- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813705963
感想・レビュー・書評
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特に夢や目標もなく、優等生な姉に迷惑をかけないように優等生的な生き方をしてきた主人公の相川茜は、高校に入学したある日、校舎の裏庭で泣いている先生を目撃します。泣いていた先生は化学部の顧問の米田先生で、茜は名前ばかりで何もしない化学部に入部します。そんな茜の日常を綴った高校3年間の恋と成長の青春物語です。3年間1095日の茜の成長や気付きが、じわじわと心にしみます。
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あったかくて柔らかい青春を感じることが出来る1冊だった。
高校生活を思い出して戻りたくなった。
自分では気づかないけれど、高校3年間で勉強以外にもたくさんのことを学んで、少しは大人になったのかなと思った。 -
一足お先に読ませていただいたのです。
(相変わらずサイン付きだぜ!羨しかろう!)
今までの櫻作品のなかでいちばん穏やかで、ある意味ではいちばんリアリティがあるかも。
茜みたいな子、たくさん知ってるし、そういえばかつて茜みたいなこと自分も言ってたかも。
さして目的も目標もなく進学したし、そつなくすべてをこなしていたような気もする。誰もが劇的な1095日を過ごすわけじゃない。ゆるゆると目には見えない程度の小さな変化の中で生きていく。
でも、1095日後には確実に何かが変わる。
茜の器用貧乏さが愛しいです。
そして瀬戸山くんと希美ちゃんに久々に会えてむふふふふとなりました(・∀・)
夢なんて立派なものがなくてもちゃんと大人にはなれる。でもどうせ生きていくならば、好きなことを増やして生きていくほうが楽しいから。
小説みたいな学校生活なんてあるわけない!って学生さんこそ、本作はおすすめ。
たぶん、1095日の夕焼けの世界のヒロインはそんな学生のみなさまです。