脱予算経営への挑戦

著者 : ブャーテ・ボグネス 清水孝 清水扶慈子

• 生産性出版 (2010年2月27日発売)

感想・レビュー・書評

[bookkeeper2012さんの感想 · 2018年11月5日]

実際にノルウェーの石油企業で脱予算経営の旗振りをしている人が著者。ツールやプロセスだけでなく、あくまでリーダーシップに重きを置いているところがさすが現場の経営者と思われる。

ベンチマークによるＫＰＩが資本市場のアナリストなんかに受け入れられやすいという指摘にはナルホド。しかし日本で、または自分の会社で実際に受け入れられるかと言うとあまり考えがたい。しかし、表面的には硬直的な予算制度で動いていても、実際には要所要所で融通を利かしている部分はあるように思えるが。。。訳に少々難アリかも。

[hosomichiさんの感想 · 2013年7月27日]

7/23読了。個人的に管理会計で最も関心あるのがBeyond Budgeting(脱予算)。本書では脱予算を2社で実践してきた著者が実際の経験に基づいた秘訣と苦労を披露。脱予算というと、予算をなくすというショッキングな側面とローリング予測などの伝統的予算の代替ツールとしてのwhatが気になる所ですが、重要なのは組織としてどう運用するかhowが重要だという点は説得力あります。予算を予測、目標値、資源配分と目的ごとに分化するアイディアは有用性が高いかと思います。予算でお困りの方は必読。