- 本 ・マンガ (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813051473
作品紹介・あらすじ
…なんか変なコトしたくなるよ、お前…
新しい職場に初めて出社した日、嶋はエレベーターで二日酔いの男と一緒になる。
それが、新しい上司・外川との出会いだった。
無遠慮で図々しいように見えて、気遣いを忘れない外川に惹かれる嶋だが、傷ついた過去の経験から、一歩を踏み出せずにいる。
一方、忘れることのできない記憶を抱えながらも外川は傷つくことを恐れず、嶋を想う心を隠さない。好きだけど、素直にはなれない……
不器用な想いの行方は?
感想・レビュー・書評
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何度読み返しても、新鮮さと切なさで涙がでます。初コミックとは思えない完成度で、私が手にしたコは第二十二刷。納得です。
嶋の危なっかしい色気も素敵なんですが…外川の人間味というか人柄が等身大で描かれていて、一人の男性としてすごく魅力的でした。
ボーイズラブというより、外川という男と嶋という男が恋に落ちた物語だと思います。
立ち止ってた嶋が思い出していた外川の後ろ姿。この背中をかけるのってヨネダさんだけな気がする。画力とかじゃなくて、これ…好きな人の背中だもん。すごいなー。このシーンみただけで泣けます。本当、この2人が幸せになれてよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
だれもが認めるこの方の代表作でしょう。
絵は地味なんだけど味がある。
なんと言ってもストーリーが秀逸で、ただHしてるだけのゴミBLとは全然違います。
泣けるBLの代表作です。
映画にもなりましたが、映画はたぶんイメージが崩れるので観ません。
どんな俳優さんがやってもウソ臭くなりそうなので。 -
All time the best.
私が最初に読んだBL本。泣いた。BL1冊しか残せないなら間違いなくこの本を選ぶ。 -
前評判は聞いていたので読めてよかった。読み終わった後心があったかくなるような王道珠玉のBLだった。外川さんの上司っぷりが素敵で、こんな会社いいなあと。嶋くんがトラウマからマイナス思考に陥ったりすれ違って傷ついてでもやっぱり心を通わせてる姿がとにかく愛おしくて仕方ない。ゲイとノンケ間の恋愛の難しさや、男同士だからこそ浮かび上がってくる問題にも触れているところが、よりこのカップルが本当に息づいて存在してる感じがしていい。禁、と書かれたタバコが机から出てくるシーンが個人的に一番熱かった。思わず泣きそうになってしまった。あと小野田課長がいい味出してる。BL漫画の好きはつい恋愛に捉えてしまいがちだけれど、小野田課長が嶋くんに向けている仲間としての好意は、恋愛一辺倒に考えがちなBL漫画の中で読めたからこそグッときたかな。スピンオフも是非読みたい。
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こういうBL漫画はなかなか読まないのだけれど、ふと飲んで泣いてはまってしまった。
この作者さんのはなんでもいいから読みたいと思うくらい面白かった。
ピュアだなぁー。 -
初めて読んだ時は受けのネガティブ思考が自分と被るだけに、最後はぼろぼろと大人げもなく泣いてしまいました。 男同士という不毛な恋という切なさを改めて感じされられます。 台詞回しがどこをどっても素敵で、何度も読み返してしまうお気に入りの一冊です(*´ω`*)
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泣ける、感動作だった。
本当に、どうして不毛だと分かっているのに好きになってしまうのだろう。好きという感情は本当にあやふやで、今日は好きでも明日も好きかどうかは分からなくて、十年後はもっと分からなくて、もし男と女だったならば、結婚という契約を結んで、たとえ十年後好きでなくなったとしても今の関係を維持していこうとするのも可能だし、子供を作って家族としての絆を形にすることも出来る。でも同性だったら、相手が心変わりするまで、好きというあやふやなものを頼りにしていくことになるのだろう。でも、そんな「好き」だけで完結してしまえたらいいなと思う。保証も何もない、ただお互いを好きだと思う気持ちそれだけで成り立つものがあったなら。
嶋君の気持ちは胸にこたえる。自分が傷付きたくない気持ちもあるけれど、男の自分は外川さんに家族を与えてあげられないという負い目とか、好きだと言ってしまうことの結果とか、それでも好きだったら、どうすればいいんだろうな。そう考えると、心が痛い。 -
既に「BL」という狭い枠に囚われていない、全ての人間にとって普遍的な「恋愛」という命題にまで価値を押し上げた作品。
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すごい良い、絶対泣ける、切ない!…と太鼓判されていたので読んでみたけど初めは正直そこまで入り込めなかった。でも繰り返し読んでいる内に気付いたら感情移入してしまっていた。ゲイ×ノンケで切ない系が好きな者としては中々の良作。もう一悶着あればもっと良かった。
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