アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書

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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815602918

作品紹介・あらすじ

大富豪が多いと言われるアメリカなどの欧米諸国では、早期から子どもへの金融教育が導入されています。

10歳ぐらいの子どもが単元未満株どころではなく、本格的な株を持つことは珍しくありません。
実際に株を運用することで、経済状況や株の乱高下など身をもって勉強するという実践教育。アメリカ出身の有名な投資家の多くが、初めて株を持った年齢がほぼ10から11歳であると言われています。
株を運用することは経済学を同時に勉強することになるので、若くして大起業家が誕生するというのも不思議ではありません。

世界では、このように学校の授業の中=カリキュラムの中で「お金」について学んでいるところが多い中、日本ではそうした「マネーリテラシー」を身につけるための授業を受ける機会がほとんどありません。

「一生モノのお金の基礎知識」(いかに稼ぎ、貯め、増やすのか)は、日本以外の海外では、学生時代に叩き込まれる「基礎教養」なのです。

そんな中で本書では、
アメリカの高校生が学んでいる教養として必ず身につけるべき、「世界標準のお金との付き合い方の
基礎知識の教科書(稼ぎ方、貯め方、増やし方)」をひもとき、一冊にまとめます。

感想・レビュー・書評

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  • 自分が高校生だった時にこの本を読んでどれだけ理解できたことだろうか?
    アメリカの高校生って、こんなにレベルの高いお金の授業を受けているの!?と驚きを隠せずにはいられません。
    (高校生の頃から老後資金のことまで考えている)
    私自身、この本に書かれている内容は30代後半になってから学び始めたものばかり。
    自分のお金に対する意識の低さに辟易します。

    タイトルにある「お金」のことは勿論、仕事の選び方、キャリアの作り方等生き方についても書かれています。
    特にキャリアについては大学生になって考えるのでは遅い気もするので、高校生くらいの時から意識しておくと目標達成しやすいのかも、と思いました。

    個人的にこれは使える!と思ったのは”第7章
    破産の基本”と”第9章 金融詐欺の基本”。

    ”破産の基本”は破産した後って、どうなるの?が興味深かったです。
    何より破産しないようにお金を使っていくことが大切。

    ”浪費癖を改め、身の丈に合った生活を送り、借金はしない。”(抜粋)
    これを徹底することが基本ですね。
    やっぱり、借金は失うものが大きい。お金だけでなく、信用も失うからね。

    ”第9章 金融詐欺の基本”は詐欺にかからないための注意喚起を呼び掛けています。
    自分の財産を守れるのは自分だけ!
    詐欺師はありとあらゆる手段で罠を仕掛けてくるので、注意事項のポイントを頭の片隅に入れておくだけでも、リスク回避ができるのでは?と思いました。
    (20代の頃、妙にマルチ商法の勧誘が多かったのですが、経済学の授業で「マルチ商法とは?」を学んでいたので、全部回避できた)

    ”詐欺を見分ける手掛かりはふたつある。ひとつはリターンが高すぎること、そしてもうひとつは運用成績が安定しすぎていることだ。”(抜粋)
    まだまだありますが、美味しい話は向こうからのこのこやってこないって事ですよね。
    都合のいい話ばかり並びたてる勧誘は疑いの目を持った方がいいですね。

    お金は生き抜いていくためには必要不可欠。
    (お金を作る、貯める、増やす、守るって生き抜いていく術ですよね)
    そんなことからも普段から家庭内で(子供がいる時でも)、お金について話すことも大切なのではないかと思いました。
    親がお金について話している会話を子どもが普段から聞いていれば、お金の授業を受けた時、自分事としてお金を理解できるようになれるのかもしれません。

  • 当然といえばそうなのだけど、お金の話は結局人生の話になっていくんだなあ、と読んでいて感じました。お金の教科書と一言で言っても、語られる内容は、キャリア形成であったり、老後への蓄えの考え方であったりと、人生をトータルでお金がどれくらい必要だろうか、と考える事が重要なのだと思います。

    内容としては基礎的な事や、用語的なところが多いけど先に書いたようにカバーしてる部分は幅広い。銀行、保険、投資、破産、税金といったものから、契約や詐欺といった部分まで網羅している。アメリカの制度を元として書かれているので、日本と比較すると、少しイメージしにくいところもあるけれど、考え方としては十分参考になる印象です。

    アメリカの高校生は、この本を使ってお金のことを勉強しているそう。自分の高校時代とこの本を比べてみると、公民や政治経済の授業は、その考えが実生活でまったく役に立っていない、ということもないとは思うけど、でもやっぱり実生活に照らしたお金の話もあってもいい、とこの本を読んでいると思います。

    内容はやや専門的になる箇所もあるけど、基本的には平易で理解しやすい。基本的なことだけど、貯金の大切さや上手い話の落とし穴、契約を結ぶときに考えることなどは、頓着しない人は、まったく頓着しないし、だからこそ教育として教えることは大事なはず。でも現実の教育ではなかなかカバーしてくれない。だからこそ、こういう本は貴重なはず。

    また保険や投資、金利や複利の概念なんかは、改めて教わる機会もないので、そういう意味でも個人的には得るものがありました。

    最初に書いたけど、自分の将来を見通し、イメージし、そしてお金は生涯どれくらい必要なのか考えてみるのが大事なことです。
    この一冊はあくまで基礎的な話に終始するので、ここから一生のお金のことを考えると、また勉強したり、色々考えないといけないのだけれど、そういう気づきや自覚を与えてくれました。若いうちに読めば読むほど、たぶん得るもの、考える事は多くなると思います。

    あまりお金を使う方ではないと思うけど、それでもしばらくはお菓子とかお惣菜とか、小さな買い物は控えめになりそう。でも本は買うのだろうけど……

  • 橘玲さん推薦!と帯にデカデカと書かれた本書。気になって読んでみた。

    内容は、良く言えば網羅的。お金だけではなく、キャリアや金融詐欺(!)まで手広く解説する。文面からは人生を応援するような、ポジティブさが感じられて非常に好感をもった。

    タイトルの通り、ターゲット層は若年層かな。高校生だけではなく、大学生や新社会人など、若い方全般にオススメ。とは言え、大人にとっては少し退屈で、今さら購入するほどの内容ではないかもしれない。

    あと、内容の一部はアメリカ固有のものであるため、日本人にとっては参考にならない部分も含むことに留意。

    お金の本として、初心者向けの良書ではあるけど、内容は薄く広くてだいぶ平易。

    (書評ブログも運営しています。良かったらそちらもどうぞ)
    https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%81%AE%E9%AB%98%E6%A0%A1%E7%94%9F%E3%81%8C%E5%AD%A6%E3%82%93%E3%81%A7%E3%81%84%E3%82%8B%E3%81%8A%E9%87%91%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8_%E3%82%A2%E3%83%B3

  • 無駄遣いをしない、貯金する、借金をしないと真っ当なことを述べている。アメリカの高校生が学ぶと言っても、日本で喧伝されるようなリスクをとって投資を勧めるものではない。

  • この本に書いてあることを隅々まで吸収できたわけではない。しかし、本書を読んだことをきっかけとして他の本や本以外の媒体から資産について考え、行動するようになったという意味では値段の元はもうすでにとれていると言っていい。
    いわゆる資産運用の本は投資の具体的な方法について書いたものが多く、原則論的なことは書いていないことが多いと思うが株式会社の原理や金融詐欺、保険の仕組みまで基礎から説明してくれているのが好印象。
    読書もキャリアアップやスキル獲得というよりは刹那的に好きなものを読む自分がお金のことを通して、自分の未来を少しは真剣に考えるきっかけを与えてくれた。ありがたい。

  • 題名のとおり、高校生が学ぶお金の教科書とうことで基礎的なものが学べる本。

    世界を牽引するアメリカということで、特別な教育、仕組みがあるのかと期待をしていたが、日本と仕組みは変わらない。
    何が大きく違ってきているのか??出発点は同じはず。。

  • お金のことというより広い意味でのキャリアについて書かれた本で、生きて行く上で本当に重要なことが書いてある。本当に高校生の時からこういうことを学んでいれば人生が大きく変わることは間違いない。大人にも読んでもらいたい内容。

  • タイトルは煽るような文言になっているが、お金に関して人生の中で関与する項目を書いてくれている本
    保険や投資、キャリアでの通常の収入など、人生を取り巻く中でお金は切っても切れない関係であるため
    もう少し若い頃から意識が必要であることを再認識させてくれる本

  • 網羅的にお金に関わる事が分かり易く説明されている。アメリカ向けだけあってアメリカの事情も知れたりする。こちらも質実剛健な内容。金融デリバティブ商品なんて儲からないから手を出すなとか。詐欺に気をつけろとか。父から子供へのメッセージ的な内容。

  • 読み進まず、殆ど読めていない

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