近代世界システム1600~1750: 重商主義とヨーロッパ世界経済の凝集

  • 名古屋大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815802035

作品紹介・あらすじ

近世ヨーロッパにおけるヘゲモニー国家の興亡史。ウォーラーステインのライフワーク第2巻の全訳。

感想・レビュー・書評

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  • 1600年代から1750年にかけてオランダ、イギリス、フランス、スペイン、ドイツ各国の政策、そして政策の違いによる国力の違いの創造がわかりとても興味深い。イギリスは自国の人口が多くなくいため、国外に利益を求めた、フランスは人口が多いため国内に利益を求めた。その違いがやがて世界での力の差となり表れる。イギリスは大きくなり、フランスは低迷する。まるで現代の電気機械の業界みたいだ。サムスンは海外に利益を求めて大きくなり、日本企業は国内に需要があるため国内にフォーカスしていたらいつのまにか海外でサムスンよりも弱くなっていった。物事は色々な事象が絡み合い成立するわけだけれど、どこに向かうかの「方向性」は将来の変化に対する大きな影響があると思う。

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著者プロフィール

1930年ニューヨーク生まれ。アメリカの社会学者。研究対象としていた現代アフリカの状況から、「低開発」の歴史的生成過程に関心をもち、従属理論に接近した。他方では、ブローデルを中心とするフランス・アナール学派の歴史認識、とくに「世界経済」の着想に啓発され、「一体化した現代世界」の歴史的形成過程を分析、歴史学や社会科学一般に絶大な影響を与えている。ニューヨーク州立大学ビンガムトン校の「経済・史的システム・文明研究のためのフェルナン・ブローデル・センター」長(1976-99年)、国際社会学会会長(1994-98年)などをつとめた。

「2013年 『近代世界システムIV』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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