- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813012955
作品紹介・あらすじ
大学三年の北爪空は両親を早くに亡くし、誰にも頼らず、ずっと独りで頑張って生きてきた。そんな空だけれど、ある自転車事故をきっかけに、商店街で洋食店を経営する堤隼人と知り合い、隼人の店でアルバイトをすることになる。今までも、これからも縁がない、普通の家族の風景。それは、空には憧れの空間だった。自分の居場所はどこにあるんだろう?寂しい空の心に、隼人の存在はどんどん大きくなっていき…生まれて初めて恋をする、空の不器用な恋の物語。
感想・レビュー・書評
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主人公の内面や外面の人間らしさが共感でき、感情移入してさくさく読めた。
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食堂店主×天涯孤独な就活生
王道ストーリーでした。
ネガティブ受好きにはたまらない久しぶりの月村さんが
きたー!で嬉しかったですw -
しっとりとした月村さんらしいお話。いつもの自己評価の低い受ではなく、厭世観の強い受。その受がタイトル通り攻の家族に、自然と受け入れられ家族になっていく話。
孤独の中挫折を味わいながら生きていく受が、幸せになっていく話で、それが物語の核でもあるので恋愛はおまけのような感じが否めませんが、それも月村さんらしい味わいです。 -
月村先生王道な過去背負い健気系男子はやっぱりいい!!
そして、攻めの男前さ。
空(受)の心の葛藤や苦しみ、辛さを全部丸ごと抱きしめる隼人の大きさ。
そして、家族がみんな暖かくて。
ホッとする暖かくて優しい話が読みたいときにぴったりです!!、 -
大好きな月村さんテイスト満載のお話ですっごく良かった!!ネガティブな子が幸せになっていく過程を読むのがすごく好き〜〜。家族みんながすんなり空を受け入れてくれてうるうるでした。最初から思ったけど堤家素敵すぎる。
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シリアス路線の方の月村作品。「マスター、いつものやつ」でした!目新しさはないけれど、ささくれた心を癒してくれるような優しさがあって安定の読み心地でした。
センセの話には、親兄弟や子供たちへの愛に満ちあふれている「家族」をテーマにしたいい作品が色々あります。今作もタイトルそのまま、親を早くに亡くした苦学生の空が抱く隼人への想いとともに、彼の家族への気持ちが思いのほか強く伝わってくるようなストーリーでした。
空は、とても頑張り屋さんで何でも心にため込んでしまう、ちょっと後ろ向きでイジケ性な男子。センセの話によくあるタイプだけど苦労してきた分、さらに重度でした!根はとても優しくて良い子なのですが。
生活に苦労していて就活にも惨敗という、リアル感も切ないです。
そんな空を救うのが、下町で定食屋を仕切っている隼人です。彼がとにかくカッコいいんです。さらっと自然な気の使い方と、包容力の素晴らしさ…
イジケて本音をなかなか晒せない空みたいな子には、これくらいおおらかで器の大きい男がぴったりです。
そして、隼人の家族…というか、家族関係に今回は胸打たれました。
血縁よりもしっかり結ばれた絆が暖かく、優しい気持ちになれました。いつもどおり子供たちが元気良く生き生きと描かれていて微笑ましかったです。
空は隼人の家族の気持ちを考えすぎて自己完結もはなはだしく、危ないところでした…
ラストは重い雰囲気の中、かなえがいい感じで笑わせてくれたのがよかったです。
エロ的にはノンケ攻だったせいか、あれこれ疑問が浮かんでしまって今ひとつ。
イラストもデッサンに??となるところがありました。 -
泣いた。
本編読み終わった後にペーパー読んでまた泣いたw
空はネガティブに内へ内へ入りすぎ。
引っ張ってくれる隼人と出逢えてよかったよ〜〜
いい男見つけたね!
これからは末長く幸せになってほしい。 -
受けの人が全力で後ろ向きないつもの月村さんです。いつもので十分面白いし大好き。