- 本 ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813803706
作品紹介・あらすじ
大きく変わった暮らしのなかで、
それでも私たちは喜びや悲しみや笑いを
胸に抱いて生きている。
変わったことと変わらないことを、
真空パックみたいに
新鮮なまま詰めた一冊になりました。
(本書編纂委員・三浦しをん)
感想・レビュー・書評
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瀬戸内寂聴さんの『老衰の朝な朝な』はとても素敵。
このとき97歳だったのか。こんなにはっきりした文章が書けるなんてほんとうに勇気がもらえる。
「政治家たちの国会の応酬など、テレビで聴いていると、あんなに若いけれど、もう呆けがきているのではないかと、人ごとながら怖くなることがある。」
二十歳そこそこの私からしたら政治家なんてみんな年寄りで、あんなに呆けたこと言っていても仕方がないと思っていたのだが、瀬戸内寂聴さんのこの文章には参りました^ ^
生き生きした寂聴さんのお話を読むたび、まだどこかで元気に生きてらっしゃるような気がする。
北大路公子さんの『よねー予想』
家電が次々壊れていって挙げ句の果てに家に穴があいた話で笑える
ふくだももこさんの『心は自由』
自身の生い立ちを書かれた話ですごく良い話だし勇気をもらった。
ブレイディみかこさんの『愛は無償と値切るな』
子育てに理解のない人は、「子どもを愛するなら」と母親の犠牲は当たり前だと論じ、子どもを育てる仕事に対して過小評価するが、子どもは犠牲によって育てられるべきではなく、幸福によって育てられるべきだという意見。ブレイディさんの保育士、母視点の話にはいつも共感する。 -
2021年8月光村図書刊。2020年に発表された、77人のエッセイアンソロジー。コロナ禍の年だったのでその関連の想いが結構あり、興味深かった。毎度のことながら多彩です。
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2021年11月
よかったものをいくつか
村田喜代子さんの「雨雨雨雨雨雨」
井上荒野さんの「物語爆弾のしわざ」
小池真理子さんの「最期まで 語り続けた彼」
ブレディみかこさんの「愛は無償と値切るな」
明示的に描かれているかいないかはあるが、コロナの影響が色濃く出ている。それが読みたかったので満足。
宇佐美りんさんのGoogleで旅する話などはリアルな旅行がし辛い今ならではの気もする。 -
どうも今年だけぱっとせず。コロナネタが多いのはそういう方針だろうけど。
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ベスト・エッセイは、読むのは初めてでしたが、色々なエッセイを読んでみたくなったので、買ってみました。それなりにはリラックスして楽しめました。佐伯啓思さん、高瀬隼子さん、藤原正彦さん、北大路公子さんのエッセイが特に良かったです。
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2020年に発表されたエッセイを集めた1冊。
ここ数年、毎年読んでます。
普段なかなか手にすることができない地方紙からもピックアップされていたり、「作家」だけではない様々な立場の人の生活や想いを垣間見ることがてきる1冊。
同じ時期に書かれて、先に発売された某社から出版されたエッセイ集と比べ、読み応えがありました。
著者プロフィール
日本文藝家協会の作品





