最低で最高の本屋 (仕事と生活ライブラリー 1)

著者 :
  • ダイエックス出版
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感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812522219

感想・レビュー・書評

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  • ・思いついたことはすべてやる

  • ”COW BOOKS 松浦さんの書店を開くまでのことが知りたくて。
    ---
    T:
    P:将来の開店のために
    O:
    ---
    <一言>
    「最低で最高」の意味が最高

    <読書メモ>
    ・「m&company traveling booksellers」
     自分のなかでは「traveling」という言葉が大きかったんです。僕の旅する本屋。(p.61)
    ・どんな仕事でもすべてがクリエイティヴだし、クリエイティヴなことをするなら、規則正しい生活をすることこそが必要だと思いました。(中略)まず朝ちゃんと起きて、今日やるべきことを整理して、何時までに仕事を終わらせて……といったように自分で自分を管理することからはじめました。(p.73)
    ・絵本や子供用の本を集めて、児童福祉施設に寄附することをはじめました。(中略)まず言われたのが「量は少なくてもいいから、なるべく続けてください」ということでした。
     (中略)
     それが大人の勝手な都合で中途半端に終わってしまうと、子供達は「やっぱり大人は信じられない」と思ってしまう。(p.90-91)
    ・以前、椎名誠さんがコラムで「連載は毎回面白がったらダメなんだ」と書いていたことがあって、その文章を読んだときにちょっと気が楽になりましたね。(p.98)
    ・壺井栄は代表作が『二十四の瞳』ですが、随筆も書いていて、生活のなかで感じた色々なこと、まさに身辺雑記を書いています。それが僕はすごく好きです。(中略)どんなことに対しても同じ眼差しを保って書き続けられるというのは素晴らしいと思います。(p.99-100)
    ・キャスティングの妙(p.117)
     僕はある人が素晴らしいと思ったら、本当にしつこく思い続けるんですよ。
    ★高村光太郎の作品のなかに「最低で最高の道」という詩があります。彼の詩の中でも、僕はそれがいちばん好きです。
     (中略)読んでみたら、僕が求めていた「本当のこと」が書かれていました。今まで知りたかったことに出会えて、すごく感動しました。そして、なかでも僕に力を与えてくれたのが「最低で最高の道」という詩でした。「最低で最高」って、いい言葉ですよね。単に価値観を表しているわけではない。これを読んだときに「ああ、別に最高じゃなくてもいいんだ」と思えて、すごく楽な気持ちになりました。そして、物事にはひとつの側面だけではなくて、見えないところにもうひとつの意味があるということを知りました。光があれば必ず陰があるように、どんなことにも「最高」の面だけじゃなくて「最低」の部分があって、両方がバランス良くあることが一番正しいことだって何となくわかった。人間が誰しも持っている偽りの自分、弱い自分は人に見せちゃいけないし、自分でも認めちゃいけない。なんとかごまかして表に出してはいけないという考え方が間違っていると気づきました。(p.123-125)
    ★COW BOOKS (p.156-157)
     ジェネラルリサーチの小林(節正)さんと、次の世代につなげられる本屋をやろうという話を4年前からしていました。まずは本屋のあるべき姿というものをつくりたいというところからはじまったのです。(中略)とにかく街に対してちゃんと機能する本屋をつくりたい。そこに行けば知りたいことがわかって、元気が出るような、励みになるような本が並んでいるような店。(中略)うたい文句は、「珍しい本はないけど、うれしい本はある」。珍しい本を求めて来られても困るという感じです。うれしい本を見つけて、たくさん揃えていきたいと思っています。”

  • 装丁/畠山香織 装画/佐々木美穂 撮影/田辺わかな(※は除く)

  • 【161025 読了】

  • 上っ面だけで、最初の書き出しの「学校に馴染めなかった、高校を辞めた、アルバイトしてアメリカに行った」からの「就職しないで生活する」という表現についてとかを「だから学校なんて辞めるべき、教育なんてクソくらえ」みたいにズレた見方をする若い人って一定層いるんだろうな。というのが、直接本の内容と結び付くわけではないんだけれど少し悲しくなる。
    きちんと著者の理念、シリーズ発刊の意味、などを理解した上で読んで欲しいなあと思わさせられる。

  • 最初から泣ける

  • 高校中退-アメリカ生活、というのは大したものだとは思うが、古い「LIFE」の広告ページを切り抜いて額に飾って売ったとか、買うやつも相当阿呆だが、彼も単なるアメリカかぶれじゃないのかという気がした。さらに「占いの結果を自らの努力で変えることができる」みたいなことが書いてあって、頭が痛くなった。学歴のせいにはしたくないのだけれど、一瞬にして鼻白んだ。

  • 中目黒にCOWBOOKSがあったので、ときどき見学にいってました。
    弥太郎さんは声が渋い。そして、理想を語らせたら、ものすごい綺麗なことがかえってきて、ついつい乗せられる。ある意味嘘かもしれない、建前なのかもしれない、と疑いつつも。意味もなく、知らない人にクッキーとかあげたくなる。

  • ☆3.7
    古書店「カウブックス」を営み、「暮らしの手帖」編集長として多くの若者に支持される著者がつづった青春と「働くこと」についてのエッセイ集。
     途中までは、どうやって本を媒体にお金を稼いだかとかいう話。後半からは、なんか外国を旅した時の話になった。ニューヨークの話はなんかおもしろくなくて半分飛ばし読みしちゃった。イギリス・フランス・台湾の話は面白かった。たぶん私がニューヨークに行ったことがないから、うまく町や、そこに住む人の雰囲気が想像できないからだと思う。

  • 「本当のこと」
    私もずうっと探し続けています。なかなか見付からないし、きっと「本当のこと」なんて無いのだろう、と思い始めてもいます。

    「少女はまだ生きていて本当の事だけ探している」と私の愛する唄うたいは言ってくれました。
    探し続ける 続ける意味は分からないけれど
    それが私の「本当のこと」なのかも。
    それが「最低で最高」ということなのかも。

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著者プロフィール

松浦弥太郎(まつうら・やたろう):東京生まれ。アメリカの古書店にインスパイヤーされてm&co.booksellersを立ち上げる。『暮しの手帖』編集長を経て、現在は会社経営、執筆・編集活動、映像、コンサルタント、商品開発、メディア出演など、枠を超えた活躍を続けている。著書に、『仕事のためのセンス入門』、『センス入門』、『ほんとうの味方のつくりかた』、『僕の考える投資について』、『期待値を超える』など多数。

「2022年 『それからの僕にはマラソンがあった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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