- Amazon.co.jp ・本 (715ページ)
- / ISBN・EAN: 9784818817708
作品紹介・あらすじ
公正、自由、善き社会を見据え、今日の政治哲学における知的風景をスケッチ。現代政治理論の最高の到達点を示すとともに、多岐にわたる主題を扱ったスタンダードなテキスト。
感想・レビュー・書評
-
実は私がもってるのは旧版だったのです……
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
功利主義,正義論,コミュニタリアニズム,シティズンシップ,多文化社会
-
本書はキムリッカによる現代政治哲学の整理と批評をおこなった本である。本書は現代の政治哲学について、主要な政治思想ごとに整理をした上で、独自の観点から説得的な批評を試みている。ここまで詳細に整理および批評できている本は他にはないのではないだろうか。批評を加えている時点で中立的ではないのだが、それにもかかわらず各政治思想について詳しく学べる一冊でもあり、大変有用な一冊であると言える。
門外漢からすると、キムリッカの批評を評価することは、あまりにもレベルが高すぎて不可能である。一方で、思想の整理という観点に立つと、この本を読んで非常に難しいものだなと思った。なぜならば、政治思想は多次元に展開されており、ある思想とある思想を比較することは、(基本的に思想ごとに次元が違うため)厳密には困難であるからである。そのため、比較をしようとすると同じ次元で語らなければならないが、次元の違うものを同じ次元で語ろうとしてしまうため、そういう意味ではどうしても不自然さが生じてしまう。加えて、本書後半部分で言及されているが、現代では多様性がより進展しているため、より多次元の中での比較となり、ある意味カオスである。そのような不自然さによって、どうしても正当に比較検討できない部分が生じしてしまうことは、残念だがやむをえないことなのかもしれない。 -
現代政治理論に興味をもったらまずはコレ。
-
むずい
-
2006年夏のゼミ合宿でみんなで読んだ。今思い返せば、この頃から僕は発表するのが下手だったなあ。
全然質問の出ない状況を作り出して悦に入っていた。もうすこし論理的な議論ができなきゃいけないと思うんだけどね。
本の中身として、功利主義、あるいはロールズの自由主義の修正を本題に、コミュニタリアンやシティズンシップなどの議論をなで斬りにする本・・・とまでいったら言い過ぎか。
しかし、多文化主義なども含め、現代思想の世界をこれほど明確に分類して説明した本はそんなにないと思う。
たしかうろ覚えだが、大学院生時代にキムリッカが書いた原稿が本の元なんだっけ?
自分も大学院にいるのだが、この1000分の1の議論を展開する能力もない・・・。 -
【未読】
とりあえず、千○教授から古本として3000円で買取
目次的には、面白そう -
リベラル修正