融愛 ~Melt Down~ (SHY NOVELS 183)

著者 :
  • 大洋図書
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本棚登録 : 169
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813011514

感想・レビュー・書評

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  • 兄弟物がお好きな人はどうぞ、心が痛いお話しでした( エロアリ★★★)

  • お兄ちゃん大好きホスト×真面目リーマンの兄弟もの。

    沙野作品独特の深淵な雰囲気を持ちながらも、かなり甘い内容で何度も読み返したくなる禁断の兄弟愛です。
    きれいな水名瀬雅良センセのイラストがぴったりなんで、個人的に大満足。

    小学生の時に母親に見捨てられ、兄弟二人きりで極貧と飢餓に耐えなければならなかった禁忌愛の原点である過去が、リアルな筆致で描かれています。フィクションであるとわかっていても、実際にあった出来事のような真実味があって深く印象に残ります。

    母親からの虐待を一手に引き受け翼久を守った兄の海理を、次は自分が守ろうと思う、とってもブラコンな弟です。お兄ちゃんのために身を挺して何でもやってきたのに、全てを胸にしまい込み黙って側にいる健気さが本当にかわいい。
    ところがその愛するお兄ちゃんにオトコの影が見えた時、翼久の気持ちは突然大爆発。メルトダウンです。強引だし、独占欲丸出しでかなり暴走してるようにも感じるけれど、「お兄ちゃん大好き」がありありと見えて、不快な感じがしないのが悩ましいところ。それに、海理がモラルとして否定的に考えていながらも、翼久をちゃんと愛していることがわかるのもいい。

    ただ単に、欲にまかせて身体を繋ぐのではなく、壮絶な過去を共有する兄弟だけに育まれた愛の存在が、この話の萌えるところです。翼久が海理にピアッシングまでして、独占しようとする執着心も読みどころ。ピアスに気付いた尚深が満員電車で弄り倒すのもドキドキしました…尚深は、なかなか刺激的なキャラでした。

  • 実の兄弟モノが大好物なので、読む前からヨダレ垂らしていたような気がします。弟攻めの場合、凶暴な鬼畜ワンコ攻めだったりするけれど、この弟・翼久は違いました。もちろん凶暴ではあるのだけど、その根底に『兄を守りたい』という一途で健気な想いがあり、それが深い執着に繋がっています。終盤の翼久の涙に胸が射抜かれました。読み終えてみると、どこまでも兄であろうとする海理にとっても翼久は唯一だったのだろうなと思いました。実の兄弟モノならではの閉塞感に満足した1冊でした。

  • 兄弟モノ。
    肉食系弟×草食系兄。
    沙野風結子さんの本で最初に読んだやつ。
    比較的ライトで沙野さんの入門編にいいかもー。
    他のは結構ハードだったりヤクザだったり(笑)
    イヤ好きなんですけどね!
    肉食系ホストと見せかけて実は健気な弟が可愛いです。

  • 「あんたを守ってきたのは、俺だ。これからは『男』も俺が与えてやる」
    嫉妬に狂った弟は、今まで抑えてきた感情を露にした。
    母に捨てられた兄弟は、不定期に振り込まれる金を頼りに生きてきたが、それは弟・翼久が売春して稼いだ金だった。
    それを母からだと思い込んで育った兄・海理は堅気の社会人の道を、翼久はホストの道を歩んだ。
    兄への想いを密かに募らせる翼久は、ある日、海理が男に押し倒されているのを見て逆上する。
    翼久の怒りは昏く激しい劣情と化して―。

    ==============

    愛情が痛い。
    ピアスも痛い。







  • 弟くんのお兄ちゃんへの気持ちがある意味まっすぐだから、お兄ちゃん、気付いてあげて!好きになってあげて!って気分でした。ま、最後は切ないけどラブラブです。良かった、良かった。

  • 定価で購入したその足で入った古本屋に売られていたのを見てショックを受けました。しまった!!って感じで…。実の兄弟であるとことへの葛藤が希薄ですが、それが逆に良かったです。

  • 未読

  • 実の兄弟もの、甘いけれどどろどろ。

  • 配对:弟(23岁)X兄(25岁),同父同母兄弟爱
    星:3.3

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