きみはまだ恋を知らない (SHYノベルス)

著者 :
  • 大洋図書
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本棚登録 : 166
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813013136

感想・レビュー・書評

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  • 月村センセ定番の甘いラブストーリーでした!癒されたい時に読みたくなるようなお話。地味で凡庸な作風…とあとがきにありましたが、そんなことないです。決して派手ではないけど、BLにおいてこれほど甘さと切なさの描き方のバランスが絶妙な作家さんは希少です。

    ハイスペック青年実業家×家事代行のバイトで食い繋いでいる売れない絵本作家。
    藤谷は傲慢俺様なタイプではなくて、どこまでも甘やかし系の、それこそあしながおじさん的な存在でした。
    単に家事サービスのスタッフである司に、どうしてそんなに親切?という謎も徐々に判明して納得いく展開で、王道ながら引き込まれました。
    司の性愛嫌悪ぶりが激しくて、そんなんで恋愛とかできるのかなと危ぶんでしまうほどでした。でもそこは藤谷への一途な想いから無事何とかなってよかったです…!
    そもそも、母親からの影響が大きすぎてものすごいトラウマ持ちになってるなんて…かわいそうだけど何事に対しても真面目で一生懸命で、母親のことを恨んだりもしていなくて、こんないい子は絶対に愛されて幸せになるべきだと思いました!

    藤谷はそんな司に大人な対応してるな~と思ってたけど、意外にもあれこれ懊悩してたんだなとわかって人間味が感じられたのが良かったです。
    大きな愛で司を包み込んで欲しいなと思いました。
    後味の良いストーリー。

  • さすが月村先生です。
    切なくて温かい本でした。
    司のトラウマが余計に彼を孤独にしたんでしょうね。藤谷さんとの関わりてトラウマも弱まり、友人ができるようになったらいいですね。

  • 売れない絵本作家の司は家事代行サービスで生計を立てていた。新規のお客様はとある企業の社長で、案外気さくな人だったが、人との接触に嫌悪を感じる司はその距離感に悩んで…

    エセ兄弟モノって感じ?
    孤独な司の前に現れたお金持ちの兄に溺愛されるんだけど、真面目でビビりな司は腰が引けちゃうんだけど、やっぱ藤谷はカッコいいし、気になるし…
    臆病な猫ちゃんを飼いならすお話でもあるのかな。

    ちょっとキュンとして、あぁ幸せになってよかったね。って読後感です

  • 天涯孤独で性的なものに病的に拒絶感のある兼業絵本作家のバイト先に現れたお金持ちの社長は、、、って書くと印象が全然違うかw王道BLでした!

  • 終始ニマニマしながら読んだ!
    攻めがとてつもなく優しい…受けは可愛い!!
    読み終えてタイトルに納得。

  • 積み本をようやく読みました。
    読んじゃえば意外とサラッと終了。
    性的なことに頑なに育った受けが、義兄に愛されるまで。
    兄弟ものかとおもってたら、戸籍上だけの話でした。

  • まずは、志水ゆき先生の挿し絵が素晴らしいー!
    表紙も素敵だし、中の挿絵も扉絵も全てが良かった。
    お話はやはり不憫受の切ないお話でしたが、思いっきり攻の青年実業家に愛されて幸せになってくれてよかった。
    お話的には星3~4ですが、志水ゆき先生の大ファンなので、星5です!

  • 話とイラストがあっていて良かった。
    ★3.5

  • 青年実業家・藤谷がまさか受けの司の兄だったとは……! あ~私の苦手設定~と思いながらも最後まで読んだ。しかし、藤谷の、控えめを通り越して我慢強すぎるあしながおじさんぶりはすごい。司が月村作品おなじみのちょっと自虐的な自己否定的な受けで、今回のお話ではそこに若干イラッとしたかな。しかし甘いストーリーでした。

  • ▼あらすじ
    売れない絵本作家の高遠司は、絵本だけでは生活できず、家事代行サービスのバイトをしながら暮らしていた。
    ある日、司は青年実業家・藤谷拓磨の指名を受け、彼のマンションに通うことになった。
    極度のきれい好きと聞いていたので、緊張していた司だが、なぜか藤谷は司が戸惑うほどやさしく親切だった。
    そして、司が性嫌悪、接触嫌悪であることを知ると、自分を練習台にして触れることに慣れようと言ってきて!?

    ***

    ★4.5
    思ってた以上にあまあまな作品でした。
    表紙のイメージから、攻めは傲慢系のキャラだと勝手に思い込んでいたのですが、蓋を開けてみれば傲慢の“ご”の字もない、受けを溺愛するとっても優しい紳士の鑑のようなスーパー攻め様でした(笑)

    全体的に穏やかな雰囲気のストーリーなので、最初から最後までほぼノンストレスで読む事が出来る作品だと思います。
    強いて少し引っ掛かった点を挙げるとするなら、受けが少々卑屈というか臆病過ぎる事くらいですかね。
    これはまぁ、仕方ないと言えば仕方ないのですが、個人的には読んでて少し気になる点でした。

    あと、最初から最後までずっとあまあまなので、どこかでパンチをきかせたらもっと面白くなったかな?と思いました。
    ただ、個人的にこういう穏やかで糖度高めな作品が大好きなのでこれはこれで全然アリでした!(^^)

    二人が時間をかけてゆっくりと距離を縮めていく様子も丁寧に描かれていると思いますし、何より気取ったところのない攻めの純粋な優しさに癒される作品なんじゃないかと思います。
    某所のレビューに書いてあった“あしながおじさん”という例えがぴったりなキャラで、紳士でスマートなんだけどちょいちょい茶目っ気があって個人的には非常に魅力的だと思えるキャラでした。

    二人の意外な接点や物語の最後の方で発覚した事実には地味に驚かされましたが、執着攻めがお好きな方はグッと来る展開なんじゃないかな、と思います。
    因みに本編もあまあまですが、後日談はもっとあまあまで(当然か)、受けの宝箱の中身に不覚にも萌えてしまいました(笑)
    気分が落ち込んでいる時や糖分補給に読むに相応しい作品です。

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