なんのために学ぶのか (SB新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815604394

作品紹介・あらすじ

「どうして勉強しなくちゃいけないの?」

永遠の問いに池上彰が真正面から答える

内容は、「学びで得た喜び」や「学びの本質」、「挫折からの学び」、「池上流勉強法」、「オススメ書籍」、「学びの正体」へと多岐にわたる。学びとは、つまるところ「人を知ること」であり、「自分を知ること」、ひいては「よりよく生きるための人間力」そのものであることに気づかされる。子どもから大人まで、すべての世代におすすめの1冊!

感想・レビュー・書評

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  • 分かりやすい言葉を使っており、難しい単語は簡単な解説とルビが振られているので、中高生でも読みやすい本だと思いました。

    内容は、池上氏の経験からなぜ学ぶ必要があると考えているのかを説明しています。

    いくつか失敗談が書かれていましたが、池上氏って落ち着いて、知的な方ってイメージだったのに、こんなに失敗や挫折も経験していたんだなと驚きました。また失敗や挫折をばねに、自分の成長に繋げているのは素晴らしいと考えました。

    4章で紹介されている本は少し内容が難しく、読む人は元々の読書好きか、課題などで強制的に読まされている人かな、と思いました。そもそも読書できる人は学ぶ必要性は十分理解していると思うので、もう少し易しい内容の本なら良かったです。

    池上氏の別の著書も昔読んだのですが、どうにも私には合いません。内容は素晴らしいのですが…

    ---------
    目次
    1章-勉強が好きじゃなくてもいい
    -おもしろいことが一つあればいい
    2章-どうして勉強しなくちゃいけないの?
    -学校で学ぶということ
    3章-失敗・挫折から学ぶ
    -こうして「池上彰」ができあがった
    4章-読書が好き-よい本との出会いは人生の宝だ
    ・『読書について』ショウペンハウエル
    ・『君たちはどう生きるか』吉野源三郎
    ・『学問のすゝめ』福沢諭吉
    ・『永遠平和のために』カント
    ・『民主主義』文部省
    ・『人生を面白くする本物の教養』出口治明
    5章-生きることは学び続けること
    -なぜ、私が学び続けるのか

    ---------
    以下はメモ

    P20-ノーベル化学賞 鈴木章先生
    常に勉強して新しい知識を吸収しておくことが大事。
    知的なバックグラウンドを固めておくと仮説を立てることができるようになる。

    P52-万葉集-柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)
    しきしまのやまとの国は言霊のたすくる国ぞま幸くありこと…日本という国は言霊によって、言葉の不思議な力によって助けられている国です。だからあえて言葉に出して言います。どうぞご無事で。

    P60-『失敗したらどうするんですか』の代わりに『プランBは?』

    P105-107-1番過酷な担当の打診を受けた時、自分の成長に繋がるからと受け入れ、さらに空き時間で英会話や経済の勉強

    P147-ただひたすらに本を読んでいればいいというものじゃない、それでは自分の頭を『他人の思想の運動場』として貸しているだけ。

  • 表紙の絵は『君たちはどう生きるか』を漫画化した羽賀翔一さん。
    この本を含め、6冊の本を紹介した
    「4章 読書が好きーよい本との出会いは人生の宝だ」
    が面白かったです。

    ショウペンハウエル『読書について』
    多読に費やす勤勉な人は、しだいに自分でものを考える力を失って行くそうです。
    読んだ後、よく考えること。
    あるいは友だちと感想を述べあうことが大事。

    吉野源三郎『君たちはどう生きるか』
    いじめられたり辛い目にあったら
    本を読んでみよう。

    福沢諭吉『学問のすゝめ』
    池上さんは慶応大学入学が決まってからこの本を読みました。
    池上さんの年、大学紛争の影響で東京教育大と東大の入試がありませんでした。
    池上さんも進路変更を迫られ、慶応を選択しました。
    ということは…(池上さんの本100冊以上読んでいても、記憶にないのですが)池上さんは東大を目指していたのではないでしょうか?
    そうしたら、この50年間そのことについて
    思うことがたくさんあったに違いありません。
    今年コロナの影響でいろいろなイベントが中止になりました。
    東大受験がなくなったことと甲子園中止が、
    私の中で重なります。
    いつか池上さんからお話しきけたらと思います。

    カント『永遠平和のために』
    いいこと言っているんですね。
    わかりやすい解説があれば読んでみたいです。

    文部省『民主主義』
    賢明でありたい、そういう努力をしたいです。

    出口治明『人生を面白くする本物の教養』
    出口さんの本32冊読みました。
    これからも池上さんと同様
    お世話になります。

  • 入試に出る本教えます(4)2021年度国語入試では「生き方」「考え方」を問う本が出る?読んでおきたい2冊はコレ【中学受験】|ベネッセ教育情報サイト
    https://benesse.jp/juken/202011/20201103-1.html

    何だかなぁ、、、福武文庫も、絵本も割と好きだったんですけどねぇ

    なんのために学ぶのか|SBクリエイティブ
    https://www.sbcr.jp/product/4815604394/

  • 「明日死ぬことがわかっていても勉強したい」

    この書き出しで始まる本書は、元は著者が大学で講義した内容がベースとなっている。

    なぜ学ぶのか、学びから得られるものは何か、学び方など勉強にまつわる話が著者の実体験とともに丁寧に語られており、感銘を受けた。また、下記のような心に刺さるフレーズも多い。
    ---------------------------------------------
    「学ぶことに遅いと言うことは絶対にない」
    「学ぶと言うことは決して人にとられることの無い財産です」
    「あなたもグローバルな世界で活躍しようと思えば、英語は必須です。しかしそれ以上に大事なことは、英語で語るべきものを持っているかどうかです。」
    ---------------------------------------------

    私も、明日死ぬことがわかっていても本を読んでいる、そう言えるようになりたい。

  • 今,この本に出会えてよかった!
    様々な分野で活躍されている池上彰氏でもこんなに失敗や挫折を経験されてきたんだなと驚いた。

    今まで因数分解をなぜ解くのか考えた事が無かった私は「因数分解は物事を整理し,共通点を見つけ出すのに役立つ」というとても説得力のある文章に「なるほど!!」と納得した。

    これからもたくさんの本を自分の中で考えながら読み,辛くなったときには本の世界に逃げて過ごしていきたいと思う。

  • 池上さんがフリーになった理由であったり、勉強のやり方であったり、参考になることが多くあった。
    教養は確かな武器になると改めて感じた。
    真面目に頭を使うことをしていきたい。

  • この本のタイトルをみて最初に感じたのは、どこかの大学の研究結果に基づいて学ぶことによってどんなメリットがあるかなどを述べてくれていると思っていました。
    しかし、読んでみると池上さんの今までの人生で様々な経験を通して学ぶことによってこんなことが良かったとかもっと学んでいればあの時こうだったのになどの経験談をもとに話が構成されていました。
    この本を通じて教養の大事さを感じました。私たちは先進国に住んでおり、学ぶことの大切さをあまり実感出来ていないと思います。しかし、発展途上国などでは学ぶことはすごく重要なのです。そんな事を気づかせてくれました。
    また、教養を身につけることにより話題が豊富になります。例えば、他の国の歴史などを知っていれば、その国の人との1つの話題が出来て仲良くなれます。また日本の歴史について教えてあげることもできます。これは教養がないと中々出来ません。
    教養を身につける事で世界が広がると思います。世界が広がると人生が豊かになると思います。そんな事を感じました。
    皆さんもどんな分野でもいいのでまずは何か取り組んでみてそこから学びの楽しさを知り、幅広い教養を身につけて人生を豊かにしましょう!

  • 「何のために学ぶのか」。根源的な問いであると思う。

    その時その時によって学ぶことは異なるものの継続していくことである。
    「学びとは、決して人から盗まれることのない財産」である。

  • 「明日世界が終るとしても、今日私は勉強をする。」(はじめにの冒頭1文にあるのでネタバレに該当しないでしょう)これに感銘を受けて、すぐに読破した。勉強することの本質と、魅力、必要性、価値を説いた一冊。勉強したくなります。

  • タイトルからして、自分がずっとモヤモヤして考えていたこととピッタリだったので手にとってすぐに読みました。読みながら楽しい!もっと知りたい!と引き込まれていった感じで、1日で読み終わりました。大学生の学生という期間に出会えてよかったなと思う本です。

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著者プロフィール

池上彰(いけがみ・あきら):1950年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、73年にNHK入局。記者やキャスターを歴任する。2005年にNHKを退職して以降、フリージャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍、YouTubeなど幅広いメディアで活躍中。名城大学教授、東京工業大学特命教授を務め、現在9つの大学で教鞭を執る。著書に『池上彰の憲法入門』『「見えざる手」が経済を動かす』『お金で世界が見えてくる』『池上彰と現代の名著を読む』(以上、筑摩書房)、『世界を変えた10冊の本』『池上彰の「世界そこからですか!?」』(以上、文藝春秋)ほか、多数。

「2023年 『世界を動かした名演説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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