田母神国軍 たったこれだけで日本は普通の国になる

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  • 産経新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784819111164

作品紹介・あらすじ

中国にもアメリカにも舐められない。日本の安全保障を考える決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 防衛を立て直して外交力をつけるべし

  • 中盤まではよかったが、終わりのほうでは具体的な防衛予算・戦闘機・空母等の提案があり、逆効果のようだった。
    具体的にすれば説得力があがるとの予想で書かれたと思うが、ちょっと短絡的過ぎる印象。
    ただ、大真面目な本人の誠実さは伝わってきた。

  • 面白い文章ではないね。

  • 日本侵略を阻止する追加軍備費用は
    「子ども手当初年度予算のたった?3分の2」≒1兆4000億円。
     現在の防衛費を1.5倍弱に増やす程度。
     実際に使うためではなく、
     こちらは本気だという国家として抑止力のある軍備が必要。

      原子力潜水艦
      原子力空母
      爆撃機

    いずれも現在の日本は、当然、非所有。
    最新鋭潜水艦はあるが非原子力で、レーダーに発見されにくいが、
    排気ガスを抜くため定期的に浮上しなければならない。

    自衛隊が発動するには、
    お役所的な手続きを踏まないといけない、危険な危機管理体制。

    北朝鮮は恐れることはない。
    ミサイルは日本に落ちない。万が一、落ちたら、反撃されて、つぶされる。
    中国にとって日本は太平洋への蓋。邪魔な存在。
    小さな偶発を装ったきっかけから、既成事実を作り、
    相手(日本)の出方によって、本格行動に移り、正等な理由で実行支配する。

    本著は3部構成で、
    最初が最近の事件についての分析と対策提言。
    次に、著者の生い立ちをユーモアを交えて紹介。
    最後に、抑止力としての必要軍備の詳細とその計算。

  • 中国にもアメリカにも舐められないために! 中国が仕掛けてきた尖閣諸島事件への政府の弱腰対応に、国民のフラストレーションは最高潮。日本はなぜ島一つ守れないのか―― 時間があればどうぞという程度にとどめます。

    僕は田母神さんの本を「自らのみは顧みず」いらい、あんまり読んでいなかったので、久しぶりに読んでみるかいなということで手にとって読んでみました。でも、正直言って、あまり僕の心には、残念ながら届きませんでした。前半部は、尖閣諸島に関する領土問題。中盤は筆者がアメリカでの体験を通して感じたこと。そして終盤には自衛隊が国の軍隊になるにはどうすればいいのか、という構想が書かれています。

    国際問題に関する時事評よりも、アメリカで筆者が体験した個人的な体験の方が、僕には筆者を身近に感じましたね。アメリカの豊かさに圧倒されたり、日米の軍事交流に参加したりとさまざまな経験をなされていることは何とか理解できました。そして、後半部の自衛隊がもし正式な日本の軍隊になったとしたら?という箇所には僕個人の現実感がないので、まぁ、ふぅん。こういう意見もありますね。という程度にとどめておきます。

    何が言いたいのか自分でもわからなくなってきましました。まぁでも、読んでおいても損はありませんよ。たぶん。

  • 反米保守という、日本の政治に欠けている思想の持ち主。

    本書では自衛隊航空幕僚長を務めた経験を踏まえて、日本の国防の問題点と解決策を紹介している。

    その中でも、中国による尖閣占領のシミュレーションと、日本の核武装の試算は目を見張るものがある。

    残念なのは、防衛省のデータと米軍のデータのみを応用して必要予算を試算しているので、少し曖昧なところがある点。

    ただ、アメリカかぶれの日本人や、危機意識のないお気楽国民、そして反日政権の民主党には是非読んでいただきたい一冊である。

  •  本書は、現在の日本の安全保障状況や、手枷足枷の状態にある自衛隊の状況、また安全保障を今後どのようにすべきか等を元航空幕僚長田母神俊雄氏により一般大衆向けに持論や体験を交えつつ開陳したものである。

     本書後半では具体的な数値データ等を検討して、自衛隊を日本国軍(正式に国際法上の軍隊とすること)にするための提案がなされている。

     本書に記述されている事柄は、著者による私見を軸に論理展開されている為、これに賛同するも反論するも、またまたよくよく考えてみようと思うことも多種多様であろうし、本書一書だけで何らかの結論に至ることは至難な性質のものであろうと思う。

     しかし、昨年の中共による尖閣侵略や、3.11大震災の足元をみるような周辺国の不穏当な振る舞い等々の事実を考えるとき安全保障に対して「具体的に」どのような変化を必要としているか日本国民が判断し答えなければならないだろう。もはや見ざる聞かざる言わざるでは済まないであろう。

     本書はそれを考える手がかりとなることは請け合いである。

  • 私もそうだが、次の日本を担う若者にはぜひ読んでほしい一冊。

  • 筆者は自衛隊の元航空幕僚長で、豊富な知見のもとに、外交問題について日本がどう行動すれば良いのかを主要テーマとし、中国との有事シミュレーション、日米関係のあり方など、普段政治や軍事の話題になじみのない人にもわかりやすく書かれています。日本にとって外交上/世界と自国の平和を守るために必須かつ欠けている軍事力「攻撃力」「情報収集能力」の向上を説き、その際に必要な軍備とそれにかかる時間・費用を計算したシミュレーションを紹介しています。尖閣諸島事件についての分析も鋭く、現在ただ今読んでおくべき一冊だと思います。

  • 「中国が攻めてくる!でもアメリカは中国にビビッて守ってくれない!だから核武装だ!」
    を発端として、津軽海峡や対馬海峡に護衛無しの原子力空母を浮かべ、原潜を潜らせ、戦略爆撃機という名の輸送機改造ミサイル母機を飛ばす田母神ワールド最新作。
    そんな大風呂敷で大丈夫か?
    大丈夫だ。問題ない。必要なものは全部アメリカが気前良く提供してくれる。
    日本の空をこういう人が守り、あまつさえ防衛大のカリキュラムをいじってたんだーと思うと、空恐ろしくなる一冊。

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著者プロフィール

第29代航空幕僚長

「2015年 『田母神「自衛隊問答」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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