- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815602734
作品紹介・あらすじ
こんな時代に、自分の道を切り拓くための道具がある。
それは分厚いキャリアガイド本でもなければ、海外の大学で取得するMBAでもない。
仮想通貨も、最先端のAIも、5Gも関係ない。
ぼくやあなたが今まさに使っている「言葉」だ。
誰でも簡単に意識せずに日常的に使っている「言葉」こそが、
あなたの価値を明確にし、あなたの願いを叶え、あなたを成長させるたった一つの、
そして最強の武器だ。
かつては社会に対して、不特定多数に対して発言できるのは、「選ばれた人」だけだった。
だが、今は、望めば誰もが、より自由に発言できる時代になっている。
そこで必要なのは、
「自分の言葉で話せるかどうか」
「自分の言葉を持てるかどうか」
そして、
「言葉で他者を動かすことができるかどうか」
言葉を自分の思う通りに使えるようになれば、
あなたの言葉は、必ずあなたをあるべき場所に連れていってくれる。
人間関係をよりよくすることもできる。仕事も、前に進めてくれる。
注目のクリエイターが放つ、誰もが人生を変えることができる
ほんの小さな「言葉の使い方」を紹介。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
んー、率直な感想を。
綺麗事でもなんでもなく、自分が思ったことを述べます。
今やこの世界に「言葉」について書かれている本は数多とあるが、「言葉」についての初めての本が「この本」で良かったと思っている。
他の「言葉」の本を読んでいないので比較評価などはできないが、
改めて「言葉」の可能性を見出すことができた。
言葉一つで、言葉の使い方一つで自分の人生を変えることができるし、他人に影響を与えることができる。
ネガティブな側面をポジティブに変え、「何か」を作り出す。
そしてこの本の筆者である三浦崇宏さんが「ロマンチスト」であると感じた。
これは僕の独断だが、書かれている言葉言葉にロマンチックなコンテクストを感じた。
最初から最後まで自信を持ってお勧めできる一冊。
この本を見かけたら手に取って欲しい。気付いたらレジの前にいるから。 -
言葉には人の人生を変える可能性が溢れている。
自分に使えば、自分の人生観や目の前のの課題の捉え方が変わる。他人に使えば、他人が敵になったり、仲間になったりする。
言葉で世界を捉える僕たち人間にとって、扱う言葉は人生を左右する。 -
わたしも言葉について考え、言葉や自分の感情を因数分解する側の人間なので、とても頷きながら読むことができた。
言葉にこだわることで認識を変え
認識を変えることで自分を変え
自分を変えたところで人生を変える
思考と言葉は切っても切り離せない関係という点に着目し、現状を打破するための小さな突破口として、言語力をつけろというお話をされているのだと思います。
言葉を発する時、人はなにかしらの立場やスタンスを明確にせざるを得ない。まずはそこの認識からスタートですね。 -
言葉でヒトの行動を変える!
言葉こそパワーだ!
言葉の可能性は無限大だ! -
「保育園落ちた日本死ね」という強力なフレーズから始まる1冊。
言葉は武器であり、使い方や考え方で色々な可能性が広がる事が理解できる内容だと思います。
言語化は日々の訓練で身につける事が誰でもできて、その手法が細かくわかりやすく書いてある1冊です。 -
<どんな本?一言で紹介>
「保育園落ちた 日本死ね」。Twitterの無名アカウントから発信されたツイートは、国を動かすきっかけとなった。
普通の人でも言語化の型やコツを抑えることで、自分の意見を伝えられる人になれる本。
<どんな人におすすめ?>
意見を求められたとき、うまく話せなかった人。
クライアントに納得してもらう説明をしたい人。
言いたいことがありすぎて、言葉が出てこない人。
<読んだら、どんなことが分かるの?>
瞬時に意見を出せるようになる言語化の型と、影響力を持つ自分の言語を使えるようになるポイント。
・「普通の人」の言葉が強い時代
・ ビジネスで数字より言葉が大事な理由
・「戦わずに勝つ」ための道具、それが言葉
・瞬時に言葉が出てくる人はなにが違うのか
・「自分の言葉」でなくていい。「引用」でいい
・「印象に残る言葉」をいかに生み出すか
・ 変化が起きるのが「いい言葉」
・人を動かすときの3つのポイント
・独立も「デンジャー」ではなく「リスク」にすぎない
<日々の生活、仕事などに活かせるポイント>
1.言語化の「段取り」をする
問題や事象について語りたくても、うまく言語化できない人もいるだろう。そんな人は、(1)スタンスを決める→(2)本質をつかむ→(3)感情を見つめる→(4)言葉を整えるというプロセスをたどるといい。最初はうまくいかず苦労するかもしれない。言葉を使いこなすには練習が必要なのだ。
(1)スタンスを決める
自分のスタンス(構え方)、つまり「社会に対する向き合い方」をある程度固める。たとえば政治的なことを聞かれても「原則的には民主主義には賛成だが、衆愚政治に陥ることに対しては警戒的」というポジションがあるため、どんなテーマを振られても、そのポジションから発言することができる。もっと言うと、著者はGOという会社の代表として「変化と挑戦」に対しては絶対的にポジティブなスタンスを取っている。
だから、様々な質問に対して、基本的には「変化したほうがいい」「挑戦は素晴らしい」という角度から回答することになる。自分のスタンスを明確にしているので、何を聞かれても「ぼくのスタンスではこうですね」と答えられるのだ。
まずは自分の「世の中との向き合い方」を決める。自分の社会における立ち位置と、世の中の動きに対する好き嫌いを明確にしておくくらいのイメージだ。
たとえばあなたが商社で働くビジネスパーソンだったら、日本とアメリカの関係についてどう思うだろうか。あなたが地方都市の市役所で働いているとしたら、日本の今のSNS炎上社会についてどう思うだろうか。あなたが4人の子どもを育てるシングルファーザーだったら、今の働き方改革といった社会の変化についてどう思うだろうか。迷惑だとか、チャンスだとか、自分のスタンスによって社会における現象の捉え方はまったく変わってしまう。とにかく素直に考えることが大事だ。
自分の世の中における立ち位置はどこか。社会がどう変われば自分が快適に、ストレスなく生きていけるかを考えると自然と見えてくることも多い。
(2)本質をつかむ
表面的な現象ではなく、現象の構造をつかみ取ること。そのためには、固有名詞を省いて時系列も無視して、行為と現象と関係性だけを抜き出す。慣れれば一瞬でできるようになる。
(3)感情を見つめる
思いっきり自分に目を向ける。人の心を動かすのはいつだって感情だ。問題の本質をつかんだら、自分のスタンスと照らして、「どんな感情を抱いたか」冷静に観察する。ワクワクした、ムカついた、誰かに伝えたくなったなど、喜怒哀楽だけでない様々なグラデーションがあるだろう。その感情を抱いた理由を考える。腑に落ちるまで、徹底的に自問する。
(4)言葉を整える
ここまでのステップで生み出された言葉を、相手やその場の雰囲気に合わせて調整する。相手に残したい印象によって言い方を丁寧にしたり、ネガティブをポジティブにしたりして、整えていく。
2.人を動かすには「パンチライン」を意識せよ
ラップの世界では記憶に残り、感情を動かす強い決めの言葉を「パンチライン」と呼ぶ。講演や会議、打ち合わせでも、「強い言葉」を使うよう意識すると結果は変わってくる。そういった言葉は、どうやったら生み出せるのか?ポイントは4つある。(1)「視点を上げる」(2)「領域を広げて、一般化して考える」(3)「逆張りをする」(4)「ゴールから逆算する」
(1)「視点を上げる」
自分が「社員」だったら「部長」の視点、自分が「部長」だったら「社長」の視点と、1つ上の立場で物事を見てみる。たとえば、一般社員のあなたが「会社に行きたくない」と思っていたとする。そこで一般社員として言葉にするのではなく、社長の視点で見てみる。
すると「我が社の問題は、社員が会社に行くことを楽しくないと思っていることだ」ということになる。 さらに、主語を会社にするともっと言葉に強さが生まれる。「この会社は行きたいと思われる場所になっていない」。
自分の視点を上げてみるだけで、個人の話ではなく、もっと大きな企業や社会の話に聞こえてくる。あなたの気持ちには興味が持てなかったとしても、社会や自分が勤めている会社については関心を持たざるをえない。
(2)「領域を広げて、一般化して考える」
たとえば読者モデルをやっている友だちが、インスタグラムのDMでセクハラをされて大変だったという話を聞いたとする。この事象を、領域を広げて一般化してみる。「友だちの女の子」を「女性全体」、「インスタグラム」を「人生」に、「DMのセクハラ」を「悪意」に広げて考えてみる。
すると「実は世の中の女性は、生きているだけで悪意にさらされている」という言葉になる。友だちの身に起きた個人的な体験だとしても、対象を広げてみることで社会に対する発言になり、「強く」聞こえる。
(3)「逆張りをする」
たとえば、みんな「人脈が大事だ」と言っているなかで、「人脈なんて言葉を使っている奴はクソだ」と言えば、これは明確な逆バリになる。「人脈が大事」ということは誰でもわかっているので、あえて「人脈はクソ」と言うことでセンセーショナルなことを言っているような印象を与える。徹底的にマイノリティの立場をとる。あえて逆のことを言う。
「SNSで世界が広がっている」とみんなが言っているなか、「SNSは世界を狭くしている」と言えば、強い言葉になる。記憶に残る。「なんで?」と意識を向けることができる。議論が生まれる。もちろん、なんでも逆張りすればいいというものではない。「人脈はクソ」という言葉の裏には「つながっていることだけを価値にしても、本人の成長にとっては意味がない」という真意が隠されている。「SNSは世界を狭くする」という言葉の裏には、SNSは誰とでもつながることができるシステムだが、実際には知り合いや興味のある人とだけつながっているので、結果として世界を狭くするようにしか使われていない、という複雑な意味が隠されている。こういった「本当に伝えたいこと」を伝えるために、逆張りした強いメッセージを発信することはとても有効だ。
(4)「ゴールから逆算する」
何よりも、人が気づいていない世界の真実、本質的なことをきちんと言えば、それは当然ながら強い言葉になる。本質的に考えるためのポイントは「ゴールから逆算する」ということだ。
WEBメディアの記事の人生相談で「お酒は飲めないのですが、広告業界で活躍したい。どうしたらいいでしょうか?」と聞かれた。確かに「お酒を飲めないと、広告代理店では出世できない」という印象がある。飲み会ではお酒を飲んだほうが周囲の人からの印象もいいし、お酒を飲めない奴はつまんない奴だと思われる状況もある。酒が飲めないなら、別の面白さを見せればいいだけ。お酒が飲めないことも武器にして、「お酒飲めるってうらやましいです!」とか、「お酒飲むの憧れます〜」って開き直って話せばいい。
こういう世の中の思い込みについて考えるときこそ、ゴールから逆算して本質を見つける。「お酒を飲んでほしい」と言う人々の欲求の本質は何か? この場合の、人々が求める本当のゴールは「お酒を飲んでほしい」ではなく「無理をしてほしい」ということだ。広告業界でなぜあんなにお酒を飲むのかといえば「無理をしてほしい」からなのだ。常に「この場合の本当のゴールはどこか?」を考えること。そうすると「問題の本質」が見えてきて、それに対して率直に答えれば、自然と強い言葉になる。マーケティングの世界では「顧客が本当にほしいものはドリルではなく、穴である」という有名な言葉がある。
表面的な要求にいちいち応えるのではなく、そのとき本当に求められていることは何か、立ち止まって思考してみるといい。
<感想>
「作品を作るのでなく、現象を起こす」。現象を起こすためには、「自分が何者であるのか」、まさにスタンス、積み重ねた実績や経験(アウトプット)とそれの言語化が必要だ。 -
朝のラジオ内”ビジネス書売れ筋ランキング”で紹介されていた本。第1、2章はさーっと流し読み。
第3章「言葉で人を動かす」は、メモしておきたいことがいくつかあった。
人を動かすときの3つのポイント
①目的を明確にすること
②目的に向かうプロセスを明確にすること
③主語を複数にすること
数字で「目標」をたてると逆効果になってしまうことが多い。「目的」を示すことが大事。その「目的」こそが人を動かす。
名言の引用も多かったが、それを含めて”言葉”とつきあってきた筆者の作風といったところなのだろう。 -
自分としては読んですごく良かった本でした。
書いてあることが全てとは思わないし、名言の引用の仕方や自叙伝的な部分等苦笑した部分もあったけれど、思考の起点として、色々な大切なポイントが語られていたのではないかと思いました。
この本はビジネス書として、実用的な部分が多いと思ったので、言語化についてもっと考えたいという方には「具体と抽象」という本をおすすめします
著者プロフィール
三浦崇宏の作品






この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。





