- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784816340888
感想・レビュー・書評
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第一章 複雑系って何だろう
キャスティによる複雑系の定義
1)モデルを構成している要素の数は中程度(少なすぎず・多すぎず)
2)エージェントは知性を持っている
3)エージェントは局所的な情報にもとづき相互作用する
第二章 フラクタル
・自己相似性
・フラクタル次元
コッホ曲線:1.26次元、シルピンスキー・ガスケット:1.59次元
樹木:1.8、雲:1.35、川:1.4〜1.8 ひび:1.4〜1.8 地形の起伏:2.1〜2.3
・ベキ分布
第三章 カオス
・非線形写像
・初期値依存性
・ロジスティックス写像
0<a<1:0に近づく
1<a<3:1−1/aに近づく
3<a<1+SQRT(6)=3.449:2周期振動
3.449<a<3.57:2のn乗周期振動
3.57<a<4:カオス出現
・非常に簡単な非線形写像からカオスが出現する。
第四章 セルオートマトン
・単純なルールからフラクタルやカオスが出現する。
・カオスの縁・臨界値
・交通流モデル・渋滞・粉粒体
・非渋滞相と渋滞相(臨界確率は0.5)
第五章 パーコレーションのモデル
・単純な確率的ルールからフラクタルが出現
・二次元ボンドパーコレーション(碁盤)
・浸透相と非浸透相(臨界確率は0.5)
・自己組織化臨界現象
・砂山崩しモデル・崩壊プロセス・ベキ分布
・自然界を見渡すと・・・臨界状態=ベキ分布
自己組織的に臨界状態に近づいている
第六章 日常生活の複雑系
・伝染病モデル詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
複雑系を複雑に解説した感じ
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複雑系について初めて学ぶ方にオススメです。
非常に分かりやすい文章で書かれていて、読みやすい本です。
読むために必要な数学レベルは高校数学ですので、敷居は低いと思います。高校数学が分からない人はNHK高校講座が無料で公開されているのでそちらの授業を受けてから本書を読めば、十分読み解くことが出来るでしょう。 -
図書館本。
話題は限られているが、わかりやすい。
パーコレーション系のゲームは研修に使えそう。 -
2010.6.2
複雑系2冊目。
セルオートマトン、フラクタル、カオスのさわりが分かったかなぁ・・・って感じ。
最後のページで、複雑系は還元論の範疇に入ると考えるといいだろうっていうのは1冊目(「複雑系」とは何か)と正反対の結論。
やっぱり複雑系についての見方は固まってないのだろう。
結局、カオスって何、自己組織化って何って人に説明しようとしても上手くできない自分・・・。 -
060507