、、読もうと思いつつ全く手付かずの「シグマフォースシリーズ」。
      取り敢えず、これから読もうかな、、、
      そう言う訳でしたか、、、読もうと思いつつ全く手付かずの「シグマフォースシリーズ」。
      取り敢えず、これから読もうかな、、、
      2014/04/14
  • ラストのイメージが掴みにくかったな。

  • クライマックス盛り上がった
    反物質
    水 バッキーボール
    マグマ 地球起源の水
    オマーン
    起動強制力、ミランコビッチ強制 自転のぶれ
    サラーラのナビ・イムラーンの霊廟
    ユーブ(ヨブ)の霊廟
    シスル ウバールの廃墟
    シャラク族 ウバールの王の跡継ぎ
    シャバブ・オマーン
    鉄のラクダ

    ヨアキム(Joachim)は、古い伝承によれば聖母マリアの父、妻はアンナ。ユダ族の出身で、ダビデ王の家系に属する。聖人崇敬を行う全ての教派で聖人とされる。ヨアキムはヘブライ語男性名エホヤキム(「ヤハウェは起き上がらせてくださる」という意味)がギリシア語化したもの。正教会・カトリック教会・聖公会で聖人。

  • 古代ロマンを軸に事実と虚構を織り交ぜたエンターテインメント「シグマ・フォースシリーズ」〝第0弾〟で2004年発表作。次作から主役を張るグレイ・ピアースはまだ登場せず、この後シグマ司令官となるペインター・クロウが現役隊員として活躍する。ただ、ロリンズの描くヒーロー像は、作品によって大した違いはない。共通するのは、最先端科学に精通し、戦闘能力にも長けたタフな男が、数多の試練を乗り越えて、強大な闇組織の企みを打ち砕くというスタイルだ。甘美なロマンスを絡めている点も同じで、娯楽小説の要素をふんだんに盛り込んだパワフルな冒険スリラーとなっている。

    本作の主な舞台は中東オマーン。広大な砂漠の下に眠る伝説の古代都市「ウバール」では、核を遙かに超える無限のエネルギー源「反物質」が使われていたという。或る嵐の夜、大英博物館が保管していたウバールの遺物が謎の衝撃波を発して爆発した。英国の考古学者らはオマーンへと飛び、秘密の根源に迫ろうとする。事件を知った米国国防総省は、秘密特殊部隊「シグマ」隊員のクロウら精鋭を派遣し、学者グループに同行させて事態の真相を探らせる。時を同じくして世界覇権を狙う秘密結社「ギルド」の工作員らも動き始めていた。かくして、未知の物質を巡る壮絶な攻防が大砂漠で展開する。

    ロリンズの作風は、才能と実力を兼ね備えたダン・ブラウンの系譜に連なり、本作の核となる反物質も「天使と悪魔」(2000)で扱った題材だが、大風呂敷においては遙かに上回っている。現代科学によって古代遺跡の謎を解き明かしつつ、絶え間なく繰り広げる秘密結社との死闘。いかにもアメリカ的な勧善懲悪を根底に置き、男女の恋愛や家族愛などを謳い上げつつ、中弛みなく冒頭から結末まで突っ走る。物語では、超人的な特殊能力が謎を解く鍵となるのだが、ここら辺はあくまでも〝娯楽〟的要素のひとつとして割り切る必要がある。映画「インディー・ジョーンズ」の小説版を手掛けている通り、見せ場たっぷりの冒険活劇は視覚的で臨場感に溢れ、加速するスピードは息つく暇も無い。相変わらず長大な小説を破綻することなく仕上げるロリンズの力量には圧倒されるが、読み手に体力がないと消化不良を起こしかねない。私は、読了後しばらくは〝さっぱり系〟の小説でひと休みすることにしている。

  • いやぁー!
    これ読むと最近のだらだら感が・・・。
    ちょっと、
    ファンタジーすぎるかもしれないけど、
    物語ってこのくらいが調度いいのかも!
    おもしろい!
    しかし、
    この話しではペインターが主人公なんですが、
    なんで、
    本編でグライを起用したんでしょう?
    そのまま、
    所長にせずにペインター主人公でよかったんじゃないか?
    本編でも、
    初期のころはペインターが主人公みたく活躍するやつもあったでしょう?
    それで、
    彼女見つけちゃったしね。
    なんで、
    グレイだったんでしょう?
    それは、
    これからわかるのかしら?

  • シグマフォースシリーズ0

全37件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

[著]
ジェームズ・ロリンズ
James Rollins
1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。歴史的事実に基づきつつ、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。「シグマフォース・シリーズ」から派生した、元兵士のタッカー・ウェインと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グラント・ブラックウッドとの共著)は、『黙示録の種子』『チューリングの遺産』の二作が刊行されている。また、少年少女向けの冒険シリーズとして『ジェイク・ランサムとどくろ王の影』を執筆している。
ジェームズ・ロリンズのオフィシャルサイト
■http://www.jamesrollins.com

「2022年 『セドナの幻日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジェームズ・ロリンズの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジェームズ・ロリ...
ジェームズ・ロリ...
ジェームズ・ロリ...
ジェームズ・ロリ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×