ジェンダ-の話をしよう: 母から娘へ

  • 梨の木舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784816611063

作品紹介・あらすじ

女の子男の子が、これから生きていくうえで、どうしても必要なことを女性学をおしえる著者が娘に語る。原著は9刷り。

 著者は娘に語る
 ――あなたは、男はああじゃなきゃ、こうじゃなきゃ、と決めつけるようなこ
 とを、しょっちゅう言ってるよ。たとえば「男なのにけちくさい」。女の子に
 対しても同じだよ。「女の子がなんであんなに出しゃばるんだろう」とか、
 あなたは自分で気がついてる?

感想・レビュー・書評

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  • 女性学の教育者である著者が、娘に語りかける形で書いたジェンダーのこと。
    原題は両性平等という表現だったようで、邦題で母と娘に限ってしまったのが惜しい…。
    娘だけでなく甥も視野に入れて話しているし、男性側の性差別の苦しみもしっかり書かれている。
    韓国と日本の状況はかなり似ており、学ぶことがとても多い。
    中学校くらいで男女問わず副読本にして欲しい…。

  • 韓国と日本におけるジェンダー問題の共通する部分が分かった。
    と同時に兵役システムあるからこその韓国独自の性差別、男同士の性虐待の話もありとても勉強になった。
    この本が記されてから、現在までどれくらい日本と韓国の社会システムが変わっただろうか。私は日本にしか住んだことないが、未だに結婚がゴールという考え方は少なからず感じてしまう瞬間があるし、育休も男性が容易に取れるのか疑問だ。逃げ恥年末SPみたから尚更疑問に感じた...。

    性といっても二つの性別だけで割り切ってはいけない(性欲の大きさは人それぞれ)なときと、肉体的な強さ(性虐待におけるバランス)と、いろんな視点でジェンダーを見つめる必要がある。
    また女性の自立について、制度に頼るだけでなく文化レベルで女性自身がシンデレラストーリーを夢見るのではなく、自立するという在り方を勝ち取っていかなければならないと述べられていた。

    ダイエットの話もそうだけど、いろんな女性の生き方(キャリアウーマン、痩せてる人)などのかっこいい素晴らしいとされてきた像だけでなくて、もっといろんな生き方が賞賛されるようになってほしいなと思いました。

  • 文化的に近い韓国のジェンダーの考え方が参考になった。

  • 男はこうあるべき、女はこうあるべき、という凝り固まった頭を平易な文章で優しくはっと揺さぶってくれる一冊。職場や恋愛において、?と感じた時にまた手にとってみたい。

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著者プロフィール

1964年生まれ。ソウル大学校衣類学科入学後、学生運動と労働運動に参加。
1994年に渡米し、ラトガース大学で女性学修士課程、クラーク大学博士課程修了。
南フロリダ州立大学女性学科教授を経て、2003年から明知大学校邦牧基礎教育課

「2011年 『母から娘へ――ジェンダーの話をしよう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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