- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813700807
作品紹介・あらすじ
もう頑張りたくない。-高1の茉莉は、ある朝、自転車で学校に向かう途中、逃げ出したい衝動に駆られ、学校をサボり遠方の祖母の家を目指す。そんな矢先、不思議な喋る黒猫と出会った彼女は、報われない友人関係、苦痛な家族…など悲しい記憶や心の痛みすべてを、黒猫の言葉どおり消し去る。そして気づくと旅路には黒猫ともうひとり、辛い現実からエスケープした謎の少年がいた…。
感想・レビュー・書評
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主人公の高校1年の茉莉は、ある朝、自転車で登校中に逃げたいと思います。初めて学校をさぼり、遠く姫路のおばあちゃんの家を目指します。学校と逆方向にしばらく進むと、不思議な喋る黒猫と出会います。忘れてしまいたい過去の記憶を黒猫の言葉て忘れてしまう茉莉。そして、同じ学校の制服を着た、頑張ることが無意味という少年の壱とも出会います。これまでの人生を頑張ってきた茉莉と、人の心を見透かしたようなことを言う生意気な黒猫と、サッカーを諦めた壱と共に、茉莉のおばあちゃんの家に向かいます。茉莉、壱、黒猫の、1日の心の旅が始まります。
何度も頑張ると言う言葉が出てくる、頑張りすぎて疲れてしまった人のためのお話です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
黒猫かわいい
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うーん。
ってのが読み終わってからの第一声でした。 -
黒猫と逃避行。
私も頑張るのに疲れていたので、終盤のストーリーは良かった。君はどうしたい?。
中盤まではウジウジ…で読むのが少し辛かったのと、私の地元兵庫県に関する描写がもっと欲しかったなー -
ううむ…
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子供だなぁというのが第一印象。高校生だから仕方ないのかな。頑張ったという事を凄く繰り返して自己肯定をしていくので、今苦しい子の応援としては良いのかなと思います。でも作中で書いてあるとおり頑張り所間違えてる。一番最初の所で逃げて楽な方に行ってしまっているので、もうそこが頑張ってない。なのに変に頑固で自分の意見を言おうとしないのでイラッとします。
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「新歓ビブリオバトル大会」
(2016年5月18日/図書館1階カフェテリア)
所蔵なし -
女子高生と少年、そしてお喋りのできる不思議な黒猫との少しの冒険。不器用で頑張り屋な主人公に、本を読みながらいつの間にか寄り添っている。そんな温かいお話でした。彼女が一生懸命色々なことと向き合おうとする健気な姿を自然と応援していました。この年代の、傷つきやすくて繊細な感情に一喜一憂しながらも、読了後は読んでよかったなと爽やかな気持ちになれる一冊でした。