日中友好侵略史

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784819114172

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  • かつての世界の孤児であった中華人民共和国(中国共産党)、その中国共産党は今や世界のモンスター、世界最大の反社であり、その反人道的、暴力的覇権主義は国際社会の癌、サタンとなっている。

    しかし、その中国共産党を今のようなモンスター、サタンに育て上げてしまったのは他ならぬ日本であった。

    1972年9月29日の日中共同声明から現在に至るまでの日中関係を総括し、筆者、門田隆将氏は語る。
    「中国では、反日教育がつづき、台湾では日本との交流・交友を促進するための教育がおこなわれている。日中国交正常化と日華断交ーーー同時になされた国家の決定は、長い年月を経て、揺るぎない「民間交流」という要素が加わって、まったく逆の「友好」現象を創り出したのである。
    日本、そして台湾への「侵略」を中国に諦めさせるには、何をすべきか。強固な友情で結ばれた日本人と台湾人。凶弾に斃れた安倍晋三元首相は「台湾有事は日本有事」と言いつづけた。中国の侵略をいかに諦めさせるかーーーそれは、まさに安倍元首相が最期まで考えつづけたテーマだ。
    廖承志らの対日工作が創り上げた日中関係をいかに正常なものにするかは、日本がいかに抑止力を高め、侵略許すまじの気迫を持つかにかかっている。
    本書が日本人にそのことを思い起こさせる一助になるなら、これほど嬉しいことはない」と。

    さらに、筆者は最後にこう結ぶ。
    「日本が自由・民主・人権のアジアの盟主として、毅然として中国と対峙できる国になることを祈って、筆を措かせていただく。ありがとうございました」


  • 日中友好の美名のもとに中国に取り込まれ、いいようにあしらわれていった歴史と現状がよくわかる。
    中国の巧みさとそれに丸腰で向き合う日本。恐ろしさと情けなさが同居するような感想を覚えた。
    今や9割の日本人が中国に対してよくない印象を持つという。それなのに毅然と向き合えないのはどうしたことか。私たち自身が眼を凝らしていかなければならないのだろう。
    これまでの門田氏の著作は何冊も読んだが、本書も著者ならではの取材力と簡潔な文章が素晴らしい。その一方で、全体の2/3近くを占める日中国交正常化交渉の後に急に時代が飛び、台湾に関する記述は中途半端な印象を受けた。雑誌のとりまとめなのかな、と思ったがそうではなかったようだ。全体の構成が少し残念。

  • 日本の政治が中国共産党に牛耳られているという現状に至る道筋や、公明党がいかに中国の意向に沿った政党であるかがよく理解できた。
    つい先日、日中国交正常化五十周年を迎えたが、五十年前のその裏で、日台関係に力を尽くしてきた人々の努力も虚しく日華断交となった。日中国交正常化へと押し進めた田中角栄や大平正芳が、今の日中関係を見たら何と思うだろうか。知識の少ない私でもわかりやすくて、興味深く読めた。多くの日本人に読んでもらいたい一冊です。

    『中国では、反日教育がつづき、台湾では日本との交流・交友を促進するための教育かわおこなわれている。日中国交正常化と日華断交、同時になされた国家の決定は、長い年月を経て、揺るぎない「民間交流」という要素が加わって、まったく逆の「友好」げんしょうを創り出したのである。』

  • 9月4日そこまで言って委員会 NP

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著者プロフィール

作家、ジャーナリスト。1958年、高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社入社。『週刊新潮』編集部記者、デスク、次長、副部長を経て2008年独立。『この命、義に捧ぐ─台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞。主な著書に『死の淵を見た男─吉田昌郎と福島第一原発』(角川文庫)、『日本、遥かなり─エルトゥールルの「奇跡」と邦人救出の「迷走」』(PHP研究所)、『なぜ君は絶望と闘えたのか─本村洋の3300日』(新潮文庫)、『甲子園への遺言』(講談社文庫)、『汝、ふたつの故国に殉ず』(KADOKAWA)、『疫病2020』『新聞という病』(ともに産経新聞出版)、『新・階級闘争論』(ワック)など。

「2022年 『“安倍後”を襲う日本という病 マスコミと警察の劣化、極まれり!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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