- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813711575
作品紹介・あらすじ
ずっとひとりだった私を君は変えてくれた。 文庫特典オリジナル番外編収録!
あることがきっかけで家族も友達も信じられず、高校進学を機に祖父母の家に引っ越してきた真波。けれど、祖父母や同級生・漣の優しさにも苛立ち、なにもかもうまくいかない。そんなある日、父親と言い争いになり、自暴自棄になる真波に漣は裏表なくまっすぐ向き合ってくれ…。真波は彼に今まで秘めていたすべての思いを打ち明ける。真波が少しずつ前に踏み出し始めた矢先、あることがきっかけで漣が別人のようにふさぎ込んでしまい…。真波は漣のために奔走するけれど、実は彼は過去にある後悔を抱えていた――。
感想・レビュー・書評
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最初に注意です。この話は「海に願いを風に祈りを君に誓いを」をなるべく読んでから読み始めてください。この話から読んでも楽しめますが海願いを~(略)を読んでからの方が百倍楽しめます!とても面白かったです。すごく切なくて...特に最後の番外編、君に誓いをを読み、心があたたかい気持ちになりました。汐見夏衛さんはいつもあたたかい気持ちにさせてくれます。
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切なくて泣いた
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シリーズ第1弾の“海に願いを風に祈りをそして君に誓いを”から読むと優海が凪沙を愛する気持ちが改めてわかるし、真波と漣が共に成長していく姿がとても感動しました!
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すごく面白かったです!一人の女の子この孤独さや辛さ分かります〜
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ビブリオバトルチャンプ本('24.1 校内読書週間)
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なぎさに海で助けられた子が漣くんだったとは、、、読んでいて切なくなった一冊
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日々あまりにも身近にありすぎて気付けない忘れていた感情を思い起こさせてくれた。
最初の主人公の描写はあまりにもひねくれすぎていて少し苛立ちを覚えたが変わろうと決意したあとは、起こったことを歪ませず、素直に受け入れられていて、読んでいて心地よかった。
私自身歳を重ねていくごとに、表面上のお世辞を並べた薄っぺらいやり取りに慣れていき、それに違和感を覚えなくなってきてる。
それで、読めない本心を汲み取ろうと裏ばかりをみようとする。
素直にありがとうと受け入れることって本当に難しいと改めて感じた。
私も素直にありがとうと受け止められる人になりたい。
そして、その場しのぎの言葉軽々しく口にするような人になりたくない。
心の底から信じる思いを言葉を選んで伝えられる人になりたい。
そう思いました。 -
高校生、全部のせで人生の中で1番濃い時間だと思う
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幾つもの死と不幸な出来事が描かれる本作は決して心地良い物語とは言えない。
主人公はいじめから不登校になり、家族間にも問題を抱えている。
自己否定感と劣等感に苛まれ自分の存在を軽い物と考える少女。
環境を変え祖父母の住む田舎で暮らす事になっても、一度頑なに閉ざした心は鍵を掛けたように中々開かない。
そんな彼女が愛情深い人々に触れ心のトゲが抜けて行き、この世界の優しさに気付き始める。
その彼女の変化を見届けて欲しい。
世の中は理不尽に溢れ悲しい事や辛い事の連続だ。
今、辛くて立ち止まっている人にこの物語はきっと希望となる。