- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813011002
感想・レビュー・書評
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まだ読んでない榎田作品の中、絵師さんに惹かれて買った本。
禁煙と結婚はしないという切れ者のウエディングプロデュース会社社長の若宮はある日可愛い顔をしてる酔っ払いを拾う。
彼は家出中のようで若宮の会社でバイトをすることに。しかし超不器用で…。
榎田作品にしてはキレが無かったような?
大手老舗の社長が当て馬かと思いきや、単なる姑息な小物だったし。
きっと読んだことを忘れそうだな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マリエのお話。最後、智夏の作ったドレスをイラストで見てみたかったな。
智夏の世話をしていくうちにだんだん変わっていく若宮にニヤニヤ。料理を作ってやりたい、など心情の変化が楽しかった。
智夏が可愛かった。 -
久々にべたべたな正統派を読んだという感じ。展開が読めてしまっただけに少し残念。
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【あらすじ】 「もう、認めるしかあるまい。こいつをとても可愛いと思っていることを」結婚も永遠の愛も信じていない、ウエディングプロデュース会社社長の若宮瑛児は、ある夜、ひとりの酔っ払いを拾った。顔は可愛いが態度は実に可愛くない、現在スランプ中の天才マリエデザイナー・智夏だ。スーツを汚した代償に、若宮の会社に住み込みバイトをすることになった智夏だが、おまけに結婚を神聖なものと考える智夏と若宮はまったく反りがあわない、はずだったのだが!?幸福の連鎖をあなたにも。
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ウエディングプロデューサーxドレスデザイナー
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ウエディングドレスデザイナーのお話。
生活能力ゼロ人間に、エリートリーマンがお世話と
フォローに奮闘してます♪ -
●あらすじ●</br></br>
ずっとこの人だけを愛する、そう思える人がもし現れたら? </br>
若宮瑛児はウェディグプロデュース会社を経営しながらも、永遠の愛なんて端から信じていない結婚悲観主義者だ。そんな若宮が、ある夜拾った酔っ払いは、そのウェディングドレスを着た花嫁は必ず幸せになれるというジンクスを持つ天才マリエデザイナー智夏だった。だが、いまの智夏はスランプ中で天才にありがちなことにドレスを作る以外は何も出来ない、役立たずの男だった。最初はいらつくばかりの若宮だったが、次第に庇護欲が刺激されてきて・・・!?幸せは幸せを呼ぶ、読み終えたときそんな幸せな気分になれる1冊です。幸せな気分を味わいたいあなたにお薦めいたします。</br> </br>
●感想●</br></br>
失踪中のマリエデザイナー24歳の受・南智夏×ウエディングプロデュース会社社長34歳攻・若宮瑛児。
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かなり汚いものの、その可愛い顔で、すいませんでしたとしおらしくしてみせれば、許してやってもいい。そう考えていた。</br>
だが。</br>
「か・・・金は・・・なんとか、するっ」</br>
呆れた奴だ。所持金三百十二円のくせに、まだそんなことを言ってる。</br>
「値段がわかって言ってるのか?腎臓でも売る気か?」</br>
「・・・腎臓って、売れんのか?」</br>
真顔で聞き返されると若宮も困る。</br>諸岡が、「いや、昨今は売ってもたいした額にはならないから、やめておきなさいね」などと怖い説明をしている。</br>
「ほんとに、なんとかする。・・・だから時間くれよ。おれ、逃げたりしないから」</br>
顔は俯き加減になり、声も次第に力を失っていった。どう見ても、金策の当てがある顔ではない。さてどうしたものかと諸岡に視線を送ると、有能な部下はじっと南の顔を見つめていた。そして口の中で「南・・・南智夏・・・トモカ・・・」と呟いている。</br>
「諸岡?」</br>
若宮の呼びかけには反応せず、諸岡は南の前に歩み寄った。</br>
「きみは・・・もしかして、あのトモカなのか?」
</blockquote>
なんだかこの二人の出会いからして可笑しい。幾ら顔が綺麗でもこんなボロボロの男拾いたくない。拾った若宮もイイヒトな訳じゃなくて、結構非道。でも、若宮がただの冷たい男じゃなくて完璧主義者でぶつぶつ文句言いながらも熱を出した智夏の世話を甲斐甲斐しく完璧にこなす姿はホントに可笑しい。若宮みたいな男は家では何もしないイメージがあるのですが、彼は綺麗好きで掃除洗濯料理を完璧にこなす。そこからもう予想外。でも、「あまり頭の良くない動物を餌付けしてる気分に近い」・・・って、あんまりじゃあと思う反面、その通りだなとも。</br>
智夏は不器用で何一つできない男で・・・でも、一生懸命で。何をやってもドジばかり。唯一できるのがミシンだけらしい。どうも晴夏という女性が智夏がドレスを作れない理由の鍵を握っているのだけれど・・・後半までは謎のまま。
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「相手に泣かれて最後までできなかったなんてのは、初めてだよおれも」</br>
「やっぱりしてるし・・・」</br>
「なんだよ。鎌をかけたのか?言っとくが無理矢理じゃないぞ。途中までは、あいつだって」</br>
「好みじゃないとか言ってたくせに」</br>
「おれだって、あんなことになるとは思ってなかったんだよ!」</br>
ぐりっ、と椅子を戻す。諸岡以外にはとても聞かせられない、盛大な溜息を披露して、机の上に散らばっていた煙草を手にした。</br>
「・・・あるだろうが、そういうこと。勢いっていうか、成り行きっていうか」</br>
「さあ。私は勢いや成り行きで、そんなことをしたことはありませんから」</br>
きっぱり言われて、立つ瀬をなくす。</br>
どうせ俺の下半身は節度がないさ---それでも、今まで社内の人間にだけは手をつけまいと誓っていたのに。しかも、中途半端な手のつけ方である。</br>
泣き叫んで、抗われたわけではない。</br>
だが自分の下で、必死に痛みを堪えてほろほろと涙を流している姿を見てしまったら、それ以上身体を進める気にならなくなったのだ。</br>
もういい、と智夏の上からどくと「なんでだよ」と泣き声が強情を張った。いいったら、いいんだ、おまえももう寝ろ---言い捨てて、震える身体を抱きしめ、布団を引っ張り上げた。用がすんだんだから、ベットから追い出せばいいのに、そうはしなかった。
</blockquote>
諸岡はいい男、新婚さんなのが勿体ないなぁ〜。何気ない言葉が凄く優しい人。どうして智夏が諸岡に惹かれなかったのか不思議なくらい。相手に押しつけず、負担にならないように言葉をかけるという難しいことをサラリとやってのける。見習いたいもんです。諸岡と若宮の男同士の友情も、この話の好きなところの一つ。</br>
後半より、前半の智夏と若宮が反発が段々と惹かれ合ってゆく課程のほうが面白かったですね。智夏がドレスを作り始め、若宮と想いが通じ始めた頃から普通の二人になってしまって面白さが半減したかな。もっとバタバタしてる智夏とせっせと世話を焼いてる若宮が読みたかったなと。ラストは綺麗にまとまったなぁ〜って感のある暖かなハッピーエンドです。</br>
私自身も若宮のように結婚式には全く興味が無くてですね・・・初孫だからやってくれ!と言う祖母の願いで渋々やったんだよなぁ〜。何が嫌だって、自分が主役ってのがもうダメで。だから、あまり記憶がない。結婚より実家を出れる歓びの方が大きかったな〜。結婚が早かったので、後々友人の結婚式に出てから「こういうのもあるんだ〜」って感心したり。奥が深いですよね、結婚式も。
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若宮瑛児(34)×南智夏(24)。結婚(永遠の愛)を信じない、結婚プロデュース会社の社長と酔っぱらって数十万のトラウザーズにゲロした男の恋物語(笑)。智夏がウェディングドレスに囲まれているところを見てみたいと思ったなぁ。