処刑少女の生きる道(バージンロード) ―そして、彼女は甦る― (GA文庫)
- SBクリエイティブ (2019年7月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815601188
作品紹介・あらすじ
これは、彼女が彼女を殺すための物語。
この世界には、異世界の日本から『迷い人』がやってくる。
だが、過去に迷い人の暴走が原因で世界的な大災害が起きたため、彼らは見つけ次第『処刑人』が殺す必要があった。
そんななか、処刑人のメノウは、迷い人の少女アカリと出会う。
躊躇なく冷徹に任務を遂行するメノウ。
しかし、確実に殺したはずのアカリは、なぜか平然と復活してしまう。
途方にくれたメノウは、不死身のアカリを殺しきる方法を探すため、彼女を騙してともに旅立つのだが……
「メノウちゃーん。行こ!」
「……はいはい。わかったわよ」
妙に懐いてくるアカリを前に、メノウの心は少しずつ揺らぎはじめる。
GA文庫大賞、7年ぶりの《大賞》作品!
――これは、彼女が彼女を殺すための物語。
感想・レビュー・書評
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2年前にアニメを見てました。
その頃に、本作の1巻と2巻を買って積んだままになってました。
積読解消のために読みましたが、アニメを見ていたといえ、作品世界でのいわゆる魔法に該当する魔導の説明が、文章で読むと分かりにくく感じました。ですが、読み通すことに支障はありませんでした。
今後に備えて3巻以降も買っておこうと思い、1、2巻を買ったのと同じ書店に行きましたが、最新の9巻しか置いてなく、ラノベ業界の競争の激しさを思い知りました。
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日本から異世界転生させられた日本人は特別な力を持っていて、世界に災いをもたらすので、
すぐ処刑する天才少女が主人公の話で、
のちに出会うアカリという少女がすぐ殺せないのでちょっと一緒にいるというような話です。
急に過去の話になったりと伏線が多すぎて読みにくいです。
また、最初にかわいそうな感じで日本人の男の子が殺されてしまうのですが、
その部分は話の展開が面白くてよかったのですが、それからは特に印象がないです。
また、魔導を使っているときの描写がかなりわかりづらかったのでアニメ化すればもうちょっと
作品としては輝くのかなと思いました。 -
言葉巧みに誘い出して。
綺麗事で片付けるのではなく、全てを背負い歩き続ける強さを持っているなんて凄いな。
先輩中心で回る世界は勝手だが、暴走してしまった時に傍に居なければ大変なことになりそうだな。 -
全体的に面白いのは、もはや言うまでもないと思いますが、本書で特筆したいのは286ページの表現。
ガルパン の水島努監督が得意とする長回しで視点がグリグリ動くような感じ。
文章でケレン味を出すためには、こんな書き方をすれば良いというお手本です。
勉強になりました。 -
異世界転生人を暗殺する処刑人である少女と、そのターゲットになった殺しても死なない少女。果たして二人の運命は、というお話。ラノベ的キャラ設定にきちんとした理由づけがされており、だからこそ終盤の畳み掛ける展開に胸アツでした。
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よくあるファンタジー物って感じだった。
異世界に召喚された特殊能力をもつヒロインを殺す話。
時間の能力とか反則的でしょう。どう攻略するのかは期待。
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異世界からの転生者、迷い人。
彼らの特殊能力が暴走し厄災を振りまいた歴史がある世界が舞台です。
また悲惨な歴史を繰り返さないよう、主人公は迷い人を殺す処刑人。
そんな中で殺せなかったアカリと旅をしていきます。殺す機会を伺いながら。
熱いバトルが印象的な作品です。
そして主人公の境遇と心情、厄災と紐付いた彼女の物語が幻想的で、その先にある彼女の行動原理がなかなか面白かったです。
そしてラスト、明らかになる関係に驚いてしまいました。