- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815535056
感想・レビュー・書評
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夏祭りがある終業式の日、先生にダメ出しをされた
壁新聞のやり直しで残っていたら、閉じ込められた。
そこから始まる不思議な体験…というわけではなく
本当に普通に学校に閉じ込められただけ、でした。
何故この学校は、内側からカギが開かないのか。
閉じ込められた特別棟の1階は
何故金網がされているのか。
この謎は、最後まで解けません。
もしかして…な、最後のヒント(?)はありますが。
むしろ、先生も謎ですが。
閉じ込められて外に出ようとする4人。
思春期の男の子の悩みではなく、人として、の
悩みを抱え込んでいる彼ら。
暗闇だからこそ、誰もいないからこそ、の吐露。
全員性格が違うので、助け合えたり励まされたり。
しかし親が、一応動いてくれてよかった、かと。
最悪、朝までそのまま、でしょうし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4人ともとてもいいこで、思いの外いい読書タイムになった。
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四人だけの、宝物のような夜の物語。
夏祭りをひかえた終業式の日。中学二年生の園田はグループ学習の課題のため、特別教室棟に居残っていた。園田と同じグループの三名は皆、変わり者で有名。成績優秀だが堅物の仁羽。あみぐるみに名前を付け持ち歩く美少年・成島。すぐに寝落ちする超マイペースの遠山。早く夏祭りに行きたい園田は三人と話を合わせ、なんとか課題を終えるが、担任に提出しに行こうとした時、校舎に閉じ込められたことに気づく。四人は脱出を試みるが、暗闇の中でお互いの秘密と傷を知っていき――。