うつくしいもの

著者 :
  • 日本キリスト教団出版局
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (80ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784818410114

作品紹介・あらすじ

若くして召された八木重吉の告白とも言える信仰詩に、静謐な写真を添える

八木重吉の詩は素朴で力強く、純粋さに満ちている。時に、信仰告白とも言える作品が多い。神に叫び、訴えるかと思うと、愛を歌い、妻を案じ、その妻と児のためには信仰を捨てることも厭わないと言い切る。そこに己の十字架と贖罪があると歌う。歌手の沢知恵氏による解説付き。

【目次】



◆うつくしいもの
うつくしいもの/おおぞらの こころ/いきどおりながらも/ねがい/ねがい/心よ/愛/愛のことば/生活と詩/愛/断章

◆素朴な琴
かなしみのせかいをば/このかなしみを/ついに/雲/雲/空/郷愁/ふるさとの/素朴な琴/不思議/空が 凝視ている/石塊と 語る/大木を たたく/森へはいりこむと/太陽/太陽/秋の かなしみ/葉/本当のもの/草に すわる/やまいある日/まずしさを

◆ああちゃん!
ある日/妻は病みたれば/春/桃子よ/春/妻よ、/春/母をおもう/いつになったら/ゆるし/ぽくぽく/ああちゃん!

◆祈
このよに/みずからをすてて/路をなつかしみうる日は/いつわりのない/かげのごとくすぎてゆく/貧というもじと/きりすと/すべての/てんにいます/きりすとを おもいたい/もったいなし/よぶがゆえに/われよべば/ときと/無題/天/断章/色は/遊び/祈/イエス/死をおもう/何はともあれ/富子/富子/在天の神よ/わが詩いよいよ拙くあれ

詩人、八木重吉 沢知恵

感想・レビュー・書評

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  • 八木重吉の詩の中では 素朴な琴 という詩が好きです。どんな写真が付いているのか、気になる。欲しい本です。

    • しずくさん
      「素朴な琴」、素敵な4行詩を知る機会に恵まれました。

      このあかるさのなかへ
      ひとつの素朴な琴をおけば
      秋の美しさに耐えかねて
      琴...
      「素朴な琴」、素敵な4行詩を知る機会に恵まれました。

      このあかるさのなかへ
      ひとつの素朴な琴をおけば
      秋の美しさに耐えかねて
      琴はしづかに鳴りいだすだらう

      ありがとうございました。
      2020/08/01
    • りまのさん
      こちらこそ。ありがとうございました。
      こちらこそ。ありがとうございました。
      2020/08/01
  • 八木重吉さんの詩と、添えられている写真がマッチしていて、二重に楽しめた。

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著者プロフィール

1898年生まれ。1927年、肺結核により29歳にて妻、二人の子供を残して永眠。その二人の子供も間もなくして父と同じ病で世を去った。東京都南多摩郡の農家に生まれ、師範学校を卒業して教員となる。鎌倉メソジスト教会に出席。小石川福音教会のバイブルクラスで信仰を深め、駒込基督会にて21歳の時に洗礼を受ける。しかし、徐々に内村鑑三の影響を受けて無教会的な信仰へと成長していった。生前に刊行されたのは第一詩集の「秋の瞳」のみ、死後、第二詩集「貧しき信徒」が友人の手によって刊行された。残された作品群は3000あまり。ちくま文庫の全詩集に掲載されている。

「2018年 『うつくしいもの 八木重吉 信仰詩集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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