13歳からの行動経済学 推し活中学生のお小遣い奮闘記

  • ナツメ社 (2024年8月16日発売)
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本 ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784816376061

作品紹介・あらすじ

☆推し活にはげむ中学生の物語をとおして、行動経済学をやさしく学べる!
☆学生から大人まで楽しく読める!暮らしやビジネスに役立つ教養が身につく!

「そもそも行動経済学って何?」「何に役立つの?」といった素朴な疑問から、
「“限定”に群がる心理」「松竹梅の竹を選ぶ心理」など消費行動の裏にある認知のクセ、
セイリアンスやナッジなど行動経済学を学ぶ上で押さえておきたいキーワードまで、
物語の中でやさしく解説しています。

物語の主人公は、K-POPアイドルが好きな中学1年生の萌。
ちょっぴりドジだけど行動力のある萌が、推しのライブに行くためにお小遣いを貯めるべく、
行動経済学の知識を駆使して奮闘する物語です。

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人生には様々な選択が付きものです。
進学に就職、恋愛に子育て。
コンビニで何気なく飲み物を選ぶときも、
ファミレスでランチセットを注文するときも。
あらゆることを選ばなくてはなりません。
勝手に期待したり思い込んだりして、“こんなつもりじゃなかった”
“あっちにしておけばよかった”というのは避けたいものですよね。
本書で紹介する「行動経済学」は、
こうした選択の場面での“うっかりミス”が
どのように私たちの暮らしや社会に影響を与えているかを考える、
経済学でいま注目の一大ジャンルです。
あなたの将来や世の中の未来を少しでも望ましい方向に進めるために、
あるいはちょっぴりお金儲けをするために、
ぜひ行動経済学のアイデアの数々を使ってみてください。
(本書の「はじめに」より)
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感想・レビュー・書評

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  •  萌とあおいは商店街で覆面マジシャンのジョージと出逢います。
    でも、実はジョージは、行動経済学者だったのです。

     萌とあおいはジョージから、身近な「お小遣い」の例を題材に行動経済学の基本的な考え方と活用の手法を学びます。

     13歳の中学生から大人まで、手軽に読むことができる本でした。

  • 行動経済学について小説形式で分かりやすく説明してくれている。
    登場人物の設定を盛り込みすぎて 本題の「行動経済学とは何か」に入るまでが少々長い気もしたが、興味を持つための取っ掛かりとしてはちょうどいい。
    数量限定や期間限定に引かれてしまう希少性バイアス、
    将来的な利益よりも目先の小さな利益を優先してしまう現在バイアス、
    複数の選択肢がある中で真ん中を選ぼうとする極端回避など、経済活動をする上で知っておくと便利な言葉がたくさんあった。
    買うか買わないか決断がつかない時や衝動買いをしてしまった時、自戒の意味も込めて読み返したい。

  • 2024.11.10
    内容は良いと思います。
    しかし、無理に「13歳から」としたためストーリーが面白くないというか、上滑りしているというか。

  • 最初は小説部分を読み飛ばして行動経済学の気になる単語をメインに読み進めた。すごく分かりやすい。各章の最後にイラスト付きでキーワードがまとめられているのも見やすくていい。2周目は小説部分をじっくり読もうと思う。

  • 13歳からのと言うだけあって読みやすい小説式教養本。行動経済学の基本が学べる。ストーリーのテンポもいいし、例えが上手いのでわかりやすい。合間に説明もされているのでしっかり身につく。表紙とは裏腹に教養本として読むべき本だと思う。

  • 感想
    どう考えるか。自分でもわかっていない。だから広告は強い。自分で考えることが減っている現代。どうすれば賢い消費者になれるか。

  • 物語で学ぶ行動経済学。
    定番ネタがてんこもりで前提知識あるとより楽しめた。
    学び直しになるし内容が推し活や販売ネタなのでわかりやすい。
    改めてナッジの強さをかんじる。

    見たものが全て。
    バイアスを認知した上で自身の行動変容に役立てたい。

  • 心理学でよくある◎◎効果について書かれていた
    中学生の身近に溢れている日常においての心理現象なので、イメージはしやすいはず
    ただ◎◎効果と学んだからといって何やねんと感じてしまう私は、きっと心理学専攻に向いていない

  • ストーリー仕立てで勉強勉強してなくて、主人公と共に行動経済学について学んでいける、読みやすい1冊。会話調のため、記憶に残りづらいというか整理して理解はしづらいが、各章ごとにまとめがついておりそれが整理の手助けになる。
    意思決定や行動選択にはさまざまな認知の偏り(バイアス)が影響しており、自分が偏っていることを理解しておくことが必要とかんじた。
    損失回避(人は得よりも損による悲しみを大きく感じる)など今まで何度か触れてきた理論だけど、改めて確かになあと感じた。

  • 皆さんに「推し」はいますか?
    浦河町立図書館では2月~3月のYA展示として「推し」に関する本の特集展示をしています。芸能人の推し本から推し活のやり方など色々集めていますがこの本はその中の1冊です。
    行動経済学と聞くと少し難しそうですが「中学生が推しのライブに行くためにお小遣いを貯める」という内容が小説仕立てで書かれているのでとても読みやすいです。
    普段何気なくとっている行動が実は「クセ」によるものだった……その浪費、実は止められるかもしれせんよ。(浦河町)

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著者プロフィール

太宰北斗(だざい・ほくと)
名古屋商科大学 商学部 准教授。
慶應義塾大学卒業後、消費財メーカー勤務を経て、一橋大学大学院商学研究科博士後期課程修了。一橋大学大学院商学研究科特任講師を経て現職。
専門は行動ファイナンス、コーポレートガバナンス。
第3回アサヒビール最優秀論文賞受賞。論文「競馬とプロスペクト理論:微小確率の過大評価の実証分析」により行動経済学会より表彰を受ける。
競馬や宝くじ、スポーツなど身近なトピックを交えたり、行動経済学で使われる実験を利用した投資ゲームなどを行ない、多くの学生が関心を持って取り組めるように心がけた授業を行なう。

「2022年 『行動経済学ってそういうことだったのか! - 世界一やさしい「使える経済学」5つの授業 -』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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