天国までの49日間 (スターツ出版文庫)

著者 :
  • スターツ出版
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本棚登録 : 1700
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813701781

作品紹介・あらすじ

14歳の折原安音は、クラスメイトからのいじめを苦に飛び降り自殺を図る。死んだ直後に目覚めると、そこには天使が現れ、天国に行くか地獄に行くか、49日の間に自分で決めるように言い渡される。幽霊となった安音は、霊感の強い同級生・榊洋人の家に転がり込み、共に過ごすうちに、死んで初めて、自分の本当の想いに気づく。一方で、安音をいじめていたメンバーも次々謎の事故に巻き込まれ-。これはひとりの少女の死から始まる、心震える命の物語。死んで初めて辿り着いた真実とは-。思いもよらない圧巻のラストに号泣!

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすくていい本だなと思った。
    私も中学の時いじめられて、
    死にたいくらいいやだったけど、
    あのとき死ななくてよかった。
    生きてるからこそわかることがある。
    たくさんの学生さんに読んでほしい作品(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)

  • 『49日間、下界で過ごし、その後、天国か地獄か自分の行きたい方を決めよ』
    ひとりの少女の死から始まる不思議な物語。

    14才の女子中学生・折原安音は、いじめが原因で飛び降り自殺を行う。
    気が付くと、辺りが真っ白な世界で、天使(?)が告げる。

    幽霊となってから、家族の悲しむ姿を見るにつけ、自殺を後悔する。

    そんな中、クラスメートで無愛想な少年・榊洋人には、霊感があり、安音が見えて、会話が出来るという。

    一見、人間と幽霊のラブコメのようですが、いじめの問題など、中身は重いですね。

    最後、49日が経ち、安音が消えるシーンは、まさに映画『ゴースト』のようで、ウルウルです。

    エピローグにて、あの日から16年経ち、大人になった榊は、学校のカウンセラーになっていた。
    そこで出会った少しお転婆な中学生・荻原安音。
    記憶は無くとも、生まれ変わりってあるんでしょうか?
    希望を感じさせるエンディングで、とても良いと思います。

  • 第5回ケータイ小説大賞受賞作品
    ファンタジーなライトノベル

    しかし、文庫本の帯はすごい煽り方
    「永遠に心に残る一冊」
    「大号泣の感動小説」
    ちょっとそこまでではありませんでした。

    ストーリとしては
    14歳の安音がクラスメイトからのいじめを苦に自殺。
    幽霊となって49日後に天国・地獄を決めるという設定。
    その49日間のストーリ。
    霊感少年の同級生の榊とだけ会話ができる設定。
    幽霊となって知る様々な事実
    いじめの構造
    さらに、発生するいじめのメンバの学校での謎の事故。

    といった展開です。
    死んだ後の物語はよくある設定
    いじめる側いじめられる側の気持ちやその変化もよくあるパターン
    ということで、正直あまり新鮮味がありませんでした
    さらりと恋愛ストーリにまでまとめていますが、そっち方面にもっていかないでもらいたかった

    ただ一つの大事なメッセージだけを貫いてほしかった

    自殺はダメと!

  • 読み終えた後でケータイ小説だと知り、納得。
    ケータイ小説らしく、といったら偏見なのだろうけど、文章に深みがなくてほぼ会話のみで進んでいく印象。中学生の目線で描かれているので、考え方も幼稚で小説の構成は単純だったので読み応えがなかった。
    幽霊とか悪霊とか除霊とか……ホラーというか現実味のない話で、それをリアルに感じさせるだけの文章力がないので、登場人物の心情に入り込むことができたかった。

    ただ、いじめはよくない。と言いたいってことはわかりました。もっと若いとき、中学生や高校生のときに読んでいたら心に刺さったのかな。

  • 中2で読んだときには号泣しました。ただ、久しぶりに読み返したら悪霊退散するところの呪文でちょっと笑っちゃいました。
    読みやすくて、生死について考えさせてくれる本です。中学生に主に読んで欲しいですね。

  • 再読本ですが、うん、すごく気付かされることが多かった

    いじめっていじめられてる子の方が辛いと思うし、憎いって思って復讐したいって思う子もいると思う
    だけど、いじめてる子も苦しかったり辛かったりすることがあるんだってことに気づかされたし、いじめられてる子が憎い、復讐したいって思うのが当たり前かと思ってたけど、それをしたところで何も生まない、この本を読んで、あっ確かにそうかもしれない…って気づかされました
    もっと広い視野でこの世の中を見ていきたいと思った1冊です

  • いじめられ、死にたくて死んだがその後自分が死んだ後の世界を見るとだんだん悲しくなっていく話だった。死んだ方がいいと思っても必ず誰かは自分のことを愛してくれる人がいるってことを思い知らされました。

  • 幽霊になってからはじまる恋物語。
    いやー、最後泣くなー。

    でも僕なら、いじめられたら絶対祟る、許さない。
    20180228

  • 弟の本を母経由で横流し(*^_^*)。
    --
    帯に「永遠に心に残る1冊」だの「命の重み、人の温もり…死んでから知るなんて。」だの「大号泣の感動小説」だのといふ惹句が書かれてて、おまけに読者からの感激感想!として「予想と違うラストに、幸せな気持ちが広がりました」だの「途中から、涙が止まりませんでした」だの「ここまで深く、いきることについて考えたのは始めてです」だの「命の大切さを知りました」だのと載せてある。
    どんなにすごい感動のストーリー、感動の結末かと思うて読み始めたが、なんのことはない、いつまで経つても所詮コドモダマシである(>_<)。
    終りにどんなどんでん返しがあるかと、仕方なく期待して読んだけど、結局何もなし。
    これはイケナい。時間の無駄をしてしまつた(T_T;。
    スターツ出版、もう手に取らないやうにチェックしておかねばねば。

  • ケータイ小説だと知って、いい意味でも悪い意味でも納得。会話メインで読みやすい。
    内容に関しては、ひどい思いをしてなおとってもいい子の安音はすごいなあと、自分はきっとそんな風にはなれないだろうなあと思った。いじめとは無縁の世界で生きてきた自分は幸せ者だ。最後の描写はよかったけれど、あまりの年の差にちょっとだけモヤモヤ、、、

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著者プロフィール

東京都在住。2008年に書き上げられた代表作『天国までの49日間』は、その後2011年に第5回日本ケータイ小説大賞にて大賞を受賞し、作家デビューを果たす。現在、作家として小説やコラムを執筆し続ける一方で、開運アドバイザーとしても活躍。著書に『16歳の遺書』(実業之日本社文庫GROW)、『70年分の夏を君に捧ぐ』(スターツ出版文庫)、『線香花火のような恋だった』(集英社オレンジ文庫)など。生きることの尊さと儚さ、壮絶さを描いた作品が人気。

「2022年 『ひとりぼっちの殺人鬼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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