- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784817203328
作品紹介・あらすじ
弱く、貧しく、たくましく-太平洋クラブライオンズ(1973〜1976年)、クラウンライターライオンズ(1977〜1978年)、奮闘の6年を関係者の証言とともに振り返る渾身のノンフィクション!
感想・レビュー・書評
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長谷川晶一さん二冊目。
一冊目がご自身の体験(12球団のファンクラブに10年間入会)を面白おかしく書いていた本だったので、こちらのきっちりとした筆致に少し驚きつつ好印象。
そも「ライオンズ」が福岡の球団だったことすら知らなかったので、随分と世代ギャップを感じた。にもかかわらず、個性的な関係者や次々と勃発する諸問題に強い興味がずっと続いた。真弓さんてタイガース一筋じゃなかったんか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館にて借りた。
西鉄・西武のライオンズ黄金期はよく知られているし、黒い霧にてライオンズが弱体化していったのも知っているが、太平洋クラブ・クラウンライター時代に関しては、エース東尾・4番土井正博がギリギリ覚えているくらいだった。
貧乏球団であったこと、話題作りに奮闘していたこと、福岡の政治・経済界はそれでもよそ者と扱っていて、その後長い間九州にプロ野球が無い時代を作ったこと…、様々な時代背景が線で繋がった。 -
現在はフランチャイズビジネス、ライブビジネス、ファンビジネスとしての球団経営はパ・リーグが先駆けているようですが、この時代のパは親会社の広告としての野球の崩壊の始まりに翻弄されまくり。マーケティングという言葉が野球界に登場する前の歴史。極貧ゆえにネーミングライツや育成枠とかあるいはロッテとの怨恨の演出とか時代を先駆ける試みもありましたが先駆け過ぎだったようです。この物語の表地が必死に野球をやってきた選手だとすれば裏地は平和相互銀行など政治と近い場所にいる経済界だったりしてゴルフ場建設とか鉄道経営とかバブルに突入する前の蠢きも感じられます。まあ、こういう歴史を持っているからこそパ・リーグはアップデート出来るのかな、とも。この頃とほとんど変わらないセ・リーグの風景はある意味スゴイ?
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中卒の選手が二人も在籍していたとは、知りませんでした。