犬ほど素敵な商売はない (SHYノベルス164)

著者 :
  • 大洋図書
4.09
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本棚登録 : 786
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813011323

感想・レビュー・書評

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  • BLで一番好きな本。とりあえずBL読みたいって人にはこれをすすめてる。
    これを読むまでは榎田尤利作品は魚住くんシリーズが一番好きだったのだけれど、これを読んでから完全にこれが一番になった&BLで一番好きな作品になった。
    とにかく、最後を読んだ後に「いい話だったからもう一度読もうかしら」と最初のページを開いた時に泣いたのは初めて。攻キャラの方の飢えや乾きがそこにあって、最初に読んだときはフーン、なんだけど、最後の幸せそうな二人を読んでから読むとすごく重い。文章もこの作者だけあってスムーズに読めるし、この本は本当におすすめ。どこか欠けた二人の話が好きな人は絶対ハマる。

  • 祝、文庫化!

    「さみしくてさみしくて気が狂いそうだったので、犬を飼うことにした。」

    この冒頭の一文だけで、ぎゅ、と物語に引き込まれてしまいます。

    ヒトを犬みたいに扱う、のではなく、犬として扱う。この関係性にぞくぞくしました。
    持て余すほどの愛情を傾ける相手を探していた轡田と、注がれても注がれても足りないほど愛情が枯渇していた倖生と。
    こんなにしっくり来る組み合わせある?ってくらいに出会うべくして出会ったふたり。
    何度も読み返しているだいすきな作品です。

  • 『犬』として派遣されるPet Loversで轡田と出会った倖生。どんなに破格なお金を稼げるとしても、人間が犬になりきるにはやはりプライドを捨てなくてはいけない。倖生もはじめは戸惑い反発するが、轡田に犬として優しくされ可愛がられるうちに気持ちに変化が表れる。犬としてでもいい、愛して欲しいと願う倖生が切なくて切なくてたまらなくなる。轡田から拒絶され失意のどん底に堕ちていく倖生の姿がつらくって、どうか倖生の気持ちが轡田に届いてくれ~って思わず願ってしまった。つい感情移入しすぎてしまうほど魅力に富んだお話だった。

  • 今度加筆修正されて文庫化されるとのことでこちらを本棚から引っ張り出して復習?予習?で久しぶりに読んでみました。
    ペットラバーズシリーズはみんな面白く毛色が違っててさすが榎田先生と思った記憶はあったのですが、やはり何年経ってもいいですね。きゅんとして読み終えてもずっと頭から離れません。ますます新しく発売される文庫が楽しみになりました。
    倖生の母親については何一ついいこと書いてなくてほんとにろくでもない女なんだけどそういう生き方しかできない人で、この名前をつけたということは幸せを願っていた、母親なりには愛していたのかも…孤独でからっぽだった倖生、幸せ見つかってよかったと涙出そうになりました。(久しぶりに読み返して息子が倖生と同じ年頃になってたせいか、つい母目線に…)
    次の獅子も読みたくなっちゃいましたが、交渉人の榎田尤利先生の100冊記念特別版にその後の轡田と倖生も出てきたはずと思い出してまた本棚探して読みました。ここでは倖生は30だけど、文庫ではさらにその後の加筆はあるのかな?永遠の昨日ほどの大幅な改稿はないとおっしゃってたのでないかもしませんが楽しみなことには変わりません。

  • これまで読んだ中で1番性癖に刺さるbl。
    ご主人様×犬 SM

  • 「ちるちる不朽の名作BL小説100選ときめく恋」に選ばれた1冊。志水ゆき先生も大好きなので挿絵でもドキドキした。
    ユキ視点で進むから轡田が何を考えてるのか分からず、ユキと一緒に不安だった。
    最後まで読んでようやく深く激しく愛していたんだなとわかりました。
    轡田の犬になることで、今まで受けたことのない愛情を感じたシーン。すごく心に刺さったな。
    恋人になった後の2人の話も読みたいな。

  • 主と犬の役割から発展した、恋のお話。倖生がはじめはやんちゃでスレてる今時の男の子だったのに、どんどん健気で主人に従順なワンちゃんになっていく過程がドキドキしました。犬になっていくことに陶酔してて、それがまたいい意味でいやらしい。きれいな男の子に言うことを聞かせて、それを幸せだと思わせるってどんなテクニックだ、轡田さん…。とにかく、どんどん素直に轡田さんの犬になりたくて仕方ない倖生が愛しくてかわいかったです。

  • ★3.5。モデル事務所社長×元ホスト。
    攻めに犬になることを強要され、最初は反発しつつ次第に人間よりもペットとしての幸せを感じるようになる受け。受けは愛されない子供時代を振り返り、攻めは異常な束縛から自分だけを愛する存在を求め、共依存な関係に陥りつつあった。
    しかし闇落ちになることもなくバカップルにて地固まる(笑)

  • Pet Loversシリーズ第一弾、犬。
    シリーズで一番好き。

  • 泣きました!二人が幸せならいい!設定もよく理解できたし、面白かったです。一気読みしました。志水ゆき先生の挿絵もとても合っていました。

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著者プロフィール

東京都出身。2000年、「魚住くん」シリーズ第1作となる『夏の塩』でデビュー。以降、多彩なテイストの魅力的なボーイズラブ作品を世に送り出している。代表作としては「交渉人」「漫画家」「Nez〔ネ〕」各シリーズなど多数。榎田ユウリ名義でも「宮廷神官物語」「カブキブ!」「妖き庵夜話」「死神」各シリーズなどを発表し、読者から熱い支持を得ている。

「2022年 『threesome』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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