水族館飼育係だけが見られる世界 ―毎日は発見と感動に満ちている―
- ナツメ社 (2024年4月12日発売)
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感想 : 23件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784816375392
作品紹介・あらすじ
「あれ飼うの?」常務の指示でジンベエザメ捕獲へ!
迷いイルカ……え、私が助けるの?
世界最小の魚を求めてジャングルへ…
水族館飼育係の知られざる飼育係の日常と、生きものたちとの出会いと発見について語ったお仕事エッセイです。
水族館の飼育係のお仕事は「お世話」だけではありません。珍しい生きものたちを探しに全国各地を駆け回り、「いい展示とは何か?」と日々頭を悩ませています。
本書では、大阪は海遊館、京都水族館、すみだ水族館、四国水族館と4つの水族館で30年以上飼育係として勤務してきた下村実さんが、飼育係のリアルと、生きものたちとの出会いと発見について語ります。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
水族館飼育係の日常や生き物たちとの出会いを通じて、自然とのつながりを深く感じさせる内容が描かれています。著者は30年以上の経験を持ち、海遊館や京都水族館などの立ち上げに関与しながら、様々な水中生物のリ...
感想・レビュー・書評
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面白かった!
毎日お金の入ったリュックを背負って、おばあさんと暮らすお家からペタペタと歩き、ショッピングモールのお魚屋さんで魚をお腹いっぱいに食べてさせてもらって帰るのが日課のイワトビペンギンのロッキー。水槽の中で一度、下村さんに身体についた寄生虫を取ってもらったことを覚えていて、それ以降下村さんが潜水する度に寄ってくるマンボウ。鴨川のほとりで酒盛りしているおじさんの肴のちくわにわらわらとやってくるオオサンショウウオ(オオサンショウウオの分のちくわも余分に持参するというおじさんのおおらかさがまた素敵)。どのお話しも意外なのと、可愛いのとで水の生きものに親しみがわきました。
巻末に下村さんが、水族館から帰った後に、「次の週 休みは〇〇(山や川、海など)に行こう」と自然に興味関心を持つきっかけや、書店で生物図鑑を購入したくなるような水族館を目指したい、“水族館を訪れた後は森羅万象に目を向けていただければ幸甚です“と書かれていたのが特に印象に残りました。
久しぶりに水族館に行きたくなりました。今回、こちらの本を読んだことで、今までとはまた違った、深い楽しみ方ができそうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
30年以上飼育係として現場にいた著者が、その仕事と
関わった数々の生きものたちの「リアル」な生態を語る。
・カラー口絵 ミニ水族図鑑、作中に出てくるおもな場所
・はじめに
序章 水族館の飼育係になるまで
1章 海遊館入社――魚を集めるにはまず酒を飲みます
2章 OBICセンター長になっても企画展示に悩む日々
3章 京都水族館へ転職――オオサンショウウオとの出会い
4章 四国水族館でこrからの展示のあり方を考える
Q&A、参考文献、写真クレジット有り。
水族館の飼育係は「水族」のお世話が仕事。
掃除・調餌・給餌。快適に生活してもらう。
でも、それだけじゃない。
「水族」を各地から集め、展示で来館者にその魅力を伝える。
著者の水族館飼育係になるまでの歩みと、様々な体験は、
紆余曲折あれど、一途に道を進む糧となる。そして就職。
海遊館入社とOBICセンター、京都水族館とすみだ水族館、
四国水族館と、それらの立ち上げに関与する。
日々の仕事の中での人や生物たちとの出会い、
エピソードの数々が実に楽しかったです。
様々な冷凍魚をかじって餌を品定めするとか、
種種の有毒生物に刺され、噛まれた感想に、驚き。
そしてコミュニケーション。
生物はもちろん、人とはもっと大事。だから、
国内外で培った出会いが人脈として築かれていると、しみじみ。
そして、なんと言っても生物たちへの愛が
駄々洩れしてるのが良い。
水族館に興味がある人にはお勧めの一冊です。 -
水族館の飼育員として、海遊館や京都水族館の立ち上げに関わった著者が、自身の水族館飼育係としての遍歴を振り返りながら、そこで出会った水中生物の「リアル」な姿などについて語る。
水族館の立ち上げをはじめ、水族館の飼育員の仕事ぶりがよくわかって面白かった。オイカワやマアジなどの身近な魚から、ジンベイザメ、オオサンショウウオなどの有名な生き物、そして、これまで知らなかったポリプテルス、コモリガエルなど、様々な水中生物のエピソードも知ることができ、興味深かった。
水族館の来館者が自然の世界に向かっていけるきっかけになるような水族館にしたいという著者の思いに共感した。本書を読んで、どこかの水族館にまた行ってみたくなるとともに、川や海など身近な自然に触れてみたくなった。 -
海の生きものは千差万別多種多様。その一部を飼育している水族館、大変なこと多いだろうが好奇心をくすぐられることも多いだろう。飼育員の世界のぞいてみたい
#水族館飼育係だけが見られる世界
#下村実
24/4/12出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
https://amzn.to/3xAkp8t -
読んでいる最中から水族館に行きたくなった。でも著者は水族館に来た後は、また水族館に行きたいと思うのではなく、自然に目が向くようにしたいと言う。そんな思いが確かに伝わる内容だった。
その思いを形にして展示していると言うので、四国水族館、京都水族館にはいつか行ってみたい、行く計画を立てよう。
話が面白く、色々と知らなかったこと、不思議だなと思ってたことを教えてくれるので、スイスイと読めた。 -
海遊館の立ち上げに関わった方の水族館の話。いろいろな体験が書かれていて、とっても面白いです。ジンベイザメを運ぶ話や漁師さんとの関係の話。中でも一番よかったのは、おばあちゃんとペンギンの話です。それにしても、水族館にずっと関わってきた筆者の最後と思われる職場が、なんで日本モンキーセンターなのだろうか。
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海遊館、京都水族館、すみだ水族館、四国水族館を渡り歩いた著者。
水族館の魅力と、生物の魅力と、関わる人たちの魅力と、著者の魅力が心地よい。
なんてか、片足オタク界に突っ込んで、もう片足をちゃんと人間界においておける人の本は、面白い。
ほら、こんな可愛いでしょ、可愛いんですよ、わかって欲しいな、できたらこっちに興味持って欲しいな、という感じがいいのかも。
水族館好きな、お子さまにおすすめ。
ほっこり。
参考文献の筆頭が「新選組始末記」なのはなぜ。 -
水族館は好きだけど、この本を読んでその裏側まで知ることで自分は表面的なことしか見れていないと思った。次は○○水族館に行こう、ではなく周りの川や海、山に目を向けることが出来るようになりたい。
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コミックエッセイだと思ったら、活字の本だった。
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どのエピソードも面白い。
大水槽ってやっぱり弱肉強食の世界なんだなと。
ノコギリエイがクロマグロをまっぷたつにする話とか笑いました。
あとカワウソが獺祭するとか。レアシチュエーションうらやましい。
飼育員さんって魚を育てている人ってイメージだったんだけど、そうか、海に出て捕
まえてくる人も水族館には必要だよなあ……。
自然界の魚を捕まえてきて、水槽に馴らして、展示ができるようにすることを「導入」
というそうです。初めて知った。そしてそれは確かに重要な仕事だ。
今まで水族館の仕事って魚を育てて増やしているんだと思っていた。
魚を捕まえてきて、死ぬまでお世話するルーチンも水族館の日常だ。そりゃそうか。
著者さんが、捕まえて、展示するのと同じノリでお魚を食べているのが、当たり前か
もしれないんだけど、すごく印象に残りました。
自然を大事にすることと、魚をおいしく食べることと、水族館に魚を展示すること
は、陸続きなんだなっていうのが、この本を読んで一番に感じたことでした。 -
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桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1341298 -
海遊館の立ち上げに関わったり
京都水族館の館長を務めたりされた方なので
普段あんまり知ることのない
水族館ができるまでの話が興味深かった。
海で採集してすぐに
水族館で飼えるわけではないんですねぇ。
あと…えっ、オオサンショウウオって
可愛くないですか!?
最初に展示するってなったとき
経営陣の反応の悪さに負けずにいてくれて
ありがとうございました。
だって私、オオサンショウウオ見たくて
京都水族館に行くのだもの(*´∀`*) -
コントみたいな話も、ホントのことなんだろうなぁ。何かに夢中な人の話は面白い。
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海遊館、京都水族館、サンシャイン水族館、四国水族館の立ち上げに携わった筆者の本。
飼育員の苦労や展示方法の悩みなどいつも観ている水族館の裏側を少し知れた感じ。
水族館の始まりは大久保利通で国民に教養を身につけさせ民度を上げたいとの思いからでだったとは知らなかった。水族館は展示をみて終わりではなく、そこから普段の生活で自然に興味を持ち、知見を広げていってみては?と書いてあり、子どもと実践したいと思った。
いい展示とは?というところで、水槽の中で泳いでる魚より、普段の状況と同じような所で見えるか見えないかという第六感を刺激される展示が好まれる。というところからハイデッカーの存在と時間に繋げていて理解出来たようなできなかったような感じだった。
また、自然で見る姿を水族館で再現するのは難しく、自然に触れる経験をして水族館に行くのがいいなと思った。 -
先週行ったばかりの京都水族館にまた行きたくなった。そしてその後は鴨川を覗きに行こう。
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長年水族館の仕事に携わってきた著者が、各地で関わったさまざまな生き物たちとのエピソードを綴る。展示する魚の捕獲から、展示の工夫、なぜか田んぼ作りまで!? 知られざる水族館の裏側のドラマ。
子どもの頃からの魚好きが高じて飼育係になった著者。生き物への愛にあふれるユーモラスな語り口が楽しい。その一方で、絶滅危惧種や外来種の問題、温暖化による海の異変についても考えさせられる。五島列島の海にサンゴが増えて沖縄の海のように熱帯魚が泳いでいる、という話にはゾッとした。きっと他の場所でも似たような変化が起こっているのだろうと思うと怖い。 -
水族館ができるまでの波瀾万丈。こういう破天荒おじさんのお話はとても面白いが、今と時代が違う、と感じるところもあり、難しい。
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水族館飼育係の知られざる飼育係の日常を綴ったエッセイ。
写真も多く、とても読みやすい。
水族館の仕事は大変だけど楽しそうと思った。 -
飼育員の著者からの目線で様々な小話が書かれていて興味深い。
読みやすいタッチではあるが、学問的なことも書いてありタメになる。
特に海遊館や京都水族館は訪れたこともあるので、開業にあたってこんな工夫や苦労があったんだなと面白かった。また、水槽内で大きな魚が小さな魚を食べないのか?や、魚は懐くの?など身近な疑問にも答えてくれる。
水族館や生き物が好きな人なら絶対に楽しめると思う。
著者の自然愛や生き物愛が伝わってきてよかった。水族館に行きたくなって、自然に目を向けたくなる一冊。
