トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇

  • 産経新聞出版
3.60
  • (5)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (3)
本棚登録 : 256
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784819114349

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 『Irreversible Damage: Teenage Girls and the Transgender Craze』のレビュー AbigailShrier (猫丸(nyancomaru)さん) - ブクログ
    https://booklog.jp/users/nyancomaru/archives/1/180075034X

    邦題は「トランスジェンダーになりたい少女たち」 4月3日発売決定 出版社には賛否の声 - 産経ニュース(2024/3/19)
    https://www.sankei.com/article/20240319-KGJ7UGHRHFAMHBYVHZBMOYBU5Q/

    書籍『トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇』|産経新聞出版
    http://www.sankei-books.co.jp/m2_books/2024/9784819114349.html

    岩波 明(いわなみ・あきら)監修の記事一覧 | NHK健康チャンネル
    https://www.nhk.or.jp/kenko/doctor/dct_3276.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      『トランスジェンダーになりたい少女たち』が脅迫でバカ売れ!「焚書」を求める人たちのバグった正義感 | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンラ...
      『トランスジェンダーになりたい少女たち』が脅迫でバカ売れ!「焚書」を求める人たちのバグった正義感 | 情報戦の裏側 | ダイヤモンド・オンライン(2024.4.4)
      https://diamond.jp/articles/-/341572
      2024/04/05
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「報道しない自由」にもほどがある トランスジェンダー本脅迫事件を無視する同業他社 - 産経ニュース(2024/4/7会員記事)
      https...
      「報道しない自由」にもほどがある トランスジェンダー本脅迫事件を無視する同業他社 - 産経ニュース(2024/4/7会員記事)
      https://www.sankei.com/article/20240407-MEXKIOLSIBBMVC3FBX6XNNCFUM/

      産経の記事には賛同しない。記録として掲載。

      2024/04/08
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      物議だけは醸したトランスジェンダー否定本の原書や著者について書いておきたいこと|りんがる aka 大原ケイ(2024年4月14日)
      htt...
      物議だけは醸したトランスジェンダー否定本の原書や著者について書いておきたいこと|りんがる aka 大原ケイ(2024年4月14日)
      https://note.com/lingualina/n/nae2d51392d0a
      2024/04/15
  • 日本での刊行にあたり発売が、反トランスジェンダー本で有害だからという理由で抗議があがり、一旦中止に追い込まれた本書。反トランスジェンダー本でもなんでも無かった。アメリカでも日本でもどこでも有害な活動家(医者をはじめとする専門家も含む)はいるし、彼らを信じて感情的になり事実に目を背ける大衆がいる。本書が日本でも刊行され書店で手に取ることができ、読むこと、知ることの権利が奪われなくて本当に良かった。性別違和、急速発症性性別違和(RODG)に悩み性別適合手術(乳房を切除するトップ手術)を受けた後に、自らの選択、行動を後悔している彼女(少女)らの心のケアは誰が行うのだろうか。日本での本書刊行に反対した人たち(書店員もいたそうだが)は本書を読んでどのような感想を持ったのか?お聞きしたい次第である。まあ、彼ら彼女らが全うな理性を持っているとは思えないのだが…自らもこのような態度を改めて戒めなければならないとつくづく思いました。

  • KADOKAWAを脅して一度は焚書に!
    次に産経新聞出版や全国の書店にテロ予告までして葬り去ろうとされた話題の本
    この本が出版されてそんなに都合が悪い人は誰なの?って考えてしまう
    全く差別本ではありません
    当事者への非難はありません
    社会を揺るがす悲劇を克明に綴り、社会の歪みに警鐘を鳴らすルポルタージュです
    米欧の少女達の中での"流行"がトンデモナイ事態に
    アメリカではジェンダーイデオロギーの浸透に「いじめ防止」というレトリックが使われたらしい
    しかもそれは(活動家にとって)上手く行き、学校が治外法権の洗脳場となったらしい(怖い)
    日本も対岸の火事ではない

  • 話題の本なのでとりあえず読了。
    正直な感想としては「焚書」と呼ぶほどのものか?といったところ。
    話題かどうかを気にせずこの本を手に取ろうとした多くの人はおそらく「トランスジェンダー」という言葉に惹かれたのだろうと思う。実際に私もそうである。だが、この本のメインは「トランスジェンダー」ではなく「少女」であるということをこれを読もうとしておる人は頭に入れておいた方が良い。なぜなら、この本ではトランスジェンダーであること自体を批判しているわけではないからだ。著者がこの本でターゲットとしているのは「幼い頃は女の子らしい女の子で性別違和などなかったのに思春期になってからSNS上の誰かに感化され自らもトランスジェンダーだと名乗るようになった少女たち」である。それ以外である大人のトランスジェンダーや小さい頃から違和感を感じていて周りもそれを認知していた子は最初からこの本の対象ではない。

    私がこの本を読んで感じたことは思春期というものは実に厄介であるということだ。身体と精神の両方が大人に向けて成長していくこの時期は「何者かにならないといけない」という気持ちが常に少年少女を苦しめる。それは職業や大人への成長という意味合いもあるが男女のどちらかの性別に体が変わっていくという意味もある。髭が生えたり胸の膨らみがでたりと身体的な性別にそった成長が子供というあやふやな性別から男性・女性というハッキリとした性別へと変わっていく。そうした中で突然「何者でもない人気者」が自分の前に現れ、自分もそれになれるかもしれないとわかればそれに飛びついてしまうのも無理はないだろう。
    これらの解決策の一つとして「SNSを強制的に辞めさせる」を著者は挙げていたが情報社会となったこの世の中で周りに取り残されたくない、孤独でありたくない若者には難しいのではないかと思う。

  • 本書の刊行に関する政治的なゴタゴタはともかく、帯にあるとおりヘイト本ではなかった。むしろ、都市化による個人の孤独化やSNSによる子供への精神的な影響、実体を無視して暴走する観念、ネット上でカルト化する人権運動、資本主義経済が倫理を踏み潰して暴れている様などが読み取れるアメリカ現代社会の病理を描いたルポ。トランスジェンダリズムの流行は現代社会の問題点が集約された社会現象だったのだなと改めて思う。

    現在アメリカで「トランスジェンダー」を自認する身体女性の多くが従来性同一性障害と診断されてきた人々とは違い、思春期に突然「性別違和」を感じはじめた少女たちだと言う。本書は彼女たちがそこに至った経緯を多数の専門家や証言、データにより分析している。読んでいるとこれは一部の子供だけの問題でないのがよく分かる。

    現代の子供達は思う以上に孤独だ。だからこそSNSやインターネットで見聞きしただけの「望めば異性に変身できる」などというファンタジックな思想にも容易にかぶれてしまう。

    確かに、デバイスのモニターを見つめていたら自分の体も自然も消えてなくなるような感じがする。あるのは観念ばかりだ。ネットなら男にも女にもなれるし、犬にも猫にも、アイドルや老婆になる人もいる。

    しかもSNSは終わりなきバーチャル戦争の最前線でもある。少しのスキも見せられない。どこかのグループに属して安心を得たいというのも人情だろう。共通の「敵」を攻撃することで絆は強まるし、快感も得られる。

    これが現代の子供たちが置かれている生存環境だと思うと、側からみる安逸さに反してかなり過酷だ。自分が何ものなのかも分からず、ただただ神経症的に不安定なまま生きねばならないのだから。

    子供時代に泥まみれになって走り回ったり、青年期に他者と肉体を通じて交流した経験がある分だけましとはいえ、スマホ依存になっている大人たちも状況は似たようなもので、カルト的なものにハマる人は中高年にも多い。インフルエンサーや活動家が唱える教義に熱狂し、金を吸い取られ、手術の傷跡を誇る「トランスジェンダーになりたい少女」は自分たちの姿でもある。

    親たちの苦悩もカルト教団に娘を取られた人のそれであった。娘の幸せを1番に願って手を尽くしているのに、敵と味方しかいない世界観に洗脳された娘には毛嫌いされてしまう。積極的に家族と縁を切らせるのからしてまんまカルトだなと思う。

    昔は、思春期の少女たちが自分の体を否定したくなるのは特別な証拠でもなんでもない、ごく普通の成長過程だったはずだ。ただでさえ肉体の変化が激しいうえに性暴力の被害者になりやすい性別であり年齢でもある。「女でなくなれば安全かもしれない」「女になりたくない」と思っても不思議ではない。吉田秋生『桜の園』にも大きすぎる胸を苦にする少女が出てくる。

    それに、自我が成長する時期というのは、人と違った自分というものに価値を見出しがちな物でもあるから、他の平凡な女の子たちと違って、進歩的な「トランスジェンダー」「LGBTQ」なのだと主張する気持ちも共感できる。目新しい進歩思想にかぶれるのも若者の特権みたいなものだ。

    だいたい昔から、「私」ではなく「僕」と自称しはじめる思春期の少女は一定数いたものだし、それで差別されるわけでもなく、社会となんとか折り合いをつける過程でいつのまにか消えている。おばさんになってまで「僕」で押し通している人なんて見た事も聞いた事もない。日本とアメリカでは事情が異なるだろうがそこまで別世界というわけでもないだろう。

    そうしたことを、周囲の大人や、ちょっと年上の子供たちが当人に伝えきれないというのはコミュニティの弱体化の現れではないかと思う。共同体が個人にもたらす情報は言葉だけではない。人の背中を見て学ぶ機会も今の子供たちは失っている。これがあたかも家族や知人友人のような顔をしてカルトが蔓延ってしまう要因でもある。

    しかも現代は一過性の「僕っ子」ではすまされないから事は深刻だ。

    いまアメリカでは、少女が「僕は男だ」と言って男服に身を包んだらトランスジェンダーとかノンバイナリーなどという輝かしい名札がつく。しかも医師やセラピストや教師といった現実の権威からのお墨付きで。そうなると勘違いだろうとなんだろうと熱烈に応援される。

    そのままジェンダー肯定治療という一生続く医療ルートに乗せられたら最後、健康体の永続的な損傷という高い代償を払うことになるが、後悔しても泣き叫んでも誰も責任は取ってくれない。切り取られた乳房も子宮も、女性らしい声すら当然ながら戻ってこない。

    そうした囲い込みとルートがすでに教育、医療、経済、政治システム上に出来上がっているというのだから、現代アメリカで思春期を過ごすのは大変なことだと思う。もちろん当事者にとっては一種のコーピングとして一定期間は機能するのだろうが、払う代償があまりにも高すぎる。ボディーピアスやタトゥーどころの話ではない。言い方を変えたら要するに不妊手術なのだ。

    本書では何度も「ヒポクラテスの誓い」という言葉がでてくるけれど、これは医療倫理の問題でもあるだろう。

    幼少期から続く強い性別違和に苛まれ、ホルモン剤や手術によってしか緩和できない苦痛を感じている人たちと、思春期に突如「性別違和に目覚める」少女たちは別の苦境にいる。同じ治療法で良いわけがない。人権問題についてもまた然りである。

    そこをしっかり判断するのが専門家の仕事なのに、本来責任を取るべき専門家が集団でほっかむりしている。得をするのは誰なのか。少女たちをお金儲けのネタとして切り刻むベルトコンベアーに乗せたいのは誰なのか。

    トランスジェンダリズム思想の活動家たちが本書を激しく攻撃したのもむべなるかなという内容だった。

  • アメリカのジャーナリスト、アビゲイル・シュライアーが、アメリカの十代の少女を取り巻くトランスジェンダー関連の状況についてレポートした本。ここでいうトランスジェンダー状況とは、ホルモン注射や外科手術も含む。トランスジェンダーとしてホルモン注射や外科手術を受けた少女や家庭へのインタビュー、インフルエンサー、医療業界、学校関連、トランスジェンダーとして生活している人々、それぞれにしっかりとインタビューしており、それだけでも、著者の並々ならぬ苦労がしのばれる。
    以下、箇条書きとなるが、感じたことなど。
    ・本書は十代の少女にどう向き合うかの方が主題だと思う。原題は「不可逆的なダメージ」であり、キャッチ―なタイトルとして「トランスジェンダー」の言葉が先行しているが、「十代の少女はなぜトランスジェンダーに向かうのか」と「少女」を主語の方が正しいと思う。
    ・昔からある思春期の少女の揺らぐ気持ちや不安感、それと苦しみながら向き合うことで成長するところを、安易にトランスジェンダーという解法を用意してしまう風潮。トランスジェンダー仲間を増やす手段としているように見える。
    ・トランスジェンダー「活動家」が学校、医療の現場に対して影響を持ってしまい、漠然とした不安感の原因として提示されたトランスジェンダーではないか、という考えを煽り立て認めてしまう状況。これは昨今の個人の感情を優先する風潮や、子供を叱らない状況が加速させているのではないか。
    ・医療業界もホイホイホルモン注射や外科手術をやってしまう状況。ポリコレ棒で殴られて最悪職を失うことを恐れているのではないか。
    ・個人的にはダイバーシティの「みんな違ってみんないい」は正しいと考えている。他者との違いを否定せず認めるのが知だと思う。それなのに、なぜトランスジェンダー「活動家」は僅かでも考えが異なるとトランスフォビアのレッテルを張り排除しようとするのか。好意的に考えれば、今まで迫害されてきたため、攻撃的になることで自分のアイデンティティを保たねばならない(黒人のラップのような)というのがあるのかもしれないが、錦の御旗のもとに他者を屈服させたい人々が集まっているのではないか。
    ・後半の章に登場するトランスジェンダーの人達は、手術を受けるまで十分に考え、かつ少女たちに対して、安易にホルモン注射や手術を行わず、慎重に考えるようにと述べており、とても好感が持てる。
    ・大人世代は子供(十代は子供だ)の悩みを受け止めて、ともに苦しみながら悩みに向かい合うのをサポートするのが責務ではないのか。それを全面肯定して不可逆的な道に安易に導くのは責務の放棄としか考えられない。子供が本当にトランスジェンダーで、ホルモン注射や手術が最良の手段だったとしても、安易に結論に飛びつく/飛びつかせるべきではないだろう。「悩みに向かい合う」その過程こそが人間の成長させ、それを手伝うのが大人の責務であろう。

  • 抗議が集まって一旦出版が取りやめられたことで話題になった本。思春期になって訴えられる性別違和についての診断は慎重にしましょう、取り返しのつかない処置は特に、という主張で、拍子抜けするほど穏当。カルトへの傾倒や、HPVワクチンによる症状と同様、思春期から青年前期の苦しみをどう受け止めるかが問われている。

  • むしろ岩波明先生の解説が興味深い。「DSMにおける診断名や診断基準の内容が純粋な医学的なデータというよりも、社会的・政治的な要因に影響されることがみられている。たとえば、最近では「アスペルガー症候群」という診断名が、この疾患の提唱者であったハンス・アスペルガー博士が第二次世界大戦中にナチスドイツの協力者であった可能性が指摘されたことによって、DSM-5の診断名から削除された」みたいな。

  • 角川が出版を取りやめたもの。偏見ありきで、データの取り方もおかしいと問題視されている。

全13件中 1 - 10件を表示

アビゲイル・シュライアーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宇佐見りん
ヴィクトール・E...
凪良 ゆう
朝井 リョウ
市川 沙央
夕木 春央
ソン・ウォンピョ...
川上未映子
アンデシュ・ハン...
小川 哲
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×