- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813011538
感想・レビュー・書評
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「姫君の輿入れ」のスピンオフながら、こっちの方が数段よかった!!
朝家が可愛いのなんのって!!
他の人から見たらなんてことない彼も蘇芳の目にはとてつもなく可愛く見えるのね!!
孔雀攻×朴念仁
あまりの貧乏さに家人に「嫁を取れ」といわれしぶしぶ嵯峨野に向かった朝家。忍んで行くはずだった姫君の邸と間違え忍んだ先は、意地悪ながらも朝家と同じくらい書物に精通した貴公子の邸だった。
好き勝手にされるのには反発を覚えながらも、彼と過ごす時間が楽しくて嵯峨野に通う朝家だったが・・・
ポヤっとした朝家がだんだん恋に目覚めていく感じがホンワカぽわわ~んです! -
良かった~!!
「姫君の輿入れ」のスピンオフだったんですね。
まったく別の作品なのかと思っていたんですが、「姫君~」から読んでおいて良かったです。
朝家が主人公だったなんて夢にも思わなかったので、購入時にあらすじ読んでたんですが全然気づかなかったです…www
あらすじ読んだ時点では、こちらの作品の方が「姫君~」より自分好みだと思ったんですが、「貴公子~」はなかなか恋愛に発展せず、読むのが億劫になる一歩手前でハズレかな?と思いきや!
2人の気持ちが動き出した所から俄然面白くなって、大満足でした(*´∀`*)
読み応えという点では、「姫君~」の方が良かったかなぁと思いましたが、こちらはコミカルで朝家のおバカな純粋さと、自信に満ちていそうでどこか不器用な攻めが良かったです(*´ω`*) -
タイトル:貴公子の求婚
著者名:和泉桂
イラスト:佐々成美
出版社/発売元:大洋図書
シリーズ名:SHYノベルス
発売日:2008年12月
ISBN:4813011535
税込価格:903円
■Story■
「昨晩のそなたは、なかなかの珍味だった」
生まれてこの方一度も恋をしたこともなく、
女人よりも書物を偏愛している貧乏公家の小野朝家は、
ある重大な決断を迫られていた。
苦しい小野家の財政を立て直すため、結婚しなくてはならないというものだ。
愛する書物を守るため、憂鬱ながらも嵯峨野に暮らすという姫君のもとへ
向かった朝家だが、か弱きはずの姫に反対に押し倒されてしまい…!?
貴公子と貴公子、平安の風雅な婚礼奇譚、登場。
■カップリング■
【攻】蘇芳/すおう(年齢不詳)無冠の隠居の身
藤原将久/ふじわらのゆきひさ(29?)正四位
【受】小野朝家/おののともいえ(26)正六位
■感想■
人は自分にないものを欲する欲求があるとよく言うが、
この話は、とくにそのような内容が色濃いと感じた。
素性がはっきりとしない相手…位や家柄などは関係ない、
だからこそ本来の相手を感じ、素直な自分をさらけ出すことができる。
そうは思っても、人間は外見、地位で人を見てしまうのが常。
それを取っ払って見ることができるのは、素直で無垢な人なのだろう。
愛しい人を自分の手で磨き輝かせる…、
しかし完璧な宝石に磨き上げることはしたくない。
未完な輝きを放つ姿に愛しさをおぼえるとは、かなり屈折した愛情だ。
そんな蘇芳の愛情に溶かされる天然な朝家が、本当に愛らしい。
ちょっと意地悪で大人の色香な恋がお好みな方にはおススメ。 -
平安ロマネスク!雅な世界を満喫できます。
何がいいって、書物のみを愛している朝家。今で言うならへタレヲタです。姫に夜這いをかけたはずが、間違えて男の所へ忍び逆に手篭めにされてしまう情けないキャラ。でも、すごく親近感が湧く愛すべき人物です。世慣れてなくて、恋愛なれもしてなくて、初心で純朴。もう、母性本能刺激しまくりの、放っておけないかんじ。そのくせ、一人前の口をきこうとするんだから、危なっかしいし。
片や、鄙びた場所に住んではいるけれど、正体は謎で、魅力的で、フェロモン垂れ流し系のイケメン「蘇芳」
まぁ、正体は謎って、読んでる方は大体わかっていて、朝家だけがわかってないんですけどね。
かっこよくて、オトナで、ステキです。佐々成美センセのイラストが、また倒れそうにステキで、最高。
その蘇芳が惚れる朝家が、ヘタに美形じゃないところがこの話のイイところ。本ばっかり好きで色事に疎かった彼が、蘇芳の美男ぶりにやられて、本人も無自覚なうちに恋に落ちていく経緯も胸にじわりとくるし、何よりも蘇芳が遊びなれた男にありがちな、かるーい気持ちの付き合いから、どんどん朝家に魅かれていって、ありえないほど妬んだり悩んだりする様子はもう、読んでいてツボ、たまりません。
蘇芳が実親に妬いて、鬱々するくだりは、ちょっと笑えるし、朝家への愛の深さに胸が熱くもなるし。
目線がその場に応じて、朝家と蘇芳双方で書かれてあるので、わかりやすく互いの想いがよく伝わってきます。
「よいと言わぬか、朝家殿」とか、平安調の雅な台詞で腰砕けだし。
夜這いとか、後朝の別れとか、薫物合、歌合など平安テイストも堪能できて、濡れ場も、何しろ夜這いが物語の発端なので、しっとりしたのから笑えるところまでサービスいっぱい。楽しめます。
2段組でボリュームあるから、読み応えありますよ。
時代物では必読のオススメBLです。 -
前作の「姫君の輿入れ」より面白くて読み応えがありました。
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連作の2番目ですが、これだけでも読めるそうですが(作者様の言)
いや、受けが地味。すんげ地味。
容姿も性格も趣味も
それだけに相手を美々しくもってきてバランスをとっていらっしゃるのね。
でもすごくわかいいですのよ、地味受け子が
旦那に床が抜けるくらいにご本をみついでいただきなさいね
お幸せに -
無数に星を散りばめたいほど好き!