重力を使う!立禅パワー 最強のバランス力を生む、トライポッド・メソッド
- BABジャパン (2020年12月21日発売)


- 本 ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784814203642
作品紹介・あらすじ
地面とつながり、地球の力を流す!
“筋力を超えた”武術の力の出し方
サッカー、バスケなどの接触プレーでも当たり負けしない!
両足裏2点と手や腕などの身体を1点、計3点が外部と接触した状態で整った体勢を維持し続け、地球の重力を味方にする。中国武術・気功の基本にして極意「立禅」が生む合理的で不思議な力は、生来誰もが持っていた!
CONTENTS
●第1章 武術に伝わる不思議な力
筋力ではない力/禅僧との出会い/ゴムまりの力の発見
●第2章 トライポッド・メソッドとは?
フォームと筋力以前に重要なこと/トライポッド・メソッドの誕生
トライポッド・メソッドの3原則
●第3章 トライポッド・メソッドの習得法
トライポッド・メソッドの感覚を味わう/エクササイズ1「正面押し」
エクササイズ2「拳合わせ押し」/エクササイズ3「胸押し(正面、半身)」
エクササイズ4「拳合わせ歩行」/エクササイズ5「前腕押し」
エクササイズ6「天地採気」/エクササイズ7「立禅」
オフィスチェアで検証する/「上段壁押し」
●第4章 「ゴムまりの力」を考察する
身体中が一つの筋肉であるかのように動く/ハラから力を出す
ゴムまりの力は中心の力/上から吊り下げる、軸の力/力感なく力が伝わる
相手との接点以外が動く/動かざる力、動じない力
誰もが生来持っている、当たり前の力/腕を脚のように、脚を腕のように使う
●第5章 意識で引き出す身体の力
身体感覚と意識の相関関係/流派の「正しい型」に固執しない
気のボール(気感)/主観と客観、力の表裏/膨脹と収縮、拡散と集中
武術はコミュニケーション/ホメオスタシスを高める武術
三つのスワイショウ、軸はどこか/多くの人に頼る
●第6章 武術の組手で学ぶこと
楽しむ組手、遊ぶ組手/「速さ」ではなく「早さ」を得る
攻撃も防御も区別はない/思わず当たる/相打ちは、基本にして極意
中心を守り、攻める/びっくりさせずに打つ
感想・レビュー・書評
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太氣拳の先生の著書です。
筋力を超えた武術の力の出し方が、丁寧に解説されています。
両足裏2点と、手や腕などの身体を1点、合計3点が外部と接触した状態で整った体勢を維持することで、重力の力が発揮されます。
武術の「立禅」が生む力は、決して不思議なものではなく、生来誰もが持っている、合理的な力です。
筋力ではない、ゴムまりの力を生み出すトライポッド・メソッド。
さまざまな練習方法が、分かりやすく解説されてます。
「第6章武術の組手で学ぶこと」の中には、先生の考え方、生き方、哲学も書かれています。
感銘を受けました。
中心を保ちながら、固定された方向を持たない、自由な身体と心。安全な日本で武術を学ぶのは、護身のためではなく護心のためという側面が強いのではないだろうか。 ー 133ページ
迷惑をかけないように生きるのではなく、自分も迷惑をかけるのだから他人の迷惑に寛容になる、そう心がけるほうが自由に生きられるだろう。
そして助けてくれる人に感謝する。また自分も頼るのだから、頼られたらできる範囲で期待に応えよう。頼るのは楽だが頼られるのは楽しいものだ。そうやって頼り、頼られるうちに自然と落ちつく重心が見つかってくるものだ。 ー 170ページ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「ゴムまりの力」というのは確かに感覚があるし、全体的に身体の使い方としては非常に共感できる内容です。
ただその理論やエクササイズについてはちょっと考え方が違う部分もあります。
もちろんどちらが正しいとか間違いということではなくあくまでも視点が違うということですが。
腕に感じる気の力は腕の重さである、というのはとても良い表現だと思います。
良い本だと思いますが、感覚ありきの内容だと思うので読むだけで理解するのはちょっと難しいかなと感じました。