- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813790327
作品紹介・あらすじ
ある出来事から家族も友達も信じられなくなった真波は、高校進学を機にひとり、祖父母の家に引っ越してきた。優しすぎる祖父母にも、正義感が強く説教ばかりの同級生・漣にも苛立ち、息苦しさを感じていた。そんなある日、夜の海岸で不思議な青年・ユウと出会ったことで少しずつ変わる真波の心。そしてそこには、いつも漣がいてくれた――。しかしある時、海で子どもが溺れる事件が起きる。ユウが救助し事なきを得たが、別人のように取り乱す漣。実は漣には、残酷すぎる過去があって……。
大ヒット『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』著者が贈る、大号泣の書き下ろし最新作!!
感想・レビュー・書評
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泣きながら読みました。
優しさに包まれた本だから、中高生に読んでもらいたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Amazonの紹介より
「ある出来事から家族も友達も信じられなくなった真波は、高校進学を機にひとり、祖父母の家に引っ越してきた。優しすぎる祖父母にも、正義感が強く説教ばかりの同級生・漣にも苛立ち、息苦しさを感じていた。そんなある日、夜の海岸で不思議な青年・ユウと出会ったことで少しずつ変わる真波の心。そしてそこには、いつも漣がいてくれた――。しかしある時、海で子どもが溺れる事件が起きる。ユウが救助し事なきを得たが、別人のように取り乱す漣。実は漣には、残酷すぎる過去があって……。」
ちなみに溺れる事件や蓮の残酷すぎる過去は、結構後半で描かれるので、Amazonの紹介だけで、半分以上は読んだ気になれると思います。
高校進学を機に母方の祖父母の家に越してきた主人公・真波とその家に下宿人として暮らす同じクラスの男子・蓮。
この二人恋に落ちる?という展開を匂わすような始まり方でしたが、海辺で出会った男・ユウも加わり、段々とそれぞれ3人の秘められた過去が明らかになっていきます。
そして、点と点が結びついた時、大きな感動へとつながっていきます。
心理描写が丁寧かつガラスを取り扱うかのように描かれていました。また、時に鋭く、時に優しく包み込むように、今にも割れそうな心理が、読み手側の心に刺さり、辛いながらも感動がありました。
ほとんどの登場人物が、辛い過去を背負いながらも、表には出さず、必死に生きています。そこから、それぞれの本音がぶつかり合うことで、ちょっとずつ前へ進もうとしています。なかなか他人に正直に打ち明けることは難しいですが、一人で抱え込まずに周りと打ち解けていくことで、解決への糸口が見つかるのではないかと思います。
どんなに辛くても前へ進まなければなりません。この作品を読むことで、少しでも心の氷が溶ければなと思いました。
内容としては、そんなに深い話というわけではありませんが、登場人物の本音が垣間見れて、明日からまた頑張ろうとさせてくれました。 -
大号泣が1時間くらい続いてしまいました!本当にいい話でした!内容は浅い?深くはないけどしっかりと伝えたいことが伝わったと思います。主人公とは同じくらいの歳なので余計感情移入してしまいました!
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筋金入りの捻くれ者。
言葉は捉え方次第では、簡単に相手を傷つける凶器になる。
心の傷をさらけ出すのは怖いかもしれないが、誰か一人ぐらい助けてくれる人はいるのかもな。 -
最後家族の想いが通じあってよかった。
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汐見さんの本は本当に素敵なお話ばかりです
とても感動しました!
著者プロフィール
汐見夏衛の作品





