- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784817203038
作品紹介・あらすじ
神奈川の、そして日本の高校野球をリードする横浜。打倒・横浜に情熱を燃やす東海大相模。注目の左腕・松井を擁し全国制覇を狙う桐光学園。全国一の激戦区を勝ち抜くために、8校・9人の指導者たちはどのような想い、信念を持ち、それぞれのチーム作りを進めているのか?神奈川の高校野球を熱くするライバル物語。
感想・レビュー・書評
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・「気配」に「り」をつけると「気配り」
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面白かった。ハイレベルな神奈川でたくさんの指導者が切瑳琢磨して、そこへ横浜高校が立ちはだかって、さらにレベルアップしていく。わが母校もよくがむばっているけど、こりゃあ勝ち上がるのは大変だね。最近、Y校弱いなと思ってたら、横浜・渡辺監督と長年コンビを組む小倉さんが、ケンカしてY校に行ってたときだけY校が強かったんだね。細かい戦術論もあるし、随所に後にプロや大学で活躍する選手も出てくる。夏の予選がますます楽しみになってきた。
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全国一の激戦区、神奈川を勝ち抜くために
神奈川を制する者は全国を制す!
高校野球では選手がクローズアップされやすいが、本書のタイトル
通り各校の監督の作戦(考え方・戦い方)の読み合いが面白い。
共通しているのは打倒横浜!打倒渡辺&小倉!
今年も横浜高校は第3シードにも関わらず、3年生レギュラー1名にも関わらず最終的に2013年夏の神奈川を制したの横浜高校だった。
ベスト16で名将水谷監督率いる第2シードの横浜隼人を倒し、ベスト8(準々決勝)では名将野呂監督&今秋ドラフトの目玉である松井率いる第1シードの桐光学園を打ち下し、ベスト4(準決勝)では名将門間監督率いるこれまた第1シードの東海大相模を撃破、ここまで名だたる下馬評の高いライバル校を破ると、決勝は第2シードの平塚学園をあっさり完封勝利で甲子園出場!今年の横浜は確かに1,2回戦は王者たる戦い方ではなかったが、桐光の松井を攻略してからは別のチームのようだった。
選手の力もすばらしいがやはりこの戦い方は、渡辺&小倉の戦略によるところが大きいと感じる大会だった。
ちなみに決勝戦のハマスタでは平日昼間のゲームが満員御礼、チケット売り切れとなる、スタンドはYシャツ姿のサラリーマンが目立つ(笑)
神奈川県民はそれだけ神奈川大会が好きなんです。 -
神奈川の高校野球がかなり好きになった。
横浜を倒すために練習、工夫するが横浜はその上をいく…
横浜の小倉コーチの話も非常に興味深い‼ -
神奈川の高校野球に特化した一冊。
これから始まる、高校野球の地区予選。
地元でもないけどこれを読んだら
神奈川の予選に興味湧くこと間違いなしです。
のっけから、松井投手で有名になった桐光学園の野呂雅之監督の
話が始まりますが、当然その監督知りません。
でもこの章を読み終わると、俄然桐光野球、早く見てみたくなります。
例えば2点リードで迎えた8回表、1アウト、2,3塁のピンチの場面。
三遊間の深いところのゴロを取ったショート、そこで3塁へ投げずに
1塁へ投げて2アウト3塁とした選手が、桐光学園にとっては正解。
悪送球などをして、ピンチを広げるリスクを回避した方がよいという
練習からの流れ。
いい選手=判断力をもった選手、ということです。
このような感じで、東海大相模、慶応義塾、日大藤沢など
神奈川の監督のお話が続きます。
その中でも、横浜隼人のプレーのモットーは、丁寧、かつ
全力疾走。
守備後退の時、マウンドにはきちんとボールを置くとか
出塁の時のバットの置き方。そして、いつでも全力疾走の
姿勢。ここも注目チーム。
この水谷監督が言う、16,17の子が横浜スタジアムの3万人の
観客の前で普通のプレーが出来ると思います?という発言。
この大観衆が、神奈川予選の一番の特徴なんでしょうね。
たしかに、こんな予選地区は中々ないですよね。
日大藤沢の山本監督のお兄さんが、中日のあの山本昌だそうです。
最後に、最近の横浜高校の低迷。
渡辺監督と小倉コーチのお話にありますが、
いわゆる厳しい野球が今は行われていないということ。
(出来ているのは、浦和学院と東海大相模だそうです)
ただ横浜のユニフォームを着ているだけで、満足している傾向が
あるという実態。
この王者の巻き返しも、今後の楽しみです。
高校野球ファンならば、楽しめる一冊です。 -
「神奈川を制するものは全国を制す。」神奈川県の高校野球が好きな人は地元の高校野球にプライドを持っている。そう思う人はこの夏の大会前に是非読んだ方が良い。それぞれの私学の監督達がどういった想いを持って甲子園を目指しているかが分かる。きっと野球の見方が変わるでしょう。今年は打倒・横浜というより、打倒・桐光松井。灼熱のスタジアムで、みかん氷を食べよう。
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いろいろな方のレビュー通り、やはり読み応えあった。神奈川県民でありながら神奈川高校野球は知人に任せていたところがあるが、今後は見方が変わりそうだ。